フランス革命の真実 - フェイクニュースで殺されたルイ16世、ルイ17世、マリー・アントワネット
更新日:フランス革命のひどい真実について解説する。
なぜ今「フランス革命」なのか? 実は18世紀フランス革命は、米大統領選2020と同じフェイクニュース祭り。トランプ大統領と同様、ルイ16世の扱いは酷いものだった。
革命勢力は ウソ・捏造・フェイクニュースでフランス王室にレッテルを貼り、民衆を扇動。
フランス革命はフェイクニュースで達成したといっても過言ではない。今日でさえフランス王室は誤解されたまま。
本稿ではフランス王室の名誉回復を願い、いくつか代表例をあげておく。21世紀アメリカの未来を予測するためにも有益だ。
フェイクニュースで達成したフランス革命
革命の情報戦には 主に新聞、革命歌が大活躍。パリ市民は「新聞が嘘をつくはずがない」とすっかり洗脳。
報道機関のパワーは凄まじい。21世紀の日本でもいまだにTV、新聞はウソをつかないと信じ込んでいる人々は多い。革命で「メディア支配」が絶対条件とされるわけだ。
言論統制と革命はセット
フェイクニュースによる大衆扇動で、革命派は国王ルイ16世を攻撃。現代のアメリカで、ほぼ全メディアがトランプ大統領を攻撃したのと被る。現職大統領はSNSまで凍結された。
革命はウソもOK
「過激派のルール」アリンスキー - 元祖 市民運動家の手口とは?より
実はフランス革命こそが共産主義革命の原型。共産主義者に真実は関係ない。革命勢力のウソこそ正義なのだ。
オバマ、ヒラリーの師匠ソウル・アリンスキーによる住民組織化。その原型が、フランス革命期にはすでにあったと言える。
ルイ16世 - 本当は超偉大な国王
王妃マリーを悲劇的に描くためだろうか? 少女漫画「ベルサイユの薔薇*」では、ルイ16世を誤解して描かれている。
ベルサイユの薔薇 - ユダヤ系の伝記作家シュテファン・ツヴァイク著「マリー・アントワネット」を原作とする日本の人気漫画。
外見 - 太っちょな王様?
→ 実際のルイ16世は、190cmの長身マッチョ。食生活もできるだけ質素に努めていた。ふくよかに見える絵画は、運動が制限される牢獄生活が原因だったと指摘されている。
ハンサムで理化学系の教養も深かった。死刑囚が苦しまぬようギロチンの刃を斜めに改良したのも、科学への見識が深いルイ16世の人道的配慮。
性格 - 優柔不断で気弱な王様?
→ 国民愛が、非常に深い王。普段から頻繁にパリ市民の生活を視察していた。庶民的感覚の持ち主でもあり、自由主義にも理解があった。
奔放だったルイ14世、ルイ15世とは違い、一途に王妃マリー・アントワネットだけを愛した。子煩悩な父でもある。
能力 - 無能な王様?
NY自由の女神像は、アメリカ独立100周年記念としてフランスのフリーメーソンから贈呈
→ 海軍を整備し、ライバルのイギリスを圧倒。アメリカ独立戦争への強力な支援を実施。アメリカ独立に大きく貢献。アメリカ建国の父たちは ルイ16世を崇敬したという。フランス海軍はナポレオンでも使いこなせなかったのだ。
貴族の反対にあり挫折はしたものの、財政改革にも積極的に取り組んだ。拷問を禁止するなど人権問題にも尽力。
ジャガイモ普及で飢饉から救われた人々も
美しいジャガイモの花
- 欧州のファッションリーダーであった妻マリー・アントワネットの髪飾りに、じゃがいもの花を提案。
- 王室の農地に植えた芋の隣に看板「高級食材につき盗みは御法度」。わざと農民たちに盗ませてジャガイモを流行らせた。
ルイ16世の広報活動で フランス中にジャガイモが普及。多くの国民が飢えから救われた。
ヴァレンヌ逃亡事件 - 逃亡でなく拠点移動
→ 1791年、王妃マリー・アントワネットの実家であるオーストリアに王室が逃亡を計画。国境近くのヴァレンヌで捕まり、国民の怒りを買ったとされる事件。国王の権威は失墜し、これで立憲君主制への可能性が消滅。
ただし、ルイ16世自身は逃亡ではなかった。不利な状況であるパリを退去し、国境近くの都市で体制立て直しを図るための移動であったのだ。
革命当日夜の日記には「何もなし」?
メモ魔で有名なルイ16世。革命が起こった日の日記には「何もなし」と記載。この日記によって、ずいぶん間抜けな描写をされがち。
しかし これは、ルイ16世が毎日のように出ていた狩猟で、この日は「(獲物)が何もなし」の意味。そもそも革命が起きたのは、就寝時間を過ぎた深夜だった。
人望 - トリコロールは自由・平等・博愛の象徴?
→ 国民の父としてフランス国民を心より愛し、また革命末期までは国民もルイ16世を敬愛し続けていた。その象徴がフランス国旗トリコロール。
自由・平等・博愛を象徴する三色と学校で習っていないだろうか。しかし真実は、パリ市民軍の色である赤・青に、王室を象徴する白を挟んだもの。王室と市民の融和を象徴した旗であるため、愛国心の象徴として広く受け入れられた。
フランス国民は少なくとも、ヴァレンヌ逃亡事件があるまで 国王ルイ16世を非常に敬愛していた。
処刑前夜、王子に復讐を禁じた
【発売中❗️】本日23日はスペリオール第8号の発売日です! いよいよ佳境の乃木坂太郎氏『第3のギデオン』は、ついに1793年1月20日、ルイ16世の処刑前夜。ルイは息子・シャルル(後のルイ17世)に言葉を贈る。ルイが最後に残すものとは何か。ぜひご覧ください! #第3のギデオン #ルイ16世 #ルイ17世 pic.twitter.com/9W28UPPviG
— スペリオール編集部 (@bigsuperior) March 23, 2018
漫画「第3のギデオン」小学館より
幼いシャルル王子(後のルイ17世)を残し、その王子の未来を見守ることも出来ない。理不尽この上ないが、ルイ16世は処刑前夜、シャルル王子に復讐しないことを誓わせた。驚異的な人格者だ。
親として王子に素晴らしい人生を歩んで欲しかった気持ち。国王としてフランス国民を心から愛する気持ち。キリスト教精神に徹した思い。そのすべてではないだろうか。
崇高な最後の言葉 - 本物の王
自ら衣を脱いで断頭台に立ち、ルイ16世は国民に声をかけた。群衆の声と太鼓の音がその言葉をかき消す。聞き取ったのは処刑人サンソンなど、周りの僅かな人だけであった。しかしその言葉が歴史に残っている。
私は私の死を作り出した者を許す。私の血が二度とフランスに落ちることのないように神に祈りたい。
私の血で最後にしてほしい
ハッキリ言って筆者は、北斗の拳ラオウの最後よりはるかに感動した。ラオウは大好きだが、もはや人格の次元が違う。まるでキリストではないか。
男が心から惚れる男の中の男だ。こんな立派な王様を ギロチンにかけたのだ。それも国王でなく、一市民ルイ・カペーとして処刑したという。あんまりだ。
博愛 - 実践したのは革命派でなく国王
フランス革命を起源とするロシア革命や文化大革命など、無神論(共産主義)リベラルによる暴力三昧は異常。それこそ理性を失っている。
少なくとも、革命勢力側ではなく ルイ16世こそ、博愛の実践者。
無神論者はウソ、暴力も平気
神がいないと考えるので、無神論者はウソも暴力も平気なのだろうか。革命の常套手段だが、品がないことこの上ない。
- マイノリティであるうちは平等・博愛を強調
- 権力奪取した途端に暴力支配
リベラルの真実には誰も賛同しないから、フェイクニュースと暴力が必要なのだ。
マリー・アントワネット - プロパガンダの標的にされた王妃
清廉潔白なルイ16世を叩きにくければ、その妻マリー・アントワネットを叩く。ターゲット選定基準は「叩きやすさ」だからだ。
敵国オーストリアのハプスブルク家から嫁いだことで、反感は買いやすい。18歳の王妃は美しく華があるゆえに嫉妬も買いやすく、炎上体質。
王妃自身にも落ち度が100%ない訳ではないところに、巨大な尾ヒレをつけて炎上を繰り返した。
左翼の十八番 - 分断作戦、階級闘争史観
これも革命の常套手段「分断作戦」。豊かな王室と貧しい国民という「階級闘争史観」を国民に植え付け、国民に王室を憎むよう扇動させたのだ。
浪費で国家財政を破綻させた?
→ そもそもマリー・アントワネットが嫁いだ時には フランス財政は破綻していた。原因は英仏植民地戦争などで相次いだ戦費。王妃が浪費を全くしなかったわけではないが、現代の研究では 当時の貴族階級と比較して、目立った浪費家ではなかったことが判明。
少なくとも国家財政を破綻させていない。それどころか豪華な衣装を売ったり、王子たちのおもちゃを我慢させるなどして倹約に努めていた。国民のために貴族たちから寄付を募るなど、国母としての使命を献身的に果たそうともしていた。
「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」?
ルイ16世の関連で。
— クロ (@nA9SOdvQYN7IdAF) April 13, 2020
マリーアントワネットが、
「パンがなければ〜」と言ったとされるのは、大衆を煽るためのデマという説が濃厚。
マンガの画像ですが。#ルイ16世#マリーアントワネット pic.twitter.com/DLPrlu7viu
漫画「第3のギデオン」小学館より
→ マリー・アントワネットの言葉ではない。意図的に王妃を攻撃したフェイクニュース。
首飾り事件
→ 高価な首飾りの詐欺事件で王妃が加害者扱いされた。フェイクニュースであったことは当時すでに判明しているが、革命派にとっては真実よりも王妃を攻撃する材料ができたことで十分。新聞は大いに煽ることで売れ行き好調。一方で、フランス王室の権威は傷ついた。
犯人であるラ・モット・ヴァロワ夫人も逮捕。しかし亡命先のロンドンでヴァロワ夫人は謎の転落死。黒幕が口封じで実行犯を始末するのはよくある手口。首飾り事件には黒幕がいたのか?
性格 - わがまま?
→ 先述通り、国民のため献身的に倹約に努めた王妃。子供たちにも良き母であった。夫ルイ16世とも、実際は仲睦まじい夫婦であったことがわかって来ている。
死を前にした言葉
息子は私が何度も繰り返した父の最後の言葉を決して忘れないように。
私たちの死に対する復讐など決して考えないように。
(中略)
私がみなさまに、とりわけあなたに、知らず知らずのうちに与えた苦しみを どうかお許しください。私に敵対する者が加えた危害を私は許します。
義理の妹(ルイ16世の妹)に宛てた遺書にはこうある。とてもワガママな女性が書いたものとは思えない。死に直面した言葉には重みがある。
夫ルイ16世と同じく、キリスト教的博愛精神に溢れた 立派な国母だったのではないだろうか。
映画「マリー・アントワネット」2006年キルスティン・ダンスト主演
ルイ17世 - フランス革命最大の犠牲者は6歳
ルイ17世肖像画wikipediaより
2020年アメリカのBLMは、善良な市民へ理不尽な暴力を働いた。いつの世もリベラル・革新派の主張は暴力とセット。それはフランス革命でも同じであった。
フランス革命政府が、6歳で幽閉されたルイ16世の次男である王太子ルイ・シャルル(後のルイ17世)にした虐待は常軌を逸している。
ルイ17世への虐待と死
本稿では詳細を控えるが、それでもえげつなくなってしまう。他サイトさんやwikipediaでもう少し詳しくわかる。ただし、妊婦さんやメンタルに自信のない方にはお勧めしかねる。
- 母マリー王妃から「愛のキャベツ」と可愛がられて育った。
- 碧眼の美しい顔立ち
- 活発で愛嬌があり宮廷で愛された
- 4歳 - 兄が夭折したため王太子となる
- 6歳 - タンプル塔幽閉生活
- 8歳 - 独房に移された
- 10歳 - 獄死
ルイ17世には、国民がマリー王妃を罵倒する中の移動中、馬車の窓から顔を出し「ママを許してあげて」と群衆に叫び続けるなど心優しくも胸が痛むエピソードが残されている。
国王ルイ16世処刑に伴い、亡命貴族たちが王太子シャルル(6歳)を国王ルイ17世と宣言。しかし監禁の身であるため戴冠式もできず、ルイ17世本人は国王と呼ばれていることを知らなかったようだ。
幼児を虐待した革命思想
「良き市民になるため」という名目で、アントワーヌ・シモンという一般の靴屋が教育係に充てられた。しかし、ルイ17世への虐待が想像を絶した。
- 革命党員服を着用させる
- 日常的な暴力
- 吐くまで飲酒強要
- 売春婦に強姦させ性病に罹らせた
- 国王夫妻を侮辱する革命歌を歌わせた
- カトリックを冒涜する言葉、猥褻な言葉を教えた
- 光が入らずロウソクも禁止の部屋
- 部屋にはトイレなし - 排泄物まみれの床には害虫、ネズミが発生
- 貧しい食事で栄養失調
これらは、王妃マリー・アントワネット処刑の口実を作るためにも利用された。虐待の日々ですっかり快活さを失い、洗脳された幼いルイ17世。もはや革命政府の操り人形。
姉と叔母の前で、マリー・アントワネットと近親相姦があったとの証言をさせられた。この時の尋問が、ルイ17世が家族を見た最後。
ルイ17世は母の死を知らぬまま10歳で獄死
- タンプル塔の幽閉部屋には「ママ僕は、、」という言葉と花の絵が残されていた
- 塔屋上の散歩に出られた時に摘んだ花を、母の部屋の前にそっと置いていた。母がもう処刑されていたことを知らないまま。
ルイ16世直系は断絶
唯一フランス革命を生き延びたのは長女マリー・テレーズのみ。父ルイ16世の弟シャルル10世の息子、つまり従兄と結婚。形式上 約20分間だけだが、王妃にもなった。
亡命生活を繰り返し、子宝には恵まれず、ルイ16世の直系はここに断絶。マリー・テレーズ幽閉時代には、看守の子を極秘出産した説も。なんともやるせない。
王党派は21世紀でも存在
フランス王朝ブルボン家の復活を願う王党派は、21世紀でも存在する。ただし、推戴候補は大きく二派に分裂。
- スペイン・ブルボン家
- 現スペイン王室はフランス王ルイ14世の子孫。 - オルレアン公爵家
- ルイ14世の弟を始祖とする。国王に嫡子がいない場合には王位請求権者を出す家系。ただし、オルレアン公ルイ・フィリップ2世がルイ16世処刑に賛成票を投じたことで、嫌悪感を抱く王党派も。
革命 - 怨念の正体は何?
マリー・アントワネットと子供たち(ヴィジェ=ルブラン作)
これほど異常なまでの怨念、執着心の正体は一体なんなのだろうか。幼いルイ17世への仕打ちを見ると、これは単なる政治体制の転換ではなかったことがわかる。悪魔の所業。
王の血統断絶を狙う革命の系譜
フランス革命思想の焼き直しである 1917年ロシア革命。またしても革命勢力は、ロシア皇室の幼い王子、姫達までも惨殺。
アメリカは大統領制、つまり共和国なのでトランプ一家は助かったのかもしれない。
日本国民は皇室を守ろう
フェイクニュース、つまり嘘をついてまでも王室の血統を断絶。もしこの革命運動が日本に伝播したら?
昨今、日本の皇室について 恐れ多い報道が多々なされている。宮内庁には左翼スパイが勤務しているため、皇室のプライベートが流出されているとも聞く。
日本国民はフェイクニュースを見破り、国体を守護する必要がある。日本が日本であるために。
この記事のまとめ
フランス革命の真実 - フェイクニュースで殺されたルイ16世、ルイ17世、マリー・アントワネット- 実際のルイ16世は 偉大な王であった
- 王妃マリー・アントワネットへのフェイクニュースは、今日でも誤解の原因
- 幼いルイ17世への虐待はリベラル左翼無神論の異常さを露呈
- フェイクニュースでルイ16世の血統は断絶
- 日本も革命思想が背景にあるフェイクニュースには注意が必要