ディープステートの戦略④『分断統治』 - 保守 vs 革新(リベラル) も利用されている?
更新日:ディープステートの基本戦略「分断統治」。両建て作戦 にも通じるところがあるが、ここで改めて解説しておく。
昨今の世論形成において、保守を自覚する多くの方々が「分断統治の当事者であるかも知れない」ためだ。
分断統治の仕組みを理解していれば、ディープステートの打つ手が見えて来る。多くの場合、彼らの罠を事前に回避可能。
後半では、分断統治に利用されている「移民・難民問題」にも言及する。
分断統治とは?
- 支配者が 被支配層を分断することで、統治を容易にする手法。
- 影の支配者が対立当事者たちを煽ることで、影の支配者が有利な結果へと導く作戦。
いずれにしろ、支配者がより漁夫の利を得る。分割統治(Divide and rule)とも。
分断統治の根底にある 弁証法
両建て作戦と共通なのは「正反合の弁証法」。ディープステートの思考を知る上で欠かせない概念だ。
ディープステートによる分断統治の手法
- 人種、言語、宗教、階層、イデオロギーで被支配層を分断
- 対立を助長し、互いを闘わせる
- 支配者へ矛先が向かないため、統治が容易
愛を憎しみに変える分断
分断統治とは、要するにフェイクニュースを用いた情報工作。
王と民、資本家と労働者、親と子、男女。本来は力を合わせるべき関係に楔を打ち込むことで、憎み合い、闘争をさせる。
東西ドイツはイデオロギーで引き裂かれ、南北朝鮮に至っては同じ民族で戦争まで。悪魔の所業である。
混同注意 - 「分割統治法」
分断統治と混同されがちな「分割統治法(Divide and conquer)」という言葉がある。
分割統治法とは、大きな問題を小さな問題に分割(細分化)し 各問題を解決することで、問題全体の解決を計る手法。プログラミング、アルゴリズム分野で主に使われる用語だ。
「分断統治」の類語
- 両建て作戦
- ルサンチマン・プロパガンダ
「分断統治」の関連用語
- 階級闘争史観
- アイデンティティ・ポリティクス
- ポリティカル・コレクトネス
- アファーマティブ・アクション
- LGBT
- 偽旗作戦
- 官製デマ
- フェイクニュース
- アジテーション(扇動)
「分断して統治せよ」
ローマ帝国皇帝カエサル、フランス王ルイ11世、あるいは 英国女王ヴィクトリアが語ったとして有名な言葉。
分断統治 - 事例
分断統治はディープステートの専売特許ではなく、古くから用いられている統治スタイル。事例は豊富にある。
ローマ帝国
征服地を ①植民市、②自治市、③同盟市 にランク付け。待遇に格差を設けて都市同士の対立を煽った。反ローマで一致団結することを未然に防止。
インド
大英帝国はインド植民地支配においてヒンドゥー教、イスラム教の対立に着目。カースト制による身分制度も利用。一致団結した独立運動の防止が目的。
なお 1857年インド大反乱、1930年マハトマガンジーによる塩の行進は、ともにヒンドゥー教徒、イスラム教徒が団結した時に可能であった奇跡的な出来事。
ルワンダ
フツ族、ツチ族による対立。旧宗主国フランスによる分断統治が尾を引いて、ついには いわゆるルワンダ大虐殺にまで発展。
ロシア革命
ユダヤ系国際金融資本が階級闘争史観プロパガンダを利用し、国民を扇動。皇帝一家を惨殺。その結果、ユダヤ系閣僚が80%の共産主義革命政府が誕生。
フランス革命も基本は同じ構図。
幻の日本分割計画案
第二次世界大戦後、日本列島を米英中ソが分割して統治する「日本分割占領案」。
ドイツや朝鮮半島のように、もし大和民族が引き裂かれていたらと思うと ゾッとしないだろうか。
分断統治 - 応用編
外務省 HPより
分断統治は「国家」という枠組みを超えて 応用されることも多々ある。
領土問題 - 北方領土
日露が平和条約を締結する足枷になっているのが、北方領土問題の解決。
米国(のディープステート)が戦後、日本と旧ソ連が協力関係を構築せず 半永久的に対立するよう、わざと北方領土の問題を発生させた。
愛国無罪 - 中国・韓国の反日教育
支配者に正統性、権威がない場合、しばしば国家の外部に仮想敵国が想定される。国民による国家支配者への不満を、仮想敵国への不満で回避するためだ。
中韓においては、捏造された反日教育で、国民の不満を支配層でなく日本国へ向かわせた。濡れ衣であり、いい迷惑だ。
日中韓が対立するように仕向けたのは 同盟国アメリカのディープステートであることは、一般のTV新聞だけでは見抜けない。もし韓国に親日家が溢れていたら、どれほど心強かったことか。
分断統治は「保守 vs 革新(リベラル)」?
第三者として歴史を振り返ると、全体図が見えやすい。過去の分断統治が工作であったことが一目瞭然。
しかし、今もし私たち自身が分断統治下にあるとしたら 見破れるだろうか?
左右両側の背後にいるディープステート
両建て作戦でも解説したが、右派・左派 対立の背後には、その対立を作り出した存在がいる。国際金融資本(ディープステート)である。
民主党はもちろん、共和党をコントロールしているのも国際金融資本(ディープステート)であることは、2020米大統領選挙で明白になった。
保守(右派)にも潜む工作員
そもそも保守(右派)には
など、共産主義(左派)側からの工作員が多数潜伏。
左右対立を扇動するディープステートの正体には気付きにくい。気づいた頃には手遅れの事態になっていることも。
ゾルゲ事件 - 首相官邸にソ連スパイの事務所?
第二次世界大戦中の我が近衛内閣。尾崎秀実というソ連スパイが、なんと首相官邸内に事務所を構えていたことを忘れてはいけない(ゾルゲ事件)。
我が国に スパイ防止法を制定することは急務である。反対する議員はスパイではないのか?
SNS上の 保守分断工作
SNS上では、いわゆる「五毛党による保守分断工作」というのもある。ディープステート系、中国共産党系などの 情報工作員による扇動には警戒が必要だ。
五毛党の日本語はどこか不自然なことが多いが、今後は彼らの日本語スキルは必ず上達する。第二世代以降は日本語ネイティブになるからだ。
保守の仮面を被り、「9割の真実にこっそり1割のウソを混ぜる」ことは容易いし、効果的。
分断統治 - 移民問題
Twitterで拡散された画像
ディープステートは「グローバリズム」の看板で、世界中の国境破壊を目論んできた。EUはその典型。不法移民、難民を受け入れないのはレイシズムだと断罪。
移民反対派であるドイツの政党「AFD - ドイツのための選択」や、フランスの人気政治家マリーヌ・ルペン党首率いる「国民連合」は、遠く日本の報道でも極右扱い。
日本で報じられないドイツの惨状
美しいケルン大聖堂
結果、最大の移民受入れ国ドイツでは、生粋のドイツ人が生活を脅かされている。2015年「ケルン大晦日集団性暴行事件*」は現地の度肝を抜いた。
移民大国ドイツの惨状を 日本メディアが全く報じないが、現在進行形の深刻な事実。詳しくは川口マーン恵美さんのレポートをご覧頂きたい。
* ケルン大晦日集団性暴行事件 - 2015年大晦日、ドイツのケルン中央駅前の有名な大聖堂前のカウントダウン花火大会で起きた大規模な性暴行事件。約1,000名のアラブ、北アフリカ系の移民、難民が 20才前後のドイツ女性たちを大量襲撃。当初現地メディアは不可解な沈黙。同年、メルケル政権は難民を約110万人受け入れていた。
シリア難民をドイツへ -意図的な文明の衝突-
移民難民問題の深掘りは別稿でするが、例えばEUへ送られるシリア難民はディープステートによって誘導されているとの見方がある。
シリア内戦も地獄で、難民自体もそこでは被害者。難民をEUへ送り込み、EU内部から欧州白人キリスト教文化圏の瓦解へ利用されていると言うのだ。
難民に食われるドイツ
シリア難民、トルコ移民はドイツで同化しない。彼ら独自の文化習慣をドイツで貫く割に、福祉財政だけはちゃっかり同化する。移民は多産である一方、生粋のドイツ人は少子化。
それらの結果、治安は悪化、文化的軋轢は深刻化、国家財政は破綻へ。2050年にはEUで白人キリスト教文化圏は滅び、ただの無国籍地帯に化すとの分析さえある。
移民・難民でEUを分断統治
戦争以外の手段で「国家」という枠組みを破壊するには、合法的に仮想敵国へ異民族を流入させる、いわば「トロイの木馬」作戦が有効。必ず社会が分断し、国家が弱体化。国境も破壊へと向かう。
移民流入は、何世代もかけた見えない侵略戦争。静かな支配計画だ。
冷戦でも利用された移民
東西冷戦中の1970年代、東ドイツは推定18万人のレバノン難民を西ドイツへ輸送。西ドイツを疲弊・弱体化させる作戦だったとの見方が有力だ。
グローバリズムが嫌う「国家」
日本は天皇陛下を中心に、神の国としてまとまってきた歴史がある。
歴史的紆余曲折はありながらも、ドイツ国民だってキリスト教文化で高度な文明国家を築いてきた。
バッハ、ゲーテ、カント、アインシュタインを育める国家は 世界にどれだけあるだろうか。
世界支配に邪魔な「国家」
こうした強く美しい国家は、伝統的宗教による高い倫理観と文化を その社会基盤としている。国民性が非常に高い。「国家」を破壊し、世界政府を目指すグローバリスト(ディープステート)には目障りな存在なわけだ。
今後、世界の深層で触れることになるだろうが、日独両国が先の対戦で連合国から標的にされたのは偶然ではない。
日本の皇室に迫る危機
第1次世界大戦でドイツ皇帝は廃位。一方、我が日本国の皇室は奇跡的になんとか存続。それでもディープステート、左翼が皇室を今だに標的とする。
皇室を攻撃することで、国家分断の工作ができるからだ。昨今は自称「保守」ですら、女系天皇などという 事実上の王朝交代を唱える有様。
分断統治 - 対策
- ディープステートを知る
- 左翼の良心に訴える
(情報を共有する)
1.ディープステートを知る
敵を知り、己を知れば、百戦して殆うからず孫子
まずは分断統治作戦の首謀者であるディープステートをよく知ること。これだけで対策の9割成功と言える。
2.左翼の良心に訴えよう
ディープステートが左翼の背後にいることを、保守はもちろん、左翼の方々にも知って頂くことが大切。
DUPES(確信犯ではない左翼)の中には、本気で貧困層や被差別者のために闘っている方もいることだろう。そうした方々は真実にさえ目覚めれば、無益な争いをやめると信じたい。
何故なら「自らや社会的弱者を本当に搾取し コマのように利用している悪魔的存在」を知れば、その存在を利するために身を呈して闘うことは 割りに合わないからである。
良心があれば分かり合える
持っている情報が違うだけかも知れない。「円錐」を真下からだけ見て「円」だと主張する人々を責められない。真横から見たら「三角形」にだって見える。全体図という情報を共有してあげることだ。
あとは良心があれば、人は分かり合えるはず。良心が麻痺している方々には…、まずは良心を鍛えてもらうしかない(だからこそ、宗教=アヘンとレッテル貼りしたのだろうが)。
令和で克服する分断統治作戦
「令和」について安倍総理は「『人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ』という意味を込めた」とのコメントを発表した。英訳は「Beautiful Harmony」。
令和は分断・相克を超えた団結を、日本がまさに必要としている時代。いみじくも、我が国建国の精神こそ八紘一宇。国家が揺らいでいる時には、建国の精神に立ち返ることが重要だ。
精神武装が 分断工作を阻止
馬渕大使の言葉で言う「精神武装」である。国家観、世界観、歴史観、道徳観を磨こう。
真理を常に探究し、八紘一宇 すなわち平和を希求する心を日本国民が広く共有すれば、分断統治工作は意味をなさない
自分より大きなもののために生きよう
ガンジー「塩の行進」では、宗教対立を超えて インドを救うために国民が一致団結した。サティアグラハ、つまり非暴力不服従の精神に、当時世界最強の英国軍がひざまづいた事実を忘れてはいけない。
自分よりももっと大きな 何か大切なもののために 一つになった時、人類は必ず大きな力を発揮する。
一人の魂が 1億人の魂を揺さぶることだってある。我々一人一人が 小さなマハトマ・ガンジーとなる時、分断統治などと言うセコい工作は吹き飛ぶことだろう。
この記事のまとめ
ディープステートの戦略④『分断統治』 - 保守 vs 革新(リベラル) も利用されている?- 分断統治とは?
- 支配者が 被支配層を分断することで、統治を容易にする手法
- 影の支配者が対立当事者たちを煽ることで、影の支配者が有利な結果へ導く作戦
- ローマ帝国、大英帝国が植民地経営に用いたのが分断統治。
- 21世紀では、ディープステートが移民・難民をEU・ドイツへ流入させることに利用されている。
- 日本の保守層も左右分断統治、保守分断工作を警戒すべき。
- 精神武装をすることで分断統治を見破ろう。