父親が育児参加するメリット4選 - 子育てにおける『お父さん効果』は超スゴい!
更新日:父親が育児参加することの驚くべきメリットをご紹介します。『お父さん効果』は、子供への良い影響が半端ではありません!
さて、父親が子育てに積極的に参加する家庭が、近年グッと増えてきました。これは、子供たち(=人類の未来)にとって非常に有益な、とても喜ばしい傾向です。
育児における父親の役割が非常に大きなものであることを、最新科学が次々と明らかにしています。
本稿では、それら最新科学が明らかにした「父親が子育てに参加するメリット」並びに「育児における父親の役割」についてご紹介します。
父親が子育てに参加するほど、子供の自尊心が高まる
アメリカの発達心理学者であるカルデラ博士は、父親が子育てへ積極的に参加している家庭の子供たち(幼児)を調査。
その結果、次のような共通点が見つかったと報告しています。
- オモチャを持って癇癪をおこしたりしない。
- 「◯◯を持ってきて」という頼み事をスンナリきいてくれる。
- 初対面の人とでも、躊躇せず会話ができる。
- 他の子供たちと簡単に打ち解けることができる。
- よく笑う。
- 我慢強い。
- 会話に対する反応が速い。
- 新しい遊びへの挑戦を楽しむ。
- 父親との関係が良好。
- 父親だけではなく、母親との関係も良好。
この調査は、主に幼児期の子供たちを対象にして行われました。
しかし「三つ子の魂百まで」というコトワザもあるほど、幼児期の性格は、子供の一生の人格を形成する上で、非常に重要な要素を占めています。
幼児期に父親から多く遊んでもらった子供は、自尊心が高まり、自らへの愛情や自信に満ち溢れ、少々のトラブルにもヘコタレない強い精神力を持つようになるそうです。
父親と多くの時間を過ごした子供は、IQが高い
英ニューカッスル大学の研究チームは、1958年に生まれた男女11,000名を対象に、「育児における父親の役割」を解明する追跡調査を行いました。
その結果、成長期に父親と多くの時間を過ごした子供は、父親と過ごした時間が少ない子供に比べて、IQが遥かに高くなるという事実が判明したそうです。
参考記事
さらにその後の調査では、父親が幼少期によく本を読んであげたり、一緒に旅行に行くなどの経験を多く積んだ子供は、社会的地位が高くなる傾向にあるということも判明。
・・・余談ですが、筆者が以前 育児セミナーに参加した際(もちろん日本での話です)、講師が次のような内容を語ってくださったことを記憶しています。
5歳までに受けた教育の質と、40歳の時点での年収は、おおよそ比例している。
ここで重要なポイントは、「5歳までに受けた教育」ではなく「5歳までに受けた教育の"質"」というところにあります。
それでは、幼児期における「質の高い」教育とは一体何でしょうか? この答えはぜひ皆さんで考えてみてください。
(もっとも、この章の初め部分に答えが書いてありますが… ^^)
父親と多く会話するほど、子供の言語能力が発達する
米ノースカロライナ大学の研究チームは、2歳の子供を持つ共働き夫婦を対象にした追跡調査を行いました。
その結果、子供へ積極的に話しかける父親の元で育った子供は、あまり子供へ話しかけない父親の元で育った子供に比べ、3歳時点での言語能力が遥かに発達していたとのことです。
また、米バージニア大学の研究チームによれば、鬱病(うつ病)の父親のもとで育った子供は、そうではない同い年の子供に比べ、使用する単語の語彙が少ないと報告されています。
【お父さん効果】父親が育児に参加するほど、子供の社会性が向上する
イギリス国立児童発達研究所が30年間に渡って行った、7歳・11歳・16歳の児童17,000名を対象にした追跡調査のデータを、英オックスフォード大学の研究チームが分析しました。
その結果誕生した言葉が「お父さん効果(The Father Effect)」です。
成長期に父親とよく交流する子供は
- 非行に走らず学業成績が優秀
- 人間関係が良好
- 新しいことへの挑戦心・達成意欲が高い
という特徴が見られ、
成人してからは「自身の能力を発揮する職業につき、結婚して幸せな家庭を築く」という傾向が強く見られたのだそうです。
この「お父さん効果」を一言でまとめると、下記のようになりそうです。
父親が育児に参加するほど、子供は一生幸せになりやすい。
育児における父親の役割について
育児における父親の役割とは、一体何でしょうか?
古くから育児において、「母親は情緒を育み、父親は知性を育む」「子供は家庭の中で父親を通して、安全に世の中の厳しさを学ぶ」と言われてきました。
参考記事
生まれたての赤ちゃん〜バブバブ乳児期の期間は、母親との触れ合いが最も大切。この時期に父親ができることは「母親(妻)のサポート」ぐらい。子供に直接関われることは多くありません。
しかし、子供の物心がつき、言葉をある程度 理解できる時期に突入すると、育児における父親の役割は価値を増します。
世のお父さん方!
お子さんの一生を幸せにしてあげたいのなら、可能な限り早く家に帰り、お子さんを抱きしめ、たくさん会話しながら遊んであげてください!!
それは、お子さんにとって計り知れない宝となるのはもちろん、「我が子の笑顔を見て癒やされること」は、お父さんの人生においても大きな宝になりますよ ^^)
この記事のまとめ
父親が育児参加するメリット4選 - 子育てにおける『お父さん効果』は超スゴい!- 父親が子育てに参加するほど、子供の自尊心が高まる
幼児期に父親と多く遊んでもらった子供は、自尊心が高まり、自らへの愛情や自信に満ち溢れ、少々のトラブルにヘコタレない強い精神力を持つようになります。 - 父親と多くの時間を過ごした子供は、IQが高い
成長期に父親と多くの時間を過ごした子供は、IQが遥かに高くなり、社会的地位が高くなる傾向にあります。 - 父親と多く会話するほど、子供の言語能力が発達する
子供に積極的に話しかける父親の元で育った子供は、言語能力が発達します。 - 【お父さん効果】父親が育児に参加するほど、子供の社会性が向上する
お父さんとの交流には、子供の一生を幸せにする魔法のパワーが秘められています。その魔法パワーを「お父さん効果(The Father Effect)」と呼びます。
育児のお役に立てましたら幸いです。