ディープステートの戦略③ 『文化マルクス主義』 - 国家を内部崩壊?
更新日:「ディープステート」と呼ばれる左派ユダヤ金融エリート。彼らは「新世界秩序」(世界征服)を達成するために、キリスト教文化で団結し、成立している国家を、いったん破壊する必要があった。
アメリカ国家を内部から破壊するために用いた手段は、ジェンダーフリー、フリーセックス、LGBT教育の推進。すなわち「文化マルクス主義」によるアメリカ国民の洗脳だ。
これらの目的は、キリスト教的な家庭倫理を破壊することによる 社会混乱、国家崩壊。
事実、ほとんどの大手メディアや、ハリウッド、教育界までもが ディープステートの支配下にあるため、文化マルクス主義は アメリカ社会へ多大なる影響を及ぼした。
暴力革命でなくとも、こっそりと気付かれずに国家革命を実現できるのだ。
「文化マルクス主義」とは、家庭破壊運動
冒頭で述べたように、文化マルクス主義とは「文化・教育面で、こっそり国家破壊革命を狙う『新型マルクス主義』」である。
「暴力革命」を断念
マルクス主義を端的に言えば「暴力革命」。文化マルクス主義者の正体は、旧マルクス主義の経済理論による暴力革命を諦めたグループだ。
旧マルクス共産主義の失敗は、今や全世界で知られている。
資本主義陣営の経済が豊かに繁栄する一方、マルクス主義のソ連は崩壊。中国共産党ですら、事実上の資本主義経済を導入する始末。
「文化革命」に作戦変更
実は早い段階で、多くの革命家達はマルクス主義理想の実現を経済分野では諦めていた。そこで、経済の代わりとなる破壊対象として目をつけたのが「文化」。
国民の精神や文化を破壊することで、家庭・国家をも破壊するという作戦だ。
カウンター・カルチャーは、文化マルクス主義の道具
普段の生活において「文化マルクス主義」は聞き慣れない言葉だ。日本では、60年代のヒッピー文化「カウンターカルチャー」の方が まだ有名だろうか。
アメリカでは、ウーマンリブ、ドラッグ(麻薬)、ロックなどの退廃的な文化運動が、「カウンターカルチャー(反文化)」という名前で市民権を獲得。保守的社会の伝統文化破壊に多大な威力を発揮した。
- ジェンダーフリー
- フリーセックス
- ウーマンリブ
- LGBT
- 多文化主義
- ポリティカルコレクトネス
- ヒッピーファッション
- ドラッグ
- ロック
- 暴力
日本でも流行したヒッピー
日本でも安保闘争が蔓延した1960年代以降、カウンターカルチャーが広く浸透。
若者に受けやすいヒッピー・ファッションや、ロック音楽というカウンターカルチャーの形式は、戦略的に大成功した。
また ウーマンリブ、フリーセックスが左翼運動家からもてはやされ、映画・TVなどでは広く取り上げられた。
文化マルクス主義の狙いとは?
キリスト教徒に差別されてきた左派ユダヤ系の狙いは、キリスト教倫理の退廃であり、キリスト教徒の絶滅。
(キリスト教からの)自由と解放
そのため文化マルクス主義は、キリスト教倫理上で許されないことを「(キリスト教からの)自由だ!解放だ!」と称して拡散。「キリスト教から」という部分はもちろん隠している。が、大抵は気付かれない。
19世記までは欧州各国で「神への冒涜」とされてきた同性愛とフリーセックス。文化マルクス主義の台頭によって、当然キリスト教社会は大混乱。
無神論の隆盛は、人類史上このわずか百年くらいの歴史であることを考えると、文化マルクス主義の破壊力がよくわかる。
アメリカ国家の弱体化
文化マルクス主義が広がり、アメリカのキリスト教国家としての一体感はすっかり希薄化。
60年代ベトナム反戦運動、2020年ブラックライブズマターでは、国旗を焼く若者がTVで映し出された。
欧米の家庭倫理も崩壊。離婚率は上昇。婚外子は増加。堕胎も増加。人口は減少し、社会道徳も荒廃傾向に。
文化マルクス主義は「被害者」を利用
マルクス主義者の戦略は「被害者」を利用する。その被害者には、抑圧者に対して団結することが必要だと説く。これが恨みと憎しみを創出。
マルクス主義者の目標である「革命」を達成するパワーはこうして発生。いわゆる「階級闘争」という手段である。
旧マルクス主義では、労働者に資本家への憎悪を植え付けた。新型である文化マルクス主義では、人種差別、男女差別、などで人類を分断し、新しい階級闘争を煽っている。
2020年のブラックライブズマターでは、黒人を煽り、白人とトランプ政権を攻撃させた。奴隷制度など もはや21世紀のアメリカには存在しないのだが、そんなことはお構いなし。
参考記事
フランクフルト学派とは?
そもそも文化マルクス主義の起源は、ヨーロッパでのナチス迫害などから、アメリカへ亡命して来たユダヤ人学者グループ。彼らは「フランクフルト学派」と呼ばれる。
マルクーゼ、アドルノ、グラムシ、ホルクハイマー、ルカーチなどが代表的。NYのコロンビア大学を拠点に、アメリカ社会の新左翼運動の発信源となった。
彼らは左翼学界で大変な権威。それでも日本で馴染みがないのは、ジェンダーフリー、LGBTなどが工作活動であることの暴露を、グルである学界もメディアも望まないからとの見方がある。つまり隠されている。
フランクフルト学派についての解説は、東北大学名誉教授 田中英道教授の著書がわかりやすい。
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アメリカ国内なのにディアスポラ
フランクフルト学派の登場で、多くのアメリカ家庭が崩壊。親は子を捨て、子は親を敬わない、伴侶は互いに裏切る。帰るべき家を失くしたアメリカ国民。
ベトナム反戦運動では、カウンター・カルチャーが隆盛。当時、数百万人の若者が家出。コミューンという路上生活の共同体を築き、ロック、ドラッグ、セックスに溺れ堕胎を繰り返した。もちろん教会には行かない。これもある意味では、ディアスポラの一種と言える。
以後 アメリカ国民は、急速に過激な個人主義へ。古き良きアメリカは、少なくとも都市部では消滅。かつてのキリスト教国家アメリカの「保守的な価値観」が、今日では笑いものとされるようになった。
病むアメリカ、滅びゆく西洋
保守派重鎮 パトリック・ブキャナン 元大統領特別顧問の著書「病むアメリカ、滅びゆく西洋」によると、今世紀中に西洋キリスト教文明は滅亡する。
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情報戦で敵を弱体化
世界を一度 破壊したいディープステートたちにとって、文化マルクス主義は「戦争をせずに敵国を弱体化させる」夢のようなコスパの情報戦略。
莫大な費用で核爆弾を製造しても、維持コストだけで金利は発生しない。退廃的な映画やロック音楽ならば安価。しかも大衆自身がポケットマネーを叩いて、ディープステートの戦略を後押ししてくれる。
「人・物・金」で国境破壊
文化マルクス主義(カウンターカルチャー)の影響で、古き良きアメリカを支えた白人のクリスチャン層は 子供を産まなくなった。先進国の少子高齢化は 偶然ではない。
そこへ「移民」「難民」が欧米に流入。今後数十年で、生粋のヨーロピアンはマイノリティへと転落する。
破壊後の創造「新世界秩序」
モノ・カネは既に国境を超えている。あとはヒトを世界で流浪させることで、国家システムの崩壊は完了。
破壊の後に、創造が始まる。それがディープステートによる「新世界秩序」。家庭倫理、国家アイデンティティを喪失させてまでも植え付けたい、新しい秩序・文化とは 一体何なのか?
伝統精神が 家族と国家を守る砦
私たちは現代の退廃的な文化を、今一度 考え直すべき時にきている。
果たして親や子、伴侶に、誰がフリーセックスを願うだろうか? 実の子に誰がドラッグを?
そもそも、フェミニストは女性を幸せにしたのか? 女性を本当に解放したのか?
日本には結婚に憧れ、子供が欲しかったと涙を流す女性がたくさんいることを、筆者は人生経験から知っている。
文化マルクス主義(カウンターカルチャー)は、自己の快楽だけ追求することを奨励し、大切な家族を傷つける、文化とは呼べない文化だ。
街中で出会った ヤンママさん親子
筆者の体験談を一つ。とある街中で、いわゆるヤンママさんが、その小さなお嬢さんの言葉遣いをたしなめていた。代わりに美しい日本語を教えていたのだ。
親になると、誰しもが良心・良識を啓発されるものだ。筆者はほっこりした。
こうした家族へのささやかな愛の連続が、伝統文化を育んで来たのではないだろうか。
日本の伝統精神を 学びなおす
精神文化を取り戻そう。武士道精神、大和撫子、八紘一宇。そして皇室を中心に繋がった私たち日本人は、ある意味 家族なのだ。日本にはこうした誇るべき宝、精神文化がまだ生きている。
筆者も今一度、謙虚に日本を学びなおしたい。それは筆者自身の人格を育み、家族を幸せにし、国家を強くするものなのだから。
この記事のまとめ
ディープステートの戦略③ 『文化マルクス主義』 - 国家を内部崩壊?- 「文化マルクス主義」とは、文化・教育で、こっそり国家破壊革命を狙う『新型マルクス主義』
- 「カウンターカルチャー」の内容は、フリーセックス、ジェンダーフリー、同性愛、ドラッグ、暴力など。
- 「フランクフルト学派」とは、欧州から亡命した左派ユダヤ人学者たち。アメリカの国力を弱めるため、文化マルクス主義を広めた。
- 文化マルクス主義の影響で、欧米の社会倫理は退廃。人口減少で国家崩壊へ向かっている。
- 今こそ精神文化を取り戻す時。