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包括的性教育の不都合な真実⑦ - 共産主義者たちが熱望する性解放・性革命(性の革命)

更新日:包括的性教育の不都合な真実⑦ - 共産主義者たちが熱望する性解放・性革命(性の革命)

前回の記事では

  • 貞操を中心とした性道徳・性規範を破壊し、人々を快楽主義へと扇動しているのが「ジェンダー主流化」。
  • 包括的性教育が目指すのは「ジェンダー主流化」。
    → 日本国を、世界各国を、弱体化させたい勢力が存在する。
  • 家庭と国力は密接に関連している。家庭は愛と力の源泉であり、自尊心と思いやりの心を高める場所。そして国の礎。

等について みていきました。


シリーズ最終回となる本稿では、
すでに言及した「文化マルクス主義」と「ジェンダー主流化」を踏まえ、「性解放・性革命(性の革命)」思想について解説します。

目次

性解放・性革命(性の革命)とは?

文化マルクス主義者たちは「性解放」を目標に掲げ、グローバル規模で性革命を起こそうと企んでいます。


彼らのいう「性解放」とは、人類が性規範(性道徳)という抑圧から解放されること。つまり「倫理道徳に縛られず、乱交やフリーセックスが自由に行えるようになる」ということです。

そして「性革命」とは、社会通念(=社会の常識)を変え「解放された性行為が当たり前」の 世の中にすること。これが彼らの目指すユートピア思想*なのです。

*共産主義者たちのユートピア思想 - 共産主義者たちは「"全ての" 抑圧から解放された社会」がユートピアだと信じています。彼らの考える「抑圧」には、「性道徳」だけではなく「家庭における親・子・夫・妻としての責任」「地域の伝統行事・風習」「宗教儀式・戒律」など、あらゆることが含まれます。そのため共産主義者たちは「家庭」「国家」「伝統」「宗教」を破壊し、個人として欲望のままに生きる世界を作ろうとしているのです。


「一夫一婦制」「貞操」「純潔」という性倫理・性道徳は、精神が未熟な人間にとっては苦痛でしかありません。自制心や克己心を養ってこそ、高尚な人間となることができます。

キリスト教国家では、高い道徳心を備え、肉欲ではなく精神性にフォーカスした生活様式・文化が形成されてきました。



キリスト教国家ではない日本においても、乱交・売春・売春あっせん は犯罪です。しかし法律うんぬんを抜きにしても、私たちの良心は「多人数との性行為」を、決して美しいとは認めないでしょう。

まともな精神であれば、恋人、配偶者、子ども達、そして自分自身に対しても、「快楽に溺れ 誰とでもセックスしよう」とは願いません。人には、動物とは異なり 道徳心・良心が備わっているのですから。

「性解放・性革命」思想の歴史① - 始まりはキリスト教的「創造論」の否定

さて、共産主義の本質が「神への反逆/聖書の教えの否定」であることは、文化マルクス主義で性道徳を破壊 で言及した通りです。

文化マルクス主義者たちは 次のように信じています。

人類は今まで宗教的(主にキリスト教)に性的な抑圧を受けてきた。
故に、そこから解放され、ヒトの性的本能*が尊重されることで、初めて人間は「真の自由と解放の状態」となる

*ヒトの性的本能 - フロイトのリビドー理論から発生(リビドー理論については後述)。


この思想は、18世紀の啓蒙思想(=性に関していえば、キリスト教的世界観の無知を克服し 合理的世界観で人間の性を解放しようという思想)を起点とし、

19世紀にはマルクス主義、ダーウィニズムによる無神論的 唯物思想、フロイトの性解放理論へと受け継がれ、さらに発展していくことになります。


以下で もう少し詳しくみていきましょう。

※ 創造論が正しいのか間違っているのかという議論ではなく、「性解放・性革命」思想の成り立ちとしてお読みいただければと思います。

マルクス & ダーウィンの「唯物史観」

1859年、マルクスが『経済学批判』を、ダーウィンが『種の起源』を出版。これらの書物を通して唯物史観の公式ができあがりました。

彼らによって、既存のキリスト教的 創造論が否定されたことになります。

フロイトの「生物学的 唯物論」

ジークムント・フロイト
 ジークムント・フロイト


さらに19世紀末にはフロイトが登場。人の心を根底から揺り動かすのは、リビドーという「性」のエネルギーであるという生理学的唯物論を提示。

「心理性的発達理論」「幼児性欲理論」「リビドー論」の生みの親として、現代に至るまで発達心理学の主軸を担っています。


フロイトのリビドー論は

ヒトは生まれた瞬間から性的欲求があり、それらを満足させることで成熟した人間になっていく

という前提があり、人の精神性を否定する「本能に左右される人間観」を主張します。

この150~200年前の思想こそが、20世紀半ばから文化マルクス主義によって世界中に拡散されてきた「性解放・性革命運動」の、理論的支柱となっているのです。

フランクフルト学派が「性解放・性革命運動」を実体化

上述した 19世紀に登場した「創造主(神)を否定する思想」は、フランクフルト学派によって「性解放運動」へと実体化されていきます。

フランクフルト学派とは、第二次世界大戦中にナチスドイツの迫害から逃れ、アメリカに亡命したマルクス主義思想の強いユダヤ人学者たち(マルクーゼ など)。

彼らによって、アメリカ/ヨーロッパを中心に1960年代から「性革命運動」が展開していくことになります。

「性解放・性革命」思想の歴史② - フリーセックス推奨のマルクス主義者たち

ライヒやマルクーゼといった急進的なフロイト左派学者たちは、「フロイトの精神分析だけでは 人間の抑圧を解消する根本的な解決策にならない」と主張。

「性の抑圧そのものを取り除くべき!」というフリーセックス推奨派です。

ヴィルヘルム・ライヒ

ヴィルヘルム・ライヒ
 ヴィルヘルム・ライヒ


「オーガズムの教祖」「性革命の父」と呼ばれる人物。既存の「家庭・家族」「禁欲主義」「一夫一妻制」を否定。著書に『性と文化の革命』などがある。

自らも幼少期から自宅の下女たちと性行為に及んでいた経験があり、過剰な性への執着があった。

母親がライヒの家庭教師と不倫をし、その事を少年ライヒが父親に打ち明けてしまったため 母親は自殺、父親も精神を病んで家出してしまうという、壮絶な幼少期を送っている。

ヘルベルト・マルクーゼ

ヘルベルト・マルクーゼ
 ヘルベルト・マルクーゼ


フランクフルト学派の一人であり、マルクス主義から影響を受けた人物。

ヒッピー、黒人、第三世界の革命勢力、女性が、新しい共産主義革命の主役となることを支援。第二波フェミニズム運動 へ大きな影響を及ぼした。


欲望を解放すれば、地上の楽園が生まれる

とし、キリスト教道徳を批判。フリーセックス社会(エロス的文明)の建設を通して、人間は「真の解放」が得られると主張した。

著書に『エロス的文明』などがある。


1960年代後半に入ると、フランスのポストモダニズム学者たち(ミシェル・フーコー、ジャック・ラカン、ジャック・デリダ 等)によって、性革命運動はさらなる理論的支柱を手にしていきました。

「性解放・性革命」思想の歴史③ - クィア理論/現在のLGBT活動を支えるポストモダニズム

「ポスト構造主義」「相対懐疑主義」とも呼ばれるポストモダニズム

ポストモダニズムとは「今までの在り方(概念、常識)を批判し、現状変革を訴える考え方」のことです。


例えば「"人間" や "性" とは、言語(言説)によって規定されたもので、それは時代によって変化していく」というのが彼らの主張。

  • 既存の「性」とは、社会的行動規範に過ぎない。
  • 我々自身によって「性」を選択できる。

という、現在のLGBT運動家たちの考えが構築されていきました。

フェミニズムの歴史③ - 「第3波フェミニズム」「第4波フェミニズム」とLGBTQシリーズ第3回目の本稿では「第3波フェミニズムとLGBTQの関係」「第4波フェミニズム」について解説していく

「最もLGBT運動家たちに影響力を持つ」とされるジュデス・バトラー教授も、この時代の学者たちの思想に影響を受けて「クィア・スタディーズ(クィア研究/クィア理論*)」という新しい学問を構築しています。

*クィア研究 - 性的マイノリティの思想や文化・歴史を対象とする研究

ジュデイス・バトラー

ジュデイス・バトラー
 ジュディス・バトラー教授 画像出典


現役のカルフォルニア大学教授。自身がレズビアンであることを公言している 現代フェミニズム思想の代表的人物。

著書『ジェンダー・トラブル』によって、クィア研究 第一人者の地位を確立。

異性愛は人為的に作りだされたもの。性の体制が「男」「女」という2つで構成されていることは「抑圧」である。我々は「女性」や「男性」というジェンダーカテゴリーを変化させるべきである

性別の二元構造は存在せず、社会的性別として定義される「ジェンダー」は生物学的性別から独立している。

ジェンダーには流動性があり、男性と女性の間を流動的かつ連続的に移行し、誰もが自分の性的欲望に従って、自らのジェンダーアイデンティティを任意に定義できる

などと主張。

退廃的な「ジェンダー思想」が、なぜ世界中に広まったのか?

ここで一つ疑問が湧くはずです。なぜバトラー教授が提唱する退廃的なジェンダー思想が、ここまで世の中に広まったのでしょうか?

その理由は、文化マルクス主義者たちが 国連・EU・各国政府機関・マスコミ 等へ入り込んでおり、政治・学術研究・世論へ多大なる影響を及ぼせる状態だったからに他なりません。

実際に彼女は、世界のあらゆるところから支援を受けて、自身の思想を広めていきました。

1995年 北京国連女性会議にて「ジェンダー」を導入

静かに文化へと浸透し、着実に大衆を扇動していた文化マルクス主義は、1995年に一つの成果を結びます。

「生物学的な性別:Sex」ではなく「社会的な性/性自認:Gender」という概念が性革命に必要不可欠だった彼らは、ついに国連の文章に「Gender」を入れることに成功したのです。

2006年 国際家族計画連盟 / 2009年 ユネスコ

その後、2006年に 国際家族計画連盟が包括的性教育を提唱(=ガイダンスの作成を命令)。

2009年 ユネスコが中心となって「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」が発表されました。

そうしてジェンダーイデオロギー満載の包括的性教育が、性教育のグローバルスタンダードになっていったのです。

包括的性教育の不都合な真実② - 包括的性教育の驚愕の中身 / "生みの親" 国際家族連盟の裏の顔包括的性教育では、性行為や自慰の「快感」/ 快感を得る「手段・権利」を強調する一方で、性道徳・性倫理については

性解放・性革命 - 悪魔たちの計画が1本の線で繋がった

「性解放」「性革命」と聞いてピンと来る人は ほとんどいないでしょう。ましてや「包括的性教育」と関係があるなどとは…。私も初めはそうでした。

「性 "革命" だなんて大袈裟な」というのが、この言葉を聞いた最初の印象です。


しかし現代社会を直視してみれば、あらゆるところに歪みが生じ、家庭・社会・国全体が機能不全に陥っていると感じるのではないでしょうか。

とくに、性道徳の乱れ、性犯罪の増加、性病の増加、離婚や堕胎・児童虐待の増加などから、機能不全家族が増えていることは明らかです。

そして、現代のフェミニズム運動、LGBT運動、少子化、公教育現場での包括的性教育、etc…。


これらは偶然に現れたものでしょうか?

いいえ。緻密に練られ、水面化で静かに実行されてきた文化マルクス主義者たちの戦略が、いよいよ実ってきている現象なのです。

本シリーズで解説したように、これら全ての点は「性解放・性革命」という1本の線で繋がっています。


性革命とは「性に関する既存の価値観や規範を否定し、性解放を追求しようとする思想 及び 運動」と定義することができます。

その性革命の背後にあるのが "神への反逆が動機で誕生した「共産主義思想」" だと言えば、果たして どれだけの人が納得するでしょうか。


カール・マルクス
 悪魔崇拝者だったカール・マルクス

【結論】包括的性教育とは何なのか?

人の源となっているのは、本当にフロイトの主張する「性(リビドー)」でしょうか?

確かに「性欲」が大きな力となることは否定できません。しかし、それが人間の根本ではないはずです。


この記事を書いている私自身、子を育てる親として「性教育」は他人事ではありません。

性教育では、まず第一に「愛と生命に対する責任/性道徳」を教えるべきでしょう。決して「性行為・自慰の快感」や「快感を得る手段・権利」を教えることではないはずです!


テレビ、ラジオ、書籍、ニュースサイト、映画、音楽、ドラマ、ゲーム、電車内広告、YouTube、学校教育 など、あらゆる媒体を通し、私たちの家庭内(さらに言えば、個々人の精神)にまで入り込んでくる、文化マルクス主義の脅威。

「耳障りの良い、正義感溢れる、優しい言葉」で、私たちの思考や価値観を じょじょに汚染。


「人権」「平等」「多様性」「自由」「権利」 ← これらの言葉は、文化マルクス主義者たちが一般市民を騙す常套句

そしてなんと、これらの言葉が勢ぞろいしているのが 包括的性教育の内容です。


結論をいえば、包括的性教育とは、世界規模で進行している「文化マルクス主義者らによる性革命運動の一環」

このような危険極まりない性教育を 我が子に受けさせて良いはずがありません!


1960~1970年代、欧米社会では第二波フェミニズム運動が広まり、多くの女性たちが妻・母からの解放を謡い、家庭を捨てていきました。

さらにこの頃から学校教育に包括的性教育が取り入れられ始め、幼い子供たちの性規範と道徳が狂いだしていきます。

フェミニズムの歴史② - 「第1波フェミニズム」「第2波フェミニズム」とジェンダー問題フェミニズムは革命の中で生まれた思想である。誕生当初こそ「女性の参政権獲得のために有益だったと評価できるが


1990〜2000年代になると、国際機構を中心として全世界レベルでの「性教育という洗脳教育」が強要され始めます。

包括的性教育の不都合な真実② - 包括的性教育の驚愕の中身 / "生みの親" 国際家族連盟の裏の顔包括的性教育では、性行為や自慰の「快感」/ 快感を得る「手段・権利」を強調する一方で、性道徳・性倫理については


2015年、ガブリエル・クビー著『グローバル性革命 -自由の名のもとに自由を破壊する-』が出版され、良識ある親たちが目覚めるキッカケとなりました。

※ 米国国内の共和党が強い州やカナダの一部の地域、ハンガリー等の東欧国家では、州政府・国家全体で包括的性教育を行わせない方向へ進んでいます。


包括的性教育がすでに多くの被害を生み、家庭と社会を混乱・弱体化させることは欧米諸国で証明済み

そうした手痛い体験から数十年遅れて、日本は今さら「問題だらけの包括的性教育」を取り入れようと躍起になっているのです。

2023年 LGBT理解増進法案の可決により、「性的少数者への理解増進を目的」として、さらにこの勢いは増していくことが予想されます。

この記事のまとめ

包括的性教育の不都合な真実⑦ - 共産主義者たちが熱望する性解放・性革命(性の革命)
  • 共産主義者たちの願う「性解放」とは、人類が 性規範(性道徳)という「抑圧」から解放されること。
  • 共産主義者たちの願う「性革命」とは、性に関する人々の価値観・常識が転換し、フリーセックスや乱交が当たり前の社会になること。
  • 文化マルクス主義者たちは「性解放」を目標に掲げ、グローバル規模で性革命を起こそうと企んでいる。
  • 包括的性教育とは、世界規模で進行している「文化マルクス主義者らによる性革命運動の一環」。
  • 「貞操を中心とした性道徳」の消滅は、機能不全家族を数多く作り出し、国力を著しく低下させる。
    男女の関係性が「正しく」あってこそ、夫婦・家庭・地域・国家が繁栄するようになっている。

包括的性教育の真の目的、そして 私たちの愛する子ども達へ どんな恐ろしい洗脳教育を施そうしているのかを、すべての親御さんたちに知って頂きたいです。

「包括的性教育の危険性」を認識することで、日本を、そして日本の子供たちを守っていただきたい!

そんな一心で「包括的性教育の不都合な真実」シリーズを書き上げました。ぜひ周囲の方々へ拡散していただければ幸いです^^