【グローバリズム vs 民主主義】アメリカファーストの意味はディープステートから国家主権を守ること
更新日:トランプ大統領による「アメリカ・ファースト」の意味について、引き続き解説していく。
前回記事では「多文化主義 vs 自国ファースト」の観点からアメリカ・ファーストについて言及。
その真意は「ポリティカルコレクトネスによって分裂したアメリカを、神の下の一つの国家へ取り戻す取組み」であった。
参考記事
本稿では「グローバリズム vs 国民主権(民主主義)」の観点から、アメリカファーストについて解説する。
これは、国家主権を持つのが「国際機関なのか? 国民なのか?」の 闘いなのだ。
* 文中のメッセージは、トランプ大統領の国連演説より抜粋。
グローバリズム は「民主主義の否定」
21世紀初頭のアメリカ・世界では、オバマ元大統領、クリントン元国務長官、バイデン元副大統領らグローバリストが、政治・経済・言論を牛耳って来た。
グローバリズムは「国家主権を廃止し、世界政府(国際機関)が人類を統治する」ことを理想とし、国境の廃止を主張する。
国際機関職員は選挙で選ばれない
しかし国連などの国際機関職員は、国民による選挙で選ばれていない。彼らはだだの公務員に過ぎず、本来であれば 主権者(=各国の国民)を統治する資格を持てるはずがない。
ところが、いち公務員に過ぎないはずの国際機関職員は、選挙によって誕生した各国政府よりも 上位の立場から発言できる。
つまりグローバリズムとは「民主主義の否定」。
グローバリスト - 国家を上から支配?
国民の合意なく物事を決定するなら、北朝鮮などの無法独裁国家と同じである。
日本人の感覚ではわかりにくいが、共産主義体制下では「共産党」が「国家」よりも上位にある。国民ではなく、共産党が主権者というわけだ。
中国で例えると、共産党トップの習近平総書記が序列1位。国務院(政府)トップの李克強首相は序列2位。党総書記が国務院総理を指名までしちゃう。
超国家主義
これは、国際機関が「国家よりも上の立場」から、国民の意思とは関係なく国家へ主権を行使するのと そっくりな構造だ。
したがって「超国家主義(スープラ・ナショナリズム)」「グローバル・ガバナンス」などとも称される。
ディープステートが育んだ グローバリズムと共産主義
グローバリズムも共産党国家も、育ての親は 同じディープステート。彼らの主体はウォール街の国際金融資本家とされる。
ウォール街エリート、共産党エリートが グローバリズム 、唯物思想、拝金主義という共通の価値観を持っていることは偶然ではない。
どちらの結果も「1%が99%を奴隷として支配する世界」の誕生。
参考記事:
EUは 欧州破壊機関?
英国民がEU離脱(ブレグジット)を選択したのは、トランプ大統領と同じ政治理念からだ。
EUに所属している限り、英国民は 例えばギリシャやブルガリヤ出身のEU議員が決定した法律に従う義務がある。
経済大国のドイツ国民だって 懸命に納めた税金を、ドイツのためだけには使えない。借金大国ギリシャの赤字補填へジャブジャブ流出。
ギリシャだって、共通通貨ユーロを自由に印刷した金融政策はできない。これではいつか不況になり、財政破綻するのも無理はない。
加盟国民の民主主義は弱い
EUという国際機関は、各国から国民主権、財政主権、金融主権などを奪い、国家を弱体化させてしまった。
EU圏内では、加盟各国の民主主義よりも、EUの決定が優先されることに不満を抱く人々が増加している。
国際機関 - 世界の利権が集まる伏魔殿
日本人の平和な感性では理解しがたいが、国際機関は決して公正ではない。汚職はあるし、恣意的な判断もある。
参考記事:
UN専門機関トップ 1/3が中国傘下
- 国連食糧農業機関 - FAO
- 国連工業開発機関 - UNIDO
- 国際電気通信連合 - ITU
- 国際民間航空機関 - ICAO
2020年時点で国連専門機関は15。そのうち上記4機関で中国がトップ。WHO(国際保健機関)テドロス議長を含めると、少なくとも1/3が中国傘下と見える。
IMFが日本国の消費税を決定?
2019年11月、来日した国際通貨基金 IMF ゲオルギエバ専務理事が、日本政府へ消費税率20%を「提言」したという。
一介の官僚に過ぎない彼らは、日本国の選挙を通過していない。日本国財務省の公務員ですらない。
IMFを金銭で牛耳り、政策提言という形式を取って、日本の政策をコントロールすることは事実上可能なわけだ。
アメリカファーストの意味 - 米国は米国民が統治する
トランプ大統領が国連、WHOを始め、あらゆる国際機関から脱退を目指すのには、こうした国家主権の問題が背景にあったのだ。日本メディアは解説しないけど。
「我々は決して、選挙で選ばれていない、説明責任を負わないグローバルな官僚機構にアメリカの主権を放棄しない。米国は米国民が統治する。我々はグローバリズムのイデオロギーを拒否し、愛国主義の原則を信奉している。」
トランプ大統領 vs ICC
国際刑事裁判所ICCロゴマーク
米国の民主主義を通過せずとも、国際機関に職員を送り込めば 米国を支配できる。これを許せないのがトランプ大統領。
2020年3月、ICC(国際刑事裁判所)は米軍人の捜査を許可。グローバリストによる米軍の封じ込めが疑われた。
2020年6月、トランプ政権はこれに強く反発。ICC職員に制裁を科す大統領令に署名。米国民が国際機関で恣意的に裁かれるのを未然に阻止した。米国の国家主権を絶対に護る決意だ。
自由を欲するならば、祖国を誇りに思いなさい
民主主義を欲するならば、祖国の主権を大切にしなさい
平和を欲するなら、祖国を愛しなさい
賢明なるリーダーはいつもその国民の善とその国を第一に考えます
日本ファースト - 日本を取り戻す
自民党を含め、日本の政財官界でも、すでに深く浸透しているグローバリズム。民主党政権時代には、それがさらに加速。
そこで登場したのがトランプ大統領の盟友ともなった安倍晋三政権であり、スローガンは「日本を取り戻す」だった。その心は日本ファースト。
拉致問題を 国際機関に任せるのか?
国連には、日本を敵視する国籍の職員も多い。日本国民と政府の強い覚悟と決断こそ、拉致問題解決の大前提なのだ。日本は日本が守るべきだろう。
未来はグローバリストたちの手中にはありません
未来は愛国者にこそあります
未来は独立主権国家にあるのです
主権在民の原則
中島みゆきさん作詞作曲の TOKIO代表曲「宙船」は、強烈なメッセージをファンに投げかけている。
その船を漕いでゆけ お前の手で漕いでゆけ
お前が消えて喜ぶものに お前のオールを任せるな
我が日本国は、戦後なんとか主権を回復した。米露中韓朝に囲まれ、国際政治の荒浪に晒される姿は まさに太平洋に浮かぶ船ともいえる。
自国ファースト(アメリカファースト、日本ファースト)の本質は、家族愛・郷土愛・人類愛
日本国の主権を、ディープステートの操る国際機関に譲渡してはいけない。彼らは広島や長崎が廃墟になろうとも、私たちと同じ心の痛みを持てなかったのだから。
日本を心から守れるのは、第一には やはり神話の時代から日本で生まれ育った者だ。「日本国籍を取得することができるのは、同じ熱量で日本を愛してくれる方だけ」という意見に 筆者は同意する。
アメリカはアメリカファースト。日本は日本ファーストでいいのだ。それは利己主義ではない。家族愛、郷土愛であり、それは根底で人類愛と繋がるものなのだ。
そして健全な民主主義国家同士は、互いを尊敬し、深い友情を育めるものなのである。
参考記事
この記事のまとめ
【グローバリズム vs 民主主義】アメリカファーストの意味はディープステートから国家主権を守ること- 国際機関職員は、国民による選挙で選ばれていない
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グローバリズムとは「民主主義の否定」 - アメリカファーストは「国家主権は米国民のものであり、グローバリストのものではない」という宣言
- 日本国も日本ファーストでいい(国家主権を国際機関に渡してはいけない)