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LGBTの不都合な真実⑤ - 男女共同参画と急進的フェミニズム(ラディカル・フェミニズム)の問題点 / 本当に女性を幸せにする「結婚と家庭の価値」とは?

更新日:LGBTの不都合な真実⑤ - 男女共同参画と急進的フェミニズム(ラディカル・フェミニズム)の問題点 / 本当に女性を幸せにする「結婚と家庭の価値」とは?

皆さん、こんにちは。世界平和を夢みるライター アイラです。

本シリーズでは 今まで4回に分けて、「マスコミが報じないLGBT運動の不都合な真実」について ご紹介してきました。

過去記事: / / /


この「LGBTの不都合な真実」シリーズが、ガブリエル・クービー博士(社会学者・反同性愛運動家)の著書 『 グローバル性革命:自由の名の下に自由を破壊する 』 を参考資料としていることは、すでにお伝えした通りです。


【原題】The Global Sexual Revolution: Destruction of Freedom in the Name of Freedom


シリーズ最終回の本稿では、今までのまとめとして ガブリエル博士の主張を交え、人類が進むべき道について考察してみようと思います。


※ なお、本シリーズでご紹介した内容は 書籍のほんの一部に過ぎません。この良書が一刻も早く日本語訳され「グローバル性革命に潜む闇」について警戒心と危機感を持つ人々が増えることを、願ってやみません。

目次
LGBTの不都合な真実⑤ - 男女共同参画と急進的フェミニズム(ラディカル・フェミニズム)の問題点 / 本当に女性を幸せにする「結婚と家庭の価値」とは?

本来の「結婚と家庭」の意味

家庭(family)は、社会の自然 かつ 基礎的な集団単位であって、社会 及び 国の保護を受ける権利を有する。1948年の世界人権宣言文
第16条より抜粋

一人の男性と一人の女性が結合することで、肉体的・感情的・理性的・意志的な次元で 人生を共に分かち合おうとする献身的な関係の中で、子女を出産し、養育しながら自然に作られていく共同体の一種が結婚であるアメリカの社会学者


本来の「結婚」と「家族」は 社会に対する独特な寄与のかたちです。それは「出産」と「社会と人類のための価値の創造(人財育成)」を通して成されます。

父母は喜びの中で子を授かり 養育しながら、子供たちが立派に成長し 社会全体へ文化的・知的・経済的に寄与することを望みます。

子供たちが人類の発展へ貢献できるようになる時まで、父母たちは犠牲を惜しまずに育てる。これが "本来の" 家庭の役割だったのです。

男女共同参画とフェミニズムは、人々を幸せにしたのか?

しかし、このような「男女の神聖な結合」としての結婚の意義や「伝統的な家庭の価値」を重視する国・民族は、徐々に少なくなってきています。日本も例外ではありません。


「女性たちを家庭に縛り付けず 社会で輝けるように」と謳った男女共同参画が叫ばれ始めてから、すでに20年以上が経過。

その結果、女性や子供たちを取り巻く社会環境・家庭環境は 以下のように変化しました。

  • 仕事(キャリア)を重視し晩婚化が進むことで、不妊に悩む女性が急増
  • 出産しない女性たちの婦人病が増加
    (参考:妊娠経験のない女性は婦人病を発症しやすい
  • 母親たちが生まれたばかりの我が子を保育園に預け、フルタイム勤務
  • 赤ちゃんを保育園へ預けることで、母乳育児が困難に
    (参考:母乳育児は、母子ともに大きなメリット
  • 母親たちは、子供の学校行事(授業参観など)と仕事との板挟み
  • 夫婦共働きによる、カギっ子の増加

etc…。


「女性が輝く社会」をつくるはずの男女共同参画によって、皆さんの周りの働く女性たちは、本当に幸せに輝いているでしょうか?


また、男性たちはどうでしょうか?

現代は 結婚したくてもできない独身男性が3人に1人と言われています。女性の社会進出と無関係ではないでしょう。

結婚は 人類の普遍的な幸せ

いかに科学技術が向上したとはいえ、人の生物学的な機能や、快/不快などの感情、人生における苦悩/喜び などは、数千年前の人類も現代人も 大きな違いはありません。

※ たとえば、「永遠のベストセラー」として名高い聖書や クラシック音楽を考えてみましょう。「数千年前の書物」「数百年前の音楽」が、現代においても多くの人々へ 学びと感動を与えている。これは「人類の感性が大きく変わっていない」ことの証拠です。


日本昔話や海外の寓話を読むと

  • 素敵な男性(王子様 など)と結婚することが、女性の幸せ
  • 素敵な女性(お姫様 など)と結婚することが、男性の幸せ

と描かれていることに、疑う余地がありません。

※ 余談ですが 現代のテレビゲームにおいても、ヒットするRPGの王道には「主人公がヒロインを助ける」ストーリーが含まれています。(例:スーパーマリオ、ファイナルファンタジー 等)


そして、感性だけではなく 脳機能的な側面においても、女性は「家庭で子供を育てるのに最適な能力」を天から与えられています(詳細は、後日別記事で)。


これらのことを踏まえ、今一度 じっくり考えてみましょう。

男女共同参画やフェミニズムは、本当に女性を幸せにしたのでしょうか?

悪意を持って「正常な家庭」を破壊する勢力

昨今の日本社会は「結婚しづらい・できない」、さらには「(正常な)家庭を築きづらい」世の中になってきました。

  • 結婚と家庭の意味を歪曲し、本来の尊い価値を毀損させる
  • マスメディアを使った印象操作。「専業主婦」を蔑み、独身キャリアウーマンをもてはやす

これらが共産主義者たちによって意図的に行われていることを、私たちはハッキリと理解する必要があります。


※ 例えば「我が子を保育園に預けて 母親を仕事に向かわせる」ことは、共産主義者たちによる 文化マルクス主義浸透の一環です。 「子供を家庭から切り離し、行政(保育園)が子供を養育(管理)する」構造の恐ろしさに気づかなくてはいけません。母子を早くから分離することで、健全な家庭環境の構築を阻害します。

ディープステートの戦略③ 『文化マルクス主義』 - 国家を内部崩壊?ヒッピーも、ロック、ドラッグ、LGBT、ジェンダーフリーも? ディープステートが国家破壊工作手段の一つとして採用している「文化マルクス主義」とは?

「正常な家庭」を破壊する一方で 同性婚を擁護する、LGBT活動家

急進的フェミニスト / LGBT活動家 / 共産主義者は、全て同根。彼ら彼女らは 伝統的な家族観を消し去るために手段を選びません。

フェミニズムの歴史③ - 「第3波フェミニズム」「第4波フェミニズム」とLGBTQシリーズ第3回目の本稿では「第3波フェミニズムとLGBTQの関係」「第4波フェミニズム」について解説していく


急進的フェミニストらによる家庭破壊工作は順調に進行中です。世界では先進国を中心に「結婚なんて古臭い制度に縛られず 自由に生きたい」という若者が増えてしまいました。


その一方で

  • 「家族の形態は時代によって変化する」
  • 「血縁関係だけが家族を決定する要因ではない」
  • 「構成員同士の親密さの方が重要」

という論調は、LGBT活動家たちのお決まりのセリフ。

フェミニズム運動から派生したLGBT活動家たちは、「同性カップルも 男女カップルの結婚同様に "正常" であり、同等の権利(税制優遇、出産、養子縁組 など)を与えられるべき」だと主張します。

「男女カップルによる正常な家庭」を緻密に破壊する一方で、同性カップルの人権を声高らかに主張。非常に狡猾です。

もし「伝統的な結婚と家庭」が破壊されてしまったら?

もし 急進的フェミニスト / LGBT活動家 / 共産主義者 たちの願いどおり、人類から「伝統的な結婚と家庭」の概念が失われてしまったら、・・・この世界はどうなってしまうのでしょうか?

ガブリエル博士は その最悪なシナリオへ向かいつつある現代社会に対して、こう警告しています。

多くの家庭が(本来の)責務を果たそうとしない時に、国家は存続の危機を迎えるようになる。これは単純に「物理的な国家」だけでなく「文化的・政治的な国家」の存在を意味する。

結婚と家族制度の崩壊によって引き起こされることは、離婚率の増加、婚外子出生率の増加、ひとり親家庭の増加、父親の不在による人格的成熟度の低下、若者たちの精神疾患と犯罪率の増加など、個人と家庭次元の問題だけではなく、社会福祉システムの爆発的な負担増加に結び付く。

同性愛者による結婚は 社会には全く寄与するものがない。第三者の遺伝的な材料を搾取し、父母(父親と母親)の不在をもたらし、同性カップルへ与える財政的な恵沢は、(正常な男女の)結婚をした夫婦と未婚男女の負担となるだけである。


上記の言葉は、一部の方々にとって差別的に映るかもしれません。しかし、自由には責任が伴うもの。権利ばかりを主張することは間違っています。

社会からの恵沢を受けたければ、「男性として 女性としての、社会に対する義務(=健全な家庭を築き、社会へ貢献する人財を育成する)」を果たすべきではないでしょうか。

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今後、人類が進むべき道とは?

篤実なカトリック信者であるガブリエル博士は、聖書を引用しながら 下記のようにまとめています(以下、筆者の意訳)。

「私とは誰なのか?」 創世記1章27節に「神は、ご自分にかたどって人を創造された、男と女とに創造された」とある。この信条の上に 全世界のモデルである西欧キリスト教文明が出現した。
(いかなる哲学や宗教も、ユダヤ・キリスト教の「人間」に対する定義より 崇高なものを示してはいない)

全ての宗教は「人は見えない高次元的な力と連結し、善なる人生を歩むために その力へ従順となって生きること」を説いている。このような価値観の上に、人類の美しい文化が発展してきた。

全ての父母には、子供たちが善を追求する人間となるよう養育する責任がある。その善を追求することの根源に、宗教の力が存在する。
(ここでいう「宗教」とは、特定の宗教団体に属することでなく「人間を霊的な存在として捉え、非物質的な世界へ価値を置くこと」を意味すると思われる)

一方で、人を「物質」とだけ定義する無神論的体制(共産主義唯物論)は、過去に全大陸を崩壊させ 多くの人々を虐殺してきた。

人は、男もしくは女として生まれ 自然・生物的なアイデンティティを持ちながら、成熟する時まで家庭の中で恵沢を享受できる。これは結局、他者を抱擁するための「自己中心的な限界を克服する」という意味である。

家族関係を通し、人は「生命力(生きる気力)」と「連帯感」を感じ、人生の基盤となる「家庭 = 社会の最小構成単位」を成していく。この関係の中で人は善を追求し、道徳的な決断をし、美徳を実現することを学ぶ。

(共産主義崩壊後の)ポストモダニズム時代の人々は、神様と自然、家庭、伝統から自身を解放し、男性から女性を、父母から子供を、男・女という自身のアイデンティティから個人を 解放させてきた。結局(これらの関係性を破壊した後に)自己の願いや欲望・衝動といったもので、自らを定義するようになった。

しかし、自身の性を自ら決定し 性的な必要に応じて行動するという「可変的で崩壊した家庭」の中で、本来の人間関係を学ぶことはできない。崩壊した家庭では、子供たちに幸福感を与えるどころか、一生涯の悲しみとトラウマを残すことになる。

結婚して健全な家庭を築くことは、望ましい人生の目的となるべきである。従って結婚と家族を持続可能なものとする道徳的な行為は 社会から支持されるべきであり、各家庭と国家の教育機関を通して伝授されるべきである。


なかなかに難しい言葉でまとめられている内容ですね。

ガブリエル博士は

  • 創造主によって創られたのが私たち人間。「有限的な地上生活」と「永遠の霊界」という2つの世界があるという前提で、「自分は何者であり、何をこの人生で成すべきなのか」を問いかける必要がある。
  • 全ての人間において「家族関係とは人格を形成する上で最も大きな影響を及ぼすもの」であり、幸福と不幸の分かれ道になるほどの重要な位置を占めている。

と主張したかったのだと思われます。


特に注目すべき点は、「行き過ぎた性解放運動がもたらしたのは、結局 中途半端で寂しい個人主義だった」ということ。

男性を「敵」とみなし 女性であることを否定し続けた結果、フェミニストたちは何を手にしたのでしょうか?

また、多様性を主張し続けたLGBT当事者たちは、結局 何を手にするのでしょうか?

男女は相互補完関係

男女は相互補完関係 - 性差があるからこそ尊い

男女は結婚し 家庭を築くことを通して、互いの性差を尊重し、秩序・礼節・ルールを学んでいきます。

そして 男女は決して平等にはなりえません。なぜならば「性役割と機能の "違い"」が 大自然によって先天的に付与されているためです。

その「違い」が、敵対でなく相互補完のために存在すると気づいた時、男性一人・女性一人だけでは決して果たせない遺業達成(家庭を成す)への道が開かれるのです。


どんなに屈強な者であっても、肉体は いずれ寿命を迎え 朽ち果てていくのが、大自然の定め。

しかし自身の肉体が消滅しても、最高のパートナーとの家庭生活で宿った新しい命(子供、孫)が、 継続して地上で愛の歴史を刻んでいく。

これは、とても希望的ではないでしょうか?


普遍的 かつ 絶対的であったはずの この結婚観・家庭観が揺らぎつつある今、良心的な人々が立ち上がり 迫りくるグローバル性革命の津波に対抗していかなければなりません。

欲望と衝動のままに自己中心的な個人主義を追求するのか? それとも、男女の本来の価値を尊重し合い、手を取り合って共に幸福な家庭を築いていくのか?


どんな人生を歩むのかは、私たち一人一人の「選択」です。

どんな世界を子供たちへ残していくかもまた、今を生きる私たち一人一人の「選択」によって決定されていきます。


ではどうすれば「正しい選択」をしていくことができるのでしょうか。

「正しい選択」をするためには「正しく知る事」が必須。しかし現在のマスコミ報道(Webを含む)は、LGBT活動家(黒幕に共産主義者)らによる偏向的なものが99%を占めており、私たちが「真実を正しく知る機会」が奪われている状況です。

そのため、本シリーズを執筆させていただきました。


これらを通し「正しく知り、正しく選択」する一人一人が増えていき、この社会の「意識改革」が始まっていくことを切に願いながら、「LGBT運動の不都合な真実シリーズ」を終えようと思います。


■ LGBTの不都合な真実シリーズ
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アイラ
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女性や家庭に関する内容をオンライン・オフライン問わず発信中。

本来の「男性性」と「女性性」を個人と家庭が取り戻すことで、この世はバランスを取り戻し、平和な世界が訪れると信じています。