ディープステートの戦略①『両建て作戦』 - ネオコンも共産主義もDeepStateが産みの親?
更新日:ディープステートの目標は「新世界秩序」。つまり、世界征服を企てていることは 前回記事で解説した。
そのための重厚かつ巧妙な手口が、周到に仕掛けられている。
今回はその代表的な手口の一つ、「両建て作戦」を紹介。
私たち人類が、どれだけディープステートの手玉に取られて来たかかが よく分かる。そう、東西冷戦ですら茶番だったのだ!
「正・反・合」で漁夫の利を得る
哲学の巨人「ヘーゲルの弁証法」は、意味は知らなくとも、聞いたことがある人は多いだろう。数式に表すと「正+反=合」。
- テーゼ(定立)を立て
- アンチ・テーゼ(反定立)をぶつけ
- ジン・テーゼ(総合)を導く
聞き慣れない言葉が並ぶが、一般的な弁証法の説明は上表のとおりだ。
身近な弁証法の例
友人のAとBが 一緒にランチを食べにいくと仮定しよう。このとき友人Aは、どうしても「オムソバ」が食べたかった。しかし友人Aは賢かったので、「オムソバを食べたい」と直球で主張はしない。
友人A:「オムレツ」が食べたい
友人B:「焼きそば」が食べたい
結論C:「オムソバ」にしよう
上記の場合、結論C「オムソバ」を導くことを前提として、友人Bが「焼きそば」が好きなことも計算に含めているとしたら? ・・・友人Aは、なかなかのキレ者だ。
世界戦略で使われた弁証法
本稿では、弁証法がこう利用されたと理解してほしい。
- 自己の利益のために
- 世界に対立を引き起こし
- 結果を優位に導く
両建て作戦 - 両陣営(敵同士)に武器を販売
上章の弁証法を 実際に世界戦略で用いて来たのが、ディープステートの「両建て作戦」。
- 第三者同士を戦わせる。
- 両者に武器を販売。
- どちらが勝っても、胴元は漁夫の利を得る。
勝敗に関わらず、両者の国力は疲弊。ディープステートによる世界覇権への主導権を握りやすい状況が訪れる。
世界大戦後に誕生する国際機関
今日、国際機関はグローバリストの巣窟と言われる。詳述は別記事にするが、ディープステートは国際機関を利用して、各国政府への内政干渉を推進して来た。
国際機関の職員は 民主主義選挙を経ない。各国を上から支配する手段として、コストパフォーマンスに優れているのだ。
こうした国際機関は、大きな戦争の後に、世界平和を希求するという美名で誕生する傾向がある。
第一次世界大戦後 | 国際連盟 |
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第二次世界大戦後 | 国際連合 |
第三次世界大戦後 | 世界政府? |
死の商人 国際金融資本家
大戦後には、ディープステートの権力が強化されるだけではない。戦争で儲かるのは、彼ら国際金融資本家だけなのだ。
- 武器 - 大量販売
- ドル - 大量に印刷
- 敗戦国から - 賠償金
- 戦勝国から - 借金を返済してもらう
共産主義と ネオコンの親は ディープステート(グローバリスト)
そもそも 左翼と ネオコン(新保守主義)は、ディープステートが産みの親。保守主義は、いつの間にか左翼に乗っ取られていた。
共産党エリートと、ウォールストリート金融資本家は同根の兄弟。唯物主義、金権主義(拝金主義)、グローバリズム。彼らの親和性が高いことは、偶然でない。
共産主義の誕生
左翼・共産主義は、ユダヤ資本がその誕生に暗躍している。
- 左翼のバイブルであるマルクスの資本論は、ロスチャイルド家がスポンサー
- ロシア革命もユダヤ資本がスポンサー
ネオコン(新保守主義)もディープステートによって誕生
本来の保守主義とは、国家・伝統・家庭を大切にする思想。それがいつの間にか、崇高な精神とは関係のない「新・保守主義」に乗っ取られている。
新保守主義(通称「ネオコン」*)グループは、元々がソ連のトロツキー派を母体とする。
トロツキー派 | 「世界革命」を目指した |
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スターリン派 | 「一国共産主義」を主張 |
トロツキー派は、スターリンとの政争に敗れた。したがって「反共産主義」を旗印にしているが、実際は「反スターリン・ソ連」なだけ。
ネオコン - 新保守主義(Neo conservatism)。武力行使を好むタカ派。反共産主義だが、源流は世界共産革命を目指したトロツキー派ユダヤ人グループ。ベトナム戦争を機に、左翼から右翼に転向した。代表的な政治家はブッシュ家、クリントン、アーミテージ、ラムズフェルド。
戦争を頻発するネオコン
ネオコンの理念は「国際協調主義」。しかし、最近の戦火は ほとんど彼らネオコンによる先制攻撃で開始している。
- 湾岸戦争
- イラク戦争
- 欧米によるリビア空爆
「国際介入主義」の方がネオコンの実態に近い。「武力行使をしてでも、アメリカの理念・自由民主主義を世界中で実現するのが夢」というのが、戦争の口実。
「中国の夢」を口実に世界覇権を拡大する某勢力と、既視感を覚えないだろうか。
ディープステートは大儲け
中東で戦争があるたびに、軍産複合体は大儲け。しかし、彼らがいう「独裁者」を倒した後の各国治安は、以前よりも悪化。
- アフガニスタン
- イラク
- シリア
- スーダン
- リビア
しかも、なぜか当該各国には「中央銀行」までこっそり誕生。もちろん外資でコントロール可能。ネオコン支配下のアメリカに攻撃されたのは、それまで中央銀行がなかった国ばかり。なぜ?
世界有数の富を誇ったリビアからは、金塊143tが行方不明という壮大なおまけまで付いている。
※ 中央銀行とディープステートの関係は下記を参照
ディープステートの影響は日本にも - 日露戦争の借金返済
「両建て作戦」は 日本も無縁ではない。
1905年、日露戦争に勝利したのは、我が国 日本。しかしその膨大な戦費で、日本は借金漬けに。やっと返済し終えたのは、バブル全盛の1986年。
ユダヤ人銀行家ヤコブ・シフが、国際ユダヤ社会に日本への融資を要請。シフは後日その功績をたたえられ、明治天皇から勲一等旭日大綬章を賜る。
我が国としてはありがたい融資だったが、当時の日本がロシアに勝てる見込みはなかった。それなのになぜ?
*ヤコブ・シフ - ジェイコブ・シフとも。リーマン・ブラザーズ前身のクーン・ローブ商会頭取。ドイツからアメリカに渡ったユダヤ移民。フランクフルトのユダヤ人隔離地区ゲットーで、代々ユダヤ教ラビの家系に誕生。ゲットー内の同じ建物には、ロスチャイルド家も住んでいた。
ロシア帝国は ユダヤ支配に
ロシア帝国紋章 双頭の鷲
一方 その裏でユダヤ人は、日露戦争によりロシア帝国の弱体化に成功。続いてロシア革命をも成功させた。
※ 前記事で解説したとおり、ディープステートの主要構成員は左派ユダヤ人。
今日では、革命ソビエト政府の閣僚9割が ユダヤ人であったことが判明。ヨーロッパでは、「ロシア革命とはユダヤ革命」と認識されている。
ロシア人労働者による革命ではなく、当時迫害されていた「ユダヤ人によるロシア乗っ取り革命」だったのだ。
その後、ユダヤ共産党支配によるソビエト連邦が崩壊するのは、1991年まで待つことになる。日露両国とも、ユダヤの手玉に取られた。なんとも実に商売上手なものだ。
この記事のまとめ
ディープステートの戦略①『両建て作戦』 - ネオコンも共産主義もDeepStateが産みの親?- ディープステートはヘーゲル弁証法の「正反合」を活用
- 左右への「両建て作戦」により、漁夫の利を獲得
- 死の商人として、左右、東西両陣営への武器販売
- 武器販売益、通貨発行/融資による利子返済益、敗戦国からの賠償金を常に獲得
- ディープステート傀儡の国際機関も、戦争後に設立されて来た
- 左翼・共産主義だけでなく、右翼・新保守主義(ネオコン)もディープステートが設立