『統治者フィリップ・ドルー(林千勝 監訳)』 アメリカ内戦革命 幻の予言書が日本語で復活!
更新日:2020年不正選挙で揺れたアメリカでは、2000万丁を超える空前の 銃販売記録を達成。
2021年1月6日 米議事堂占拠の衝撃は、米国民の頭に「内戦」をよぎらせたはずだ。
分断が深刻な米国では、国民の4割が10年以内に内戦が発生するとの意識調査結果(YouGov)も。
1861年南北戦争以来、150年ぶりの第二次アメリカ内戦が真剣なトピックに上って来た。
- なぜアメリカ内戦は起こるのか?
- 誰がアメリカ内戦を起こすのか?
1912年、匿名で発刊された「統治者フィリップ・ドルー」を、近現代史研究家 林千勝氏と読み解くことで、重要な示唆が得られる。
統治者フィリップ・ドルー - 2022年10月日本語版出版
本書は1912年に米国で出版。米国大統領に多大な影響を与えた。
- ウィルソン大統領は当選後のバミューダ旅行で本書を熟読し、政権の政策を練りあげた。
- ルーズベルト大統領は、本書を政治のバイブルと呼んだ。
NWO実現ロードマップ
- 本書は グローバリズム勢力による新世界秩序(NWO : New World Order)への決意表明であり、そのシナリオを描いていることから、「20世紀最も影響力ある政治書」とされた。
- 当初は匿名(作者不明)だったが、共和党のシャーマン上院議員の演説から、マンデル・ハウス大佐が著者であることが判明。のちにハウス大佐本人もそれを認めた。作者の悪戯と思われるが、作中でもマンデルハウスという地名が登場。
幻の書
出版後、ワシントンの高級官僚たちに「アメリカ改造のマニフェスト」として配布されたが、しばらくして回収、絶版。「幻の書」に。
本書を日本人が読んだことはほとんどなかったと見られる。
今回、日本で林千勝氏が監訳・出版することが決まり、本国アメリカからも「出版して大丈夫か?」と心配する声が届けられたという。
林氏によると「何が大丈夫なのかは、怖くて聞けなかった」そうだ。
統治者フィリップ・ドルー - 著者マンデル・ハウス大佐とは?
近現代史研究家の林千勝氏によると、グローバリズムを知ろうとするならば、まずは それを描いたハウス大佐を知らなくてはならない。
姓名 | エドワード・マンデル・ハウス (Edward Mandell House) |
---|---|
生誕 | 1858年 テキサス州 |
死没 | 1938年 NY州 |
ハウス大佐 - グローバリズム勢力の代理人
ハウス大佐は、シフ、ウォーバーグ、ロックフェラー、モルガンとの強いコネクションで跋扈した政界のフィクサー。
ロスチャイルド家の代理人として、ウィルソン大統領の教育係であった。特に、経済と外交分野についてウィルソンはハウスを頼りきったという。
ハウス氏は私の第二の人格である。彼はもう一人の私だ。彼の考えは私の考えだ。第28代 米大統領
ウッドロー・ウィルソン
小泉純一郎と飯島勲以上の関係だったようだ。
NWOの仕掛け人
その影響力は凄まじい。ウィルソン大統領が 新世界秩序を掲げて主宰したパリ講和会議では、主席補佐官として暗躍。
今日でも、日本はもちろん 世界中に影響力を保持するCFR(外交問題評議会)設立の立役者でもある。
20世紀のアメリカによる世界支配を決定付けた人物だ。
エピソード
- 「統治者フィリップ・ドルー」著者であり、本書登場人物 セルウィン上院議員のモデル。
- 軍隊に所属した経歴はなく、「大佐」はただの敬称。林千勝氏の説明では、本当に実力ある人物には肩書きがない。
- 父は南北戦争中にヒューストン市長を努めた豪商トーマス・ウィリアム・ハウス・シニア。
- テキサスの綿花事業を父から継承し、売却。銀行業への投資、鉄道事業を創業。
- テキサス州知事たちのキングメーカーとして頭角をあらわす。
- NYに移ってからは ニュージャージー州知事ウィルソンの顧問・親友として、ウィルソンの大統領就任に多大な貢献。
- ウィルソン大統領から、どの閣僚ポジションでも用意すると提案されたが辞退し、「いつでも奉仕するため」ホワイトハウス内での居室を提供された。
企業社会主義 - ハウスの目指したもの
林千勝氏による世界の構図
キーワードは「企業社会主義」。グローバル企業が国境を超え、マネーで世界を統治する。
ウィルソンやルーズベルト、米国官僚たちへ、NWO「企業社会主義」を実現するシナリオを 本書で見せたというわけだ。
統治者フィリップ・ドルー - あらすじ・重要人物
本書のあらすじは、東部エスタブリッシメントに対する米国民の蜂起。
第二次アメリカ内戦が、東西戦争として勃発するというシナリオだ。
- 分断
- 不公正選挙
- 内戦革命
人物相関関係図
主人公
フィリップ・ドルー
林千勝氏は、本書を映画化するならドルー役にトムクルーズを提案
陸軍省 第二回論文大会優勝で一躍有名に。軍隊を退役後、政治への情熱を燃やし、愛国者たちによる革命軍を指揮。臨時政権の総代として、専制的にグローバリズム政策を推進。
NWO政策がある程度前進したところで 国外へ亡命。
東軍 - 政府と大富豪の関係者たち
ジョン・トール
大富豪。金権勢力の奥の院。経済界に絶大な影響力を持つ絶対君主。ロックフェラーやモルガンがモデル?
セルウィンを政界における代理人として重用。開戦まもなく逃亡。
セルウィン上院議員
ハウス大佐自身がモデル。政界の黒幕。キングメーカー。グローバリズム勢力(ディープステート)の代表として、ドルーと対決。
敗戦後にはそれまでの行いを反省。ドルーの良き相談相手となり、ドルー政権に強い影響力を獲得。敗戦しておきながら、グローバリズム政策を推進することに成功。
ロックランド大統領
ウィルソンは自身がロックランド役だと理解したはずだ
セルウィンの力で大統領候補に抜擢、当選。1〜2回ほどセルウィンに相談しなかった時は痛い目に遭い、セルウィンなしで自分は無力だと悟る。
マルクス
セルウィンの父の親友。地区のボス。若きセルウィンを息子のように世話し、「『略奪』は、実際に権力を持っている人間がやるのではなく、その背後にいる より力のある人間がやるのだ」と教えた。
ニュートン少将
政府軍の指揮官。陸軍省第一回論文大会優勝者。
トーマス・スピアーズ
大富豪トールの秘書。トールの遠縁ハリー・トレーシーの友人。誠実な愛国者。トールとセルウィンの陰謀を知ってしまう。
恩人を裏切る行為に苦悩しながらも 愛国心を優先し、二人の陰謀を世間に暴露。
西軍 - ドルーの仲間と関係者たち
グロリア・ストローン
オードリー・ヘプバーンこそグロリア役にぴったりだろう
本書のヒロイン。上流階級ストローン家の令嬢であり、ドルーの良き理解者。エスタブリッシュメント層へのロビー活動で、ドルーの闘いに多大な貢献。
ジャック・ストローン
ドルーの元同僚であり親友。妹グロリアをドルーに引き合わせる。
その他
ジャネット・セルウィン
セルウィン上院議員の令嬢。グロリアの親友。ドルーに恋慕。
ベン・レヴィンスキー
ドルーが住む下宿の家主。本業は金物屋。少年時代に壮絶な体験を持つポーランドからのユダヤ系移民。
ターナー一家
三人兄弟の長男10歳の少年ピーターは 家族を養う靴磨き。裕福だった父レンは英雄として事故死したが、米国の福祉制度は そんな父やターナー家に報いることはなかった。
働きづめのゼルダ・ターナー夫人はまだ30歳ばかりだが、死の床に伏していた。
ベナビデス大統領
メキシコ軍の勇敢な将軍として、米国ドルー軍と対峙。
監訳者 - 林千勝氏
監訳者である林千勝氏については、こちらの記事をご参照願いたい。
映画化?
本作品を映画化すると面白い! という林千勝氏の意見に賛成だ。
ただ現実として、ハリウッドの協力は かなり難しいだろう。製作費用300億円として、グローバル資本のお世話になることも目に見えている。
漫画化?
「独裁者にオレはなる!?」
ならば本作品「統治者フィリップ・ドルー」の漫画化はどうだろうか? これならば、コストはかなり低く抑えられる。
視覚効果で世に広く本作品を知らせ、警鐘を鳴らすことが可能だ。英語訳も簡単だし、アメリカに逆輸入させることも容易になるだろう。
アニメ化すれば、さらに大きな効果を生み出せるのではないか。クラウドファウンディングという手段もある。ぜひ検討して頂きたい。
統治者フィリップ・ドルーの政策 - ハウスの理想 = マルクス「共産党宣言」
内戦を勝利に導き 独裁者となったドルーは、企業社会主義を推進。
主な政策
- 合衆国憲法の否定
- 大統領権限の縮小・形式化(任期1年)
- 議院内閣制の導入
- 州権の縮小・中央集権化
- 中央銀行の設立
- 政府による企業統治と一部国有化
- 所得税・相続税・累進課税の導入
- 保護関税の廃止
- スト権の否定
- 男女平等
- 国連システム
ドルーの政策は、大統領の権限を弱めた一方で、中央集権化を志向。これは大統領を背後で操る存在にとって 大変都合が良いシステムと言える。
- 1913年、本書出版翌年には早速中央銀行創設が実現。
- 1920年には、ウィルソン大統領の手動で国際連盟も発足。
その他の政策
- 全ての電信機・電話機を政府が所有
- 鉄道経営における政府代表
- 無料職業紹介所
- 1日8時間、週6日労働
- 医療の政府所有
新世界秩序へ向けたこれらの政策は、今日でこそ当たり前になってしまったものもあるが、当時としては革新的。
やがてウィルソン、ルーズベルト2代の民主党大統領政権下で、多くが実行・実現化されて行った。
委員会制
ドルーが何かと「専門家」による「委員会」を重用することも気になった。
民主主義選挙を通過せず、独裁者ドルーが恣意的に委員会メンバーを決定することができるシステムだからだ。
民主主義的ではない。ドルーに影響を与えることのできる一部エリートによる支配体制ではないのか。これは米国民が望むアメリカの姿なのか?
NWOの系譜 - マルクス → ハウス → ウィルソン、ルーズベルト
「共産党宣言」は破壊と内戦そして世界新秩序を初めて世に打ち上げた書であり、グローバリズムの源流のひとつと位置づけられます。林千勝
ハウス大佐のフィリップ・ドルー構想は、かつてカール・マルクスが「共産党宣言」で打ち上げたグローバリズム世界支配の実現に向けたもの。
「共産党宣言」というグローバリズム構想を ハウスが継承し、ウィルソン、ルーズベルトを通じて推進したという流れだ。
*ハウスはロスチャイルド家に見込まれた人物。マルクスはロスチャイルド家の遠縁であり、支援を受けていた。
米国の共産化
すなわち、①米国を破壊し、②米国民をグローバリズム(共産主義)という新しい秩序の下に置こうとした。
ハウス大佐は、合衆国憲法について「政府を本来あるべき姿よりも非効率なものにしている」とみていた人物。
建国の父たちは、キリスト教に基づいた神の国、自由の国、保守の国としてアメリカを創建した。しかし その後は、左翼・共産主義に乗っ取られていたわけだ。
アメリカ改造のチャンス
- 1913年、司令塔ハウスがウィルソン大統領に FRB(連邦準備制度:中央銀行)を創設させることで、米国乗っ取り第一段階に成功。
- 1933年、ルーズベルト大統領がニューディール政策でNWO完成を目指した。
第一次世界大戦とパリ講和会議、世界大恐慌は、世界新秩序を築く絶好の機会。同時に、アメリカを改造するショックドクトリンのチャンスでもあったはずだ。
ルーズベルトが独裁を躊躇
イタリア首相ムッソリーニ
林千勝氏によると、ルーズベルト大統領には「イタリアのムッソリーニのような独裁者になれ」との圧力がかかっていたという。
ムッソリーニ独裁の評判は、グローバリズム推進者たちから非常に高かった。
さすがに本物の独裁者にまではなれないと拒否したルーズベルト。
そこで 国際金融資本は愛国者たちを利用し、ルーズベルト政権へのクーデターを画策していた。
実在したドルー? - バトラー将軍の1934年反乱軍「ビジネスプロット事件」
本書「統治者フィリップ・ドルー」の副題は「A Story of Tomorrow 1920 - 35」。
つまり、明日の予言書であり、それは1920〜1935年の間に起こるという意味だ。
1934年 ビジネスプロット事件 - 米国クーデター
実は1934年、本当にアメリカ内戦が迫っていた。「ビジネスプロット事件」だ。
1929年からの世界大恐慌で、年金不払いに不満を募らせた退役軍人たちが ストライキを起こし、ワシントンで野営していた。
フィリップ・ドルー役に抜擢されたのは、米退役海兵隊少将スメドリー・バトラー。
- 二度の名誉勲章を受章した英雄
- 愛称「マーヴェリック」
マーヴェリック・マリーンこと、バトラー将軍自身は本物の愛国者。フィリピン、メキシコ、中国、フランスで戦果をあげ、米国民からの人気が非常に高かった。
ウォール街のシナリオは未遂に
しかしウォール街のグローバリストたちが描いたシナリオは、「愛国者たちによる反乱軍を率いるバトラー将軍を 裏で擁立したのが、なんとグローバリズム勢力だった」というオチだ。
結果として、バトラー将軍によるクーデターは未遂に終わる。
当のバトラー将軍自身が、真に誇り高い愛国者であったためだ。グローバリスト(国際銀行家)たちの陰謀を暴露してしまったのである。
私は(海兵隊に)33年間もいたが、その大半は大企業、ウォール街、銀行の高級用心棒だった。スメドリー・バトラー
事件後
その後バトラーは、下院の非米活動特別委員会で証言。ウォール街によるルーズベルト政権へのクーデター計画を暴露。
もちろん関係者全員が否定。マスコミも巨大な陰謀だと嘲笑した。
が、委員会の最終報告書には「クーデター計画が実行に移された可能性に疑いの余地はない」との結論。
ただし誰も起訴されなかった。
- その後バトラーは「War Is a Racket(戦争はイカサマ)」という暴露本を出版。
- 1934年には、政府と軍需産業が米国民を騙して第一次世界大戦へ参戦したのではないかを調査する 通称ジェラルド・ナイ委員会「軍需産業調査特別委員会」が発足する原動力にもなった。
DS(国際金融資本)側人物の不審死
- 1935年、DS側の窓口としてバトラー将軍を勧誘していたジェラルド・マクガイアが死亡。
- 1937年、同じくもう一人のDS窓口であるモルガン銀行取締役グレイソン・マーフィーが58歳で死亡。
クーデター計画発覚後の二人の死が口封じなのか、偶然なのかは不明。
トリビア
- 沖縄に8つある米海兵隊基地の統括組織キャンプ・バトラーは、スメドリー・バトラー少将にちなんで1955年に命名。皮肉なことに、不干渉主義者バトラー将軍自身は、米軍の海外派兵に消極的だった。
- 2022年公開映画「アムステルダム」では、ロバート・デ・ニーロがバトラー将軍にあたる人物を好演。
21世紀のフィリップ・ドルー - トランプ?
NWOを完成させる上で、米国内戦は 未だ計画の中にあるのだろうか。その場合、21世紀のフィリップ・ドルーとして担がれるのは誰だろうか?
ドナルド・トランプ
2016年米大統領選挙で まさかの当選を果たしたドナルド・トランプ氏。
反グローバリズムを掲げるナショナリストたちの象徴であり、21世紀のバトラー、フィリップ・ドルー役の有力な候補だ。
トランプ氏はナショナリスト? それとも?
傷つき 怒れるアメリカ愛国保守層の受け皿として、ホワイトハウスを追い出された今でも、現役バイデンとは比較にならない不動の人気を誇る。
その一方で、トランプ氏は大富豪出身。また、ウィルバー・ロス商務長官のようにロスチャイルド系銀行の大番頭を閣僚として用いた側面もある。
戦争は嫌い
ただし、在任中に新たな戦争を起こさなかった稀有な大統領であり、軍歴もないビジネスマン出身者。
暴力を大変嫌うことから 内戦の司令官には不向きかもしれない。
21世紀のフィリップ・ドルー - デサンティス?
姓名 | ロン・デサンティス |
---|---|
生誕 | 1978年フロリダ州 |
配偶者 | ケイシー・デサンティス |
2018年フロリダ州知事当選のケイシー・デサンティス氏。デサンティス氏は 次期大統領候補として注目を集めている。
デサンティス氏の経歴
- イェール大学、ハーバード大学卒業
- 2012年下院議員当選
- フロリダ上院選に出る選択もあったが、マルコ・ルビオに譲歩
- 保守系下院議員による同盟組織フリーダム・コーカスの創設メンバー
- 少年野球時代にはリトルリーグのワールドシリーズに出場
- 米海軍の法律顧問としてイラクで従軍
デサンティス氏の政治姿勢
マスク着用・ コロナワクチン接種義務化 | 反対 |
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中絶 | 基本的に反対 |
LGBT | 基本的に反対 (ディズニーとも対決) |
銃規制 | 反対 |
移民受入 | 反対 |
ビッグテック支配 | 反対 |
保守層が喜ぶ政治姿勢ばかりだが、環境問題には やさしいスタンスを取るところも。
トランプ氏との関係
トランプ氏と政治的主張をほぼ同じくする盟友でもあり、「ミニトランプ」「賢いトランプ」として保守派からの人気を集めている。
両者を比較すると、トランプ氏が1946年生まれの一方、1978年であるデサンティス知事の若さが際立つ*。
かつて海軍に所属し、現在も予備役登録である経歴は、反乱軍リーダーとしての資質を備えていると祭り上げられる可能性があるだろう。
* 2025年1月大統領就任式時点で、トランプ氏78歳、デサンティス氏46歳。
トップガン・マーヴェリック?
興味深いのは、選挙活動で自身を「Top Gov*」として売り出した点。
大人気映画「Top Gun」の有名なジャケットを羽織り、主演のトム・クルーズと自身を重ねアピールした。
2022年州知事選の直前、36年ぶりに公開された映画トップガンの続編タイトルは「トップガン マーヴェリック」。
まるで愛称マーヴェリックで知られたバトラー将軍と、デサンティス知事が重なるようではないか。
*Gov - Governor(知事)。ケイシー夫人のアイデアというが、真相は不明。
トランプに負けない人気
フロリダ州に限っては、同州マール・ア・ラーゴを拠点とするトランプ氏よりも、すでにデサンティス氏 支持率の方が高いという。
当初はトランプの盟友とされ、選挙支援も受けていたが、2022年知事選ではトランプ氏と距離を取ったとの見方も。
2024年米大統領選への出馬が予測されている。
トランプの本拠地フロリダ州マール・ア・ラーゴからの景観
2024年大統領選共和党指名レースは?
デサンティスが大統領候補に名乗りを挙げた場合でも、共和党の大統領指名をトランプ氏が勝ち取ることは十分可能。
しかし、民主党との本番で勝てるのはデサンティス氏だと、多くの支持者と「マスコミ」が判断しかねない。
マスコミの背後にいる金融資本が、デサンティスを意中の共和党大統領候補にする可能性はあり得る。
民主主義という幻影
大衆を騙すことは、メディアをマネー支配する者たちにとって かくも容易いことなのだろうか。
バラク・オバマ - 「危機に現れた若き英雄」というトラップ
2008年リーマンショックで破産した米国民は、ウォール街と対決する救世主を求めた。
Change!
アメリカはウォール街に乗っ取られた
ウォール街からアメリカ国民へ政治権力を取り戻す
オバマは国民の熱狂的な支持を受け、見事第44代米大統領に当選。ところが大統領就任式の最前列に座したのは、勢揃いしたウォール街の大物たち。
Yes, We Can!
公約では排除されるはずだったウォール街のエリートたちは、ゴールドマンサックス出身者を筆頭に、オバマ政権の閣僚人事で重要なイスを占領。
オバマはウォール街から、史上最高額の政治献金を受け取っていた。
ウォール街と闘っていたつもりの犠牲者たちは、唖然としたことだろう。
幻の公衆
大衆に対して、自らが民主的権力を行使しているとの幻想を 抱かせなければならない。ウォルター・リップマン
本書に好意的な書評を NYタイムズ紙に掲載もしていた、記者時代のリップマン*。
それを機にハウス大佐と接近し、ウィルソン政権でスピーチライターにもなった。ベルサイユ条約起草でも活躍。
ハウス大佐が駆使する議員や大衆への心理操作術を すぐ側で目撃し続けたことで、民主主義の弱点に気付いたのかもしれない。
*ウォルター・リップマン - ドイツからのユダヤ系移民3世。現代ジャーナリズムの父。ピュリッツァー賞を二度受賞。
無関心な大衆と民主主義
国民は政府に関心がなく、政治を監視しようとは思わない。セルウィン上院議員
セルウィン上院議員に語らせているが、これはハウス大佐本人の言葉なのだろう。
国民が政治に無関心ならば、選ばれしエリートたちだけで統治すれば良いと言わんばかりだ。むしろ自分たちが、奉仕を買って出ているくらいに聞こえる。
企業支配下の報道機関を使って、狙いを定めた議員の「議会での地位」「政治的キャリア」をどうとでもできる。
無関心な市民が議会に送り込んだ「心根の弱い者」「虚栄心の強い者」「胡散臭い良心を持つ者」は、この緻密に計算された力に屈せざるを得ない。
セルウィン上院議員(ハウス大佐)にとって、国民が無関心である限り、政治をコントロールするのは容易いというわけだ。
政治に強い関心を!
民主主義制度は、決して完璧ではない。私たち有権者が曇りなき眼と高い教養と道徳心を備えた上で、強い関心を持って政治を監視せねば健全に成立しない。
翻って、21世紀の日本国民はどれだけ政治に関心を持っていることだろうか。
本稿をご覧の読者諸氏は 政治に関心を持つ方々だろうが、残念ながら まだマジョリティとなってはいないだろう。
How Civil War Start
「How Civil War Start (内戦はいかにして始まるか)」を出版し、話題になったカリフォルニア州立大学サンディエゴ校バーバラ・ウォルター教授の警告はこうだ。
我々は 誰もが信じたくないほど内戦に近づいている
10年以内に米国でファシズム政権誕生
- 4割の米国民が、今後10年間で、「アメリカが民主主義国家でなくなる」と回答。
- 3割の米国民が、今後10年間で、「アメリカにファシスト独裁政権が誕生する」と回答。
* 2022年9月のYouDov調査より。
2028年大統領選の不正選挙シナリオ
空想のシナリオとして、2028年カマラ ・ハリス大統領が不正選挙で誕生すれば?
右派民兵組織ミリシアがついに蜂起するかもしれないが、その頃にはBLMなどで訓練されていた左派民兵組織も完成していることだろう。
第二次内戦の果てに、アメリカの主導権は一体誰が握ることになるのだろうか。
アメリカ内戦で日本は?
なさけない話しだが、世界唯一の超大国アメリカが内戦となれば、同盟国日本の安全保障は風前の灯火。これは私たち日本人の問題でもあるのだ。
NWOへのシナリオが広く知られるべき時が来た。これは今そこにある危機なのだ。
林千勝氏がリスクを冒してまで 幻の著書とされた本書「統治者フィリップ・ドルー」を、日本語で復活させた意義は大きい。
この記事のまとめ
『統治者フィリップ・ドルー(林千勝 監訳)』 アメリカ内戦革命 幻の予言書が日本語で復活!- 本書はロスチャイルド家代理人マンデル・ハウス大佐によって書かれた第二次アメリカ内戦予言書。
- 本書とハウス大佐を知ることで、グローバリズムの源流と、未来のシナリオの手がかりを得られる。
- 1934年、本書の予言がバトラー将軍によるビジネスプロット事件として、本当に実行されようとしていた。
- 2024年米大統領選挙で共和党有力候補になるフロリダ州知事デサンティスに注目すべき。ドルーの米国東西内戦シナリオが現実化する可能性がある。