「産児制限の母」サンガー女史 -「子供は2人まで」日本人口会議が決定!?
更新日:冒頭から読者諸氏に私的な質問で恐縮だが、ご兄弟は何人いらっしゃるだろうか? もしかして二人兄弟ではないだろうか?
日本の一般家庭は子供2人である確率が非常に高い。映画、ドラマで子供2人の家庭という設定は定番。
しかし、1925年における日本のお母さんは 生涯平均5人の子供を出産していた。なぜ我が国は兄弟2人、あるいは姉妹2人家庭が多くなったのだろうか?
もし我々日本人の家庭における兄弟の数が、マーガレット・サンガー女史という社会主義者の影響を受けていたら? 聞いたこともない人口会議とやらで決められていたら?
産児制限の母 - サンガー夫人とは?
マーガレット・サンガー 1922年 Underwood & Underwood
名前 | マーガレット・ヒギンズ・サンガー |
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職業 | 産児制限運動家、性教育者、作家、看護師 |
思想 | 無神論、優生思想、社会主義、フェミニズム |
サンガー夫人 - 経歴
- 1879年
NY州で誕生 - 1913年
離婚 - 1914年
新聞「女性反逆者」出版 - 1916年
家族計画連盟(プランド・ペアレントフッド)設立
「すべての娘が知るべきこと」出版 - 1921年
アメリカ産児制限連盟(American Birth Control League 通称ABCL)設立 - 1922年
石本静江(後の加藤シヅエ)の招きで初来日
石油王ジェームス・ノア・ヘンリー・スリーと再婚 - 1927年
初の世界人口会議に尽力 - 1952年
国際家族計画連盟(IPPF)設立 - 1960年代
ピル(経口避妊薬)推進で世界巡回 - 1966年
死去享年86歳
サンガー夫人 - エピソード
- 母アンは敬虔なカトリック信者で、生涯において妊娠18回中11回の生児出産
- 自身は三人の子供を出産
- 英国逃亡中にSF作家H.G.ウェルズの愛人だった
- コムストック法*違反で投獄(避妊具を広めることが猥褻行為に該当)
- 「家族計画連盟」は現在ビルゲイツが積極的に援助
- 2012年タイム誌「史上最も影響力のあるアメリカ人20人」に選定
*コムストック法 - 猥褻物(避妊具、中絶情報記載の資料など)の郵送を禁じた法律
サンガーに影響を受けたと考えられる人々
- アドルフ・ヒトラー総統
- ヒラリー・クリントン元国務長官
- 加藤シヅエ元衆院議員
産児制限の母 - サンガー夫人の優生思想
サンガーの優生思想はヒトラー、つまりナチスドイツにも影響を与えていたという。
優生思想は 白人至上主義とも結びつきがある。サンガーは白人至上主義と悪名高いKKKで、講演までした記録が存在。
二グロ・プロジェクト
共和党の大統領予備選にも出馬した 黒人実業家ハーマン・ケインによると 家族計画連盟(プランド・ペアレントフッド)の初期目標は「黒人の赤ちゃんを 誕生前に殺すのを助けること」だった。
黒人の根絶を目標にした「二グロ・プロジェクト*」なる計画を、サンガーはこっそり抱いていたという。貧困な環境で子育ては大変だという口実で、さも黒人女性の味方を装い、その赤ちゃんを大量に消し去ったというわけだ。
*ニグロ - 黒人(黒色人種)
黒人女性に強制断種
アメリカにおいて「強制断種」なる非人道的な運動の矛先は黒人、ヒスパニック系の若い女性たちへ向けられた。
サンガーによる産児制限クリニックの79%が黒人・ヒスパニック街の徒歩圏内に進出。本人たちに十分な説明もないまま 子宮摘出されていたケースが少なくないという。
・・・これはジェノサイドではないのか? 日本のフェミニストはこんな思想の持ち主を本当に支持しているのか?
黒人リーダーを利用
私たちは黒人の人口を根絶したいという言葉を広めたくありません、そして牧師は彼らのより反抗的なメンバーのいずれかにそれが起こった場合にその考えを正すことができる人です。- マーガレット・サンガー 1939年書簡より
サンガー夫人は、黒人人口をこっそり削減する二グロ・プロジェクトの推進に 黒人指導者を利用した。ターゲットは黒人の医者、ソーシャルワーカーなど。
特に宗教の利用価値に目をつけ、黒人牧師(キング牧師含む)に接近。礼拝説教で産児制限を促せるよう資金を投入して訓練した。
2016年アメリカ人工妊娠中絶の人種別統計
米国疾病予防管理センター統計を参考に作成
黒人人口は13%に過ぎないが、人工妊娠中絶に占める割合は38%に及ぶ。有色人種としては65%。全体の人口比率で8割弱を白人が占めることを考えると、非常に高いことがわかる。
サンガー優生思想における断種対象
- 有色人種(黒人、ヒスパニック、日本人)
- 経済的貧困者
- 障害者
サンガーの優生思想とは、サンガーが「劣勢遺伝」と考える対象を誕生させないで、優秀な遺伝子の持ち主だけを後世に残すこと。それが人類のためだとの考え。
やがてサンガー優生思想の矛先は 海外にも向けられた。爆発的に増加するアジアの人口が脅威だったのだろうか。そのアジアのリーダーたる日本へサンガーは向かった。
産児制限の母 - サンガー夫人の来日
加藤シヅエ、サンガー、息子 1951年アサヒグラフより
1954年アメリカから「Birth Control(産児制限・受胎調節)」を主張する女性運動家マーガレット・サンガー女史が来日。
朝日新聞を始め、日本の報道機関が大きく取り上げ「産児制限」ブームが熱を帯びた。サンガー来日をもてはやす日本メディアの宣伝効果は大きく、以降 日本社会は産児制限を推進。
小学生ですら「サンガー夫人」「産児制限」を口にするほど「バース・コントロール・プロパガンダ」が浸透していたという。
日本のサンガー夫人・加藤シヅエ衆院議員
招待したのは日本社会党の加藤シヅエ衆院議員。戦後初の女性議員の一人で「不良な子孫の出生防止」を訴える女性解放運動家だ。裕福な家庭出身の加藤シヅエはサンガー女史とアメリカ留学中に出会った。
以降、サンガー思想の日本におけるエージェントのような役割を果たしていく。「優生保護法(現在の母体保護法)」を成立させ、戦後のベビーブームを人口中絶年間100万件という離れ技で強制終了させた。
「日本人が自ら少子化を選んだ」神話が必要だった
加藤が国会へ立候補した背景にはGHQの後押しがあったという。キリスト教圏である欧米ではまだ人工妊娠中絶はタブーであり、GHQが日本へ押し付けるわけにはいかなかった。
あくまでも日本人が自ら人口削減を選んだストーリーが必要だったわけだ。米国において、黒人牧師たちを先頭に立たせて産児制限の旗振り役をさせたのと同じ構造と言える。
GHQの背後にはもちろん国際金融資本がいたと考えるのは当然。「分断統治作戦」でもわかるように、国際金融資本は決して自ら統治の先頭には立たない。あくまでも現地人のエリートや他民族を使う。だからこそディープステートなのだ。
加藤自身がどこまで自覚していたかは置いておいて、日本人である加藤シヅエは事実上 国際金融資本のエージェントであったと言える。
人工妊娠中絶手術へのスタンス
実は サンガー自身は避妊による産児制限を推奨した一方で、中絶手術には反対していた。避妊法、避妊具が広まれば人口中絶は必要なくなると予想していたし、そもそも中絶手術は母体に負担がかかるからだ。
ところが加藤シヅエは、日本の産児制限運動に中絶・断種を取り入れた。
日本人口会議「子供は2人まで」決議
来日したサンガー夫人による産児制限ブームはその後も燃え続けた。
1974年には東京霞ヶ関で、第一回日本人口会議が開催。厚生省、外務省後援のもと国庫補助金を利用。斎藤邦吉 厚生大臣が登壇。
日本のサンガー夫人と称される加藤シヅエ衆院議員が、日本家族計画連盟会長として参席。
各界著名人も特別講演を行う派手なアピールに成功
- 画家・岡本太郎「人間と人生と人口問題と」
- 作家・小松左京「地球と人口を考える」
政府に対する代表的な要望決議事項
- 人口庁の設置
- ピルの公認
- 学校、マスコミを通じての人口教育の促進
- 「子供は2人まで」
子供2人が定番化
21世紀とは違い、マスメディアの影響力が絶対的なものであった当時。「子供2人」決議の宣伝効果は非常に大きかったようで、日本の家庭は「子供2人」がすっかり定着。
当時は3人目を産むと、ご近所さんがおめでとうどころか、敵意をむき出しにする現象まで発生したとか。
少子化が大問題である今日でも その新「常識」は覆せていない。いや 最近はさらに先鋭化している。この現象の背景には 人口削減、ステルス・ジェノサイドがチラつかないだろうか。
- 晩婚化
- 子供1人家庭
- DINKS
- お一人様
人口削減計画 - ステルス・ジェノサイド
日本の家庭に子供2人が定着した経緯はわかった。では、サンガー夫人たちが産児制限を推し進めた理由は何なのだろうか?
ロックフェラー財団と新世界秩序
ロックフェラー財団は、サンガー夫人、加藤シヅエ議員、ナチスドイツにおける優生学研究、開発途上国における避妊計画も支援していた。
ロックフェラー財団は何を意図して優生学、避妊計画、産児制限を支援したのだろうか?
新世界秩序とサンガー産児制限は「人口削減計画」という共通項を持つ。新世界秩序を推進した故デイビッド・ロックフェラーが産児制限を支援した理由がうかがえる。
ステルス戦争で将来の日本人をジェノサイド?
単位:万人 厚生労働省資料を元に作成
サンガー女史来日の影響もあり、我が国は年間100万人以上の国民をその誕生前に喪失した。赤ちゃんを誕生前に消す産児制限を今では「家族計画」と言い換えている。
火器を用いずに年間100万人の敵兵を静かに葬る作戦が 他にあるだろうか。
合計特殊出生率も大幅減少
出生数 | 合計特殊出生率 | |
---|---|---|
1947年 | 267万人 | 4.54 |
1954年 | 176万人 | 2.48 |
2019年 | 86万人 | 1.36 |
*合計特殊出生率 -「その年次の15〜49歳の女性の年齢別出生率を合計したもの」。いわば出生力の指標の一つ。
優生思想家が見る日本人
敵兵というと物騒だが、優生思想の持ち主たちが我々日本人をそう見ていることは知っておくべきだろう。
- 東アジア諸国に反日教育プロパガンダを扇動しているのは国際金融資本
- 国際金融資本が日本に核兵器を持たせない最大の理由は、日本に核で復讐されることを恐れているから
ジェノサイドに見せないプロパガンダ
しかも人口削減を他民族からの強制でなく、自分たちの自由意志と思わせるのだから敵ながらあっぱれというしかない。
世の中の一般大衆が、どのような習慣を持ち、どのような意見を持つべきかといった事柄を、相手にそれと意識されずに知性的にコントロールすることは、民主主義を前提とする社会において非常に重要である。エドワード・バーネイズ「プロパガンダ」より
少子化対策 - 3人以上産むと日本が栄える
人口維持の出産率は2.08であるという。今や結婚するだけでも大変な日本社会となってしまったが、チャンスのある方はぜひお子さん3人以上を目指してみてほしい。
氷河期でも、まだ稲を育てる技術のない時代にも、我々の祖先は生命の糸を繋ぎ続けてきてくれた。
子育て世代の応援
祖先から受け継いだこの日本国を次世代にも元気なまま受け継がせる唯一の道は、やはり心身共に健全な次世代を産み育てるしかないのだ。他の道はない。
子供がいない方もいらっしゃるかと思うが、まわりの子育て世代を応援してあげてほしい。「みんなで日本を元気に」は筆者だけの願いではないと思う。
この記事のまとめ
「産児制限の母」サンガー女史 -「子供は2人まで」日本人口会議が決定!?- 産児制限の母マーガレット・サンガーの優生思想は、ナチスや日本の少子化に大きな影響を与えた。
- サンガーは有色人種(黒人・日本人)、障害者などを劣等遺伝とみなして、誕生前に削減すべきと考えた。
- サンガー来日の影響を受け、その後 日本人口会議は「日本の家庭は子供2人まで」を決議。マスコミの宣伝もあり、以降 日本社会の家庭のあり方に大きな影響を与えた。
- 産児制限(避妊・人口妊娠中絶)による人口削減計画はステルス・ジェノサイドである。
- 子供を3人以上産むことで日本は繁栄する。