今さら聞けないウイグル問題② - どんな弾圧があるの?
更新日:前回記事では、ウイグル問題についての概略をご紹介。
今回はどんな弾圧があるのか、もう少し掘り下げてみる。
シルクロードのオアシスには、憧れのイメージを抱く日本人も多いことだろう。「現代のホロコースト」「ジェノサイド」「民族浄化」というワードは似つかわしくない。が、その実態を調べると腰を抜かしてしまった。
最低でも46回に及ぶ核実験
(日本ウイグル協会より)
小学生時代の国語教科書で「さまよえる湖」(著者スウェン・ヘディン)を読んだ記憶のある方もいるだろう。そのロプノール湖で、中国政府は これまでに最低でも46回の核実験 を行った。
(日本ウイグル協会より)
ウイグル人には告知なし、無断による核実験を地表で行ったという。使用された核爆発は、広島原爆1370発分。人体に影響ないわけがなく、ガン発生率、奇形などの甚大な被害が報告されている。札幌医科大学 高田純教授によると、急死者約19万人、健康被害約130万人。
「西遊記」夏目雅子さんも被害者?
夏目雅子「西遊記」(プログ I Confessより)
一部で囁かれている話がある。1985年 日本の大女優 夏目雅子さんは闘病の末、白血病で亡くなる。享年27歳。大きな悲しみと喪失感が、日本列島を包んだ。
その原因が、実は ウイグルでの核実験によるものではないかというのだ。夏目さんは TVドラマ「西遊記」で、三蔵法師役として人気を博した。撮影のため、1978年シルクロードで過ごしている。
当時、中国での核実験は 秘密にされていたこともあり、一般の日本国民が 知るよしもなかった。
「アースマラソン」間寛平師匠も危なかった
blog 台湾は日本の生命線!より
アメマ!でお馴染みの間寛平さんは、2008〜11年に地球を丸ごと走破してしまう「アースマラソン」に挑戦。見事達成して世間を驚かせた。そのコースには本来、シルクロードの天山南路が予定されていた。
その時点では、世界一危険な核汚染地帯として有名になっていたため、日本のファンや科学者たちが「寛平ちゃんを守れ!」とコース変更キャンペーンを開始。危うく危険は回避。
シルクロード博覧会の影響
1980年には「NHK特集 シルクロード」で、日本にシルクロードブームが発生。その後シルクロード博覧会まで開催。1964〜96年に現地を訪れた日本人観光客は、推定約27万人。現地に旅行した方々の健康被害が、今も心配される。
※ 米国務省によると、コロナ・パンデミックで世界中が大騒ぎする2020年4月にも、ドサクサに紛れロプノールで核実験。日本での報道はごく一部に限られた。
心の拠り所モスクの破壊
中国最大の エイティガール・モスク(カシュガル市)(wikipediaより)
共産主義では、信教の自由がない。宗教はアヘンでとされ、共産党以外を崇拝してはいけない。敬虔なイスラム教徒であるウイグルの人々。信仰を持っていることがわかると、収容所へ連行。
男性のヒゲ、女性のスカーフは信仰の象徴とされ、それだけで連行の理由にされている。
「誰も来ないので」破壊
2014年以前は 監視カメラ付きとはいえ、モスク内での祈りも監理されつつ黙認だった。外国人観光客の目もあったのだろう。
今は誰もモスクを訪れることができないため、モスクそのものを破壊。日本で言えば、伊勢神宮や先祖のお墓、仏壇を解体されるようなものだろう。跡地は駐車場などに転用。
モスク破壊後には 習近平主席 肖像画を
強制収容所では、中国国旗、習近平主席の肖像画を掲揚。「囚人」は毎日、習近平国家主席の長生きをお祈りさせられるという。アラーに代わり、共産党総書記がそこに居座るという図式。
100万人が思想教育施設(強制収容所)へ
(BBCより)
ウイグル人の再教育を名目に、「強制収容所」では洗脳教育が24時間、100万人規模で行われている。
これら職業訓練所では電気棒、手錠、催涙スプレーを大量購入していることをアメリカの議員が告発しているが、一体なんの職業を教えているのか?
ウイグル文化を破壊 → 漢人製造
簡単な紹介だけしておくと、看板はあくまで職業訓練所。中国語を教えているという。ウイグル語は厳罰の対象。つまり言語は奪われる。イスラム教の信仰や、民族の文化も否定。
イスラム教徒・ウイグル民族である誇りは奪われ、漢族としての再教育だけが行われる。教育課程で愛、生命、家族がここの責任者に蹂躙される報告もされている。
(UCS BBCより)
訓練所内は監視カメラで死角はない。三日三晩眠らされないこともザラ。暴力は日常茶飯事。その上で、自己批判を大声にして 中国語で発表。
教官が満足しなければ、正体不明の薬物(精神剤、不妊剤)を注射。精神がおかしくならないわけがない。
詳細はR18レベルの教育内容
これ以上の「教育内容」はあまりにも凄惨で、倫理に反するためここでは詳しく書けない。
どんな弾圧があるの? と言っておきながら申し訳ないが、妊娠中の方や、授乳中の方は、一旦詳しく知ることを保留していただいた方が良いかもしれない。
どうしても知りたい方は、清水ともみさんの作品「私の身に起きたこと〜とあるウイグル人女性の証言〜」「命がけの証言」を参考にして頂けたらと思う。
生きたまま臓器売買
1999年の法輪功事件でも告発された 臓器売買問題。今でも ウイグル人から生きたまま、麻酔も使わずに取り出している と報告されている。
当の執刀医エンバー・トーティ氏が、2013年亡命先のスコットランドで告発。
ウイグル人へのDNA登録の意味とは?
2017年に当局がウイグル人の健康診断と称して、DNA登録を命じていた。共産党は認めないだろうが、これは購入者のDNAと一致するウイグル人を特定するためなのは明白。
今やウイグルのカシュガル空港には、臓器運搬専用のレーンが設置。共産党の高官や、海外富裕層に販売しているという。
韓国で人肉カプセルの密輸摘発
2011年、人肉カプセルなるドラッグの密輸が 韓国内で摘発され、世界に衝撃を与えてもいる。実際には健康被害をもたらすというが、迷信を信じる消費者が残念ながら一定数いるようだ。現在でも中国からの密輸が後を絶たない。
思い出したくもないが、実は筆者もSNS上で その加工工場の工程を見てしまった。加工台の上には数十体もの赤ん坊たちが、、これも残酷すぎて詳しくは書けない。常軌を逸している。
参考:「Bloody Harvest」デービット・キルガー カナダ元国会議員
ウイグル弾圧を世界に知らせよう
知るだけでも苦痛を伴うウイグル問題。香港、台湾でのデモが、本気なわけが垣間見えるのではないだろうか。
次は沖縄(日本)とされている。
(平成・美しい日本を守る会ブログより)
ウイグルの現状を知り、心に何かしらを感じた方にお願いしたい。少しでも多くの方に、清水ともみさんのウイグル漫画「私の身に起きたこと〜とあるウイグル人女性の証言〜」「命がけの証言」を広めてほしい。
■ ウイグル問題シリーズ:
この記事のまとめ
今さら聞けないウイグル問題② - どんな弾圧があるの?- 最低でも46回に及ぶ核実験
- 心の拠り所モスクの破壊
- 100万人が思想教育施設(強制収容所)へ
- 生きたまま臓器売買
- ウイグル弾圧を世界に知らせよう