LGBTの不都合な真実② - 同性愛は先天的(生まれつき)ではない / 同性愛者の割合を誤認させるメディアの印象操作
更新日:皆さん、こんにちは。世界平和を夢みるライター アイラです。
シリーズ2回目の本稿では、LGBT運動の当事者である「同性愛者」にフォーカスしてみようと思います。
※ 前回記事はこちら
なお「LGBTの不都合な真実」シリーズでは、社会学者・反同性愛運動家であるガブリエル・クービー博士の著書 『 グローバル性革命:自由の名の下に自由を破壊する 』を参考資料としています。
【原題】The Global Sexual Revolution: Destruction of Freedom in the Name of Freedom
アメリカでの同性婚について
現在 アメリカでは同性婚が合法化されています。ただし合法化に至ったのは2015年。歴史はまだ浅いのです。
この事例について少しみていきましょう。
米最高裁が同性婚を合法化 - 2015年
2015年6月26日、「アメリカ50州全域で同性結婚を合法化」という米連邦最高裁判所の歴史に残る判決が下されました。(2012年には12州のみで合法化)
当時のアメリカは、リベラル派のオバマ政権下。彼は6月を「ゲイとレズビアン、両性愛者、トランスジェンダー(いわゆるLGBT)の月」として宣布しました。
判決に参加したリベラル派の判事は 次のように発言。
結婚とは深淵な結合である。しかし、文明の最も古い制度の内の一つから排除され、寂しさの中で生きていくことがないように、同性愛者たちの願いを聞き入れるべきであり、彼らもまた法の前には平等な尊厳であり、憲法はそのような権利を彼らに許容すべきである
一見すると もっともらしい寛容的な言葉です。
しかし、彼のいう「尊厳」とはなんでしょうか?
アメリカ建国精神(聖書)と男女
アメリカの建国精神に則るならば、尊厳とは「人が先天的に創造主から与えられたもの」です。
つまりアメリカにおける尊厳とは、聖書の記述がそのルーツ。
神は御自分にかたどって人を創造された。神にかたどって創造された。男と女に創造された。創世記1章27節
これが、男性と女性のはじまりを示す聖句です。
アメリカをはじめ多くの西洋国家形成に影響を与えたキリスト教思想。聖書の教えは、アメリカの建国精神 並びに 憲法にも多大なる影響を与えています。
そんなキリスト教思想では、「男と女」を次のように認識。
神の創造の頂点として人間の創造があり、男性と女性とはそれぞれが神の似姿である。 神は、人間に御自分の創造された世界をゆだねられ、同時に、男と女を対等な存在(相互補完関係)として創られた。
この「男性」と「女性」という前提こそが、「尊厳」を語る上で最も重要なポイントです。
人間の「尊厳」とは何か?
人間の尊厳とは、個人の性自認や性的指向を優遇することではありません。「男性として女性として、守るべき品格と責任」という前提のもとで語ることのできる言葉なのです。
人が自分の意思で変えられるものではありません。ましてや「法律によって付与できる」という考え方は 人間の傲慢さの極みといえるでしょう。
法律とは、尊厳を「守る」手段でしかなく、尊厳自体を「付与する」ことは不可能だからです。
人間の尊厳とは、個人の性自認や性的指向を優遇することではない。
「男性として女性として、守るべき品格と責任」という前提のもとで語ることのできる言葉である。
同性婚合法化の判決は、アメリカの建国精神に反するだけなく、アジア諸国にも多大な影響をもたらす事例となりました…。
同性愛は先天的なものではない
同性婚・同性愛に関する議論は、最近出てきた新しいトレンドでしょうか?
いいえ。同性愛者の権利を主張する動きは 真新しいものではありません。同性婚を合法化へと導くまでには、年月を重ねながら 緻密に準備された戦略があったのです。
代表的な例をあげてみましょう。
APA(米国精神学会)が下した決定 - 1973年
1973年、APA(米国精神学会)は「同性愛を "治療が必要な精神疾患" の目録から除外する」ことを決定。この決定は ごく一部の活動家が幾度も働きかけた結果でした。
それから17年後の1990年、WHO(世界保健機構)はAPAの決定を採択。
同性愛は先天性(生まれつき)のもの。治療することは不可能なため、受け入れる他ない
こうしたWHOの採択により「同性愛 = 先天性」という認識が世間にも拡散。人権活動家たちも飛びつきます。
・・・しかし、本当にそうでしょうか?
同性愛は先天的なものではない
フロイト、ユング、アドラーという三大心理学者らの影響により、長きに渡って「同性愛とは心理学的な性アイデンティティの障害(病気)」とされてきました。
アンナ・フロイトは「同性愛とは男性性のアイデンティティを形成していく際に、男児の発達過程において現れる失敗した試み」とみていたのです。
1973年にAPAの決定が下されるまでは、「同性愛とは神経症の一種であり、無意識の表現、解決できていない児童期の葛藤」というのが 心理学界の通説でした。
それが突如に「自然の変異」として、治療不可能なものとして定義されてしまったわけです。
同性愛が先天的ではない科学的な根拠
これについてガブリエル博士は、著者『グローバル性革命』の中で次のように記述しています。
同性愛という遺伝因子の存在はない。双子に対する研究でも分かるように、同性愛がもし先天的なものならば、一卵性双生児は同じ性的指向を持つべきであるが 決してそうではない。
2016年の研究論文では、200件以上の科学的報告書を再検討した結果「性的な指向は先天的なもの、という科学的な証拠を裏付けることはできない」と断定。「同性愛 = 先天性ではない」としました。
もし性的指向が先天的だとするならば、「異性愛者として結婚・出産をした後に、自分自身の性自認や性的指向を変更した人」は存在しないはず。
しかし実際には、映画やドキュメンタリーなどで このような事例を数多く取り上げています。
このような事実からも「同性愛は先天的なもの」という主張は虚言であるといえるでしょう。
200件以上の科学的報告書を精査した結果、同性愛が先天的だとは言い難い。
後天的に同性愛者になってしまう理由
それでは、なぜ後天的に同性愛者になってしまうのか? 不思議ではないでしょうか。
2006年デンマークの調査結果によれば、「児童期の経験(父母の離婚、父親の不在、高齢の母親、甘やかされて育った末っ子 等)が成人以降のパートナーシップに影響を及ぼす」とのこと。
「同性愛は先天的なものではない」ことを前提にするならば、自らを同性愛者だと主張する人々の「後天的な環境(親、家庭事情、周囲の大人など)」を より深く研究することが重要です。
児童期の経験が「後天的に」性的指向へ影響を及ぼすことが、判明している。
「同性愛者は人口比率10%」の嘘
LGBT関連サイトでは、同性愛者の人口比率を「AB型血液保有者」や「左利き」と同様の10%程度だと主張。左利きの人やAB型を差別しないように、同性愛者も差別してはダメですよ!という論調です。
しかし「これも彼らの虚偽である」とガブリエル博士は明言しています。
- 1994年 アメリカの調査によれば、男性人口の2.8%、女性人口の1.4%だけが 自らをLGB(同性愛・バイセクシュアル)であると回答。
- 2014年 同じくアメリカの調査において、1.6%だけが自らを同性愛者、96.6%が異性愛者だと認識していると回答。
- 2003年 韓国の男性を対象に行った調査では さらに少ない結果となり、自身を同性愛者と答えた人は0.2%、両性愛者と答えた人は0.3%。
(この結果は、全国の男性同性愛者が 人口比率のわずか0.1%に過ぎないことを示しています)
同性愛者の実際の割合(多く見積もっても1~2%、東洋圏はもっと少ない)と 私たちのイメージ(人口比率10%)が、何故こんなにも乖離しているのでしょうか?
それは、ハリウッド映画やドラマに必ずと言っていいほど登場する「オシャレなゲイのお友達」のおかげです。彼らのような人々が「当然周りにもいるだろう」という幻想を植え付けられているのです。
日本においても「オネエ系タレント」はもちろん、NHKをはじめとするマスメディアで しきりに「LGBT当事者」をクローズアップしています。
その理由は、本当はごく少数の特別なケースを「私たちの周りにいくらでもいるフツーの隣人」として印象付けるための作戦なのです。
ごく稀なケースである同性愛者を、実際よりも遥かに多く見せかける印象操作が マスメディアで行われている。
次回は「同性愛者の生活に対する真実とその危険性」についてフォーカスします。
※ シリーズの続きはこちら
LGBTの不都合な真実③ - 同性愛者やトランスジェンダーの家庭環境 / 同性愛者の乱れた性生活
■ LGBTの不都合な真実シリーズ