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今さら聞けないウイグル問題③ - 今の市内は?

更新日:今さら聞けないウイグル問題③ - 今の市内は?

(UHRPより)

では一体現在の市内の様子はどうなっているのか?

中国が隠したい秘密もたくさんあることが予想される。

亡命者や、米国が持つ情報などを調査してみた。

目次
今さら聞けないウイグル問題③ - 今の市内は?

監視カメラシステム

テロ阻止を名目に、街中には監視カメラが死角ができないようビッシリと設置。各自のスマホには、中国共産党が管理できるスパイアプリを必ず搭載する義務が。スマホや監視カメラのAI技術を相互連動させて、収容所に送る「危険分子」を選出。絶対に逃れられない。外国人の取材も、事実上 困難。

ハイテク監視システムに日本の技術が

アメリカ政府によるウイグル弾圧の制裁対象として、監視カメラを禁輸措置。その過程で、中国の監視カメラ製造技術に、SONY、SHARPなどの日本を代表する企業の部品が 提供されていることも判明。各社はコメントを差し控えるなどとしている。


監視カメラ市場は 巨大産業に成長しており、出資者には共産党幹部の親族が含まれる。日本の経済界に、中国共産党マネーとの癒着があっては断じてならない。

孤児が溢れ、幼児にも再教育収容所がある


Uyghur Foundationより

ある日突然、両親や親戚が職業訓練所(強制収容所)に連行されることで、幼い子供たちが孤児になっている。幼い子供たちは人身売買、臓器売買のターゲット。

漢人同級生が監視員

運よく学校に通えたとしても、教師、同級生(漢人)たちから厳しく監視されている。学校ではペア制度が導入されており、ウイグル族と漢族の子供は互いにペアとなる。ウイグル族の子供同士で話す時は、必ずペアの漢族同級生への報告が義務。幼い子供たちが感情を殺して、時には両親を批判しないと 生命と将来も保証されない。

幼児にも事実上の収容所

強制収容所の隣には2017年以降、急ピッチで巨大な「24時間寄宿舎制 幼稚園・孤児院」がいくつも建設。数多くの子供たちに両親のことを忘れさせ、もはや共産党員の教員を母と認識する幼児も。ウイグル語は禁止、中国語を徹底学習。ウイグル文化、信仰の伝承もない。漢族への同化を、まるで工場で家畜を育成するかのように実行。

生まれたら24時間寄宿舎制 幼稚園へ

新疆では2017年だけで、幼稚園に入園した幼児が約50万人増加。その90%はウイグル族、カザフ族などの少数民族だ。新疆にいるウイグル族が約1000万人とすると、その異常さが伝わるだろう。

Hotan Kindness Kindergarten
(BBCより)

鉄格子に高圧電流の流れる幼稚園が、日本にあるだろうか?日本の人権派には、ぜひ声をあげて頂きたい。

経済的差別ー同胞を監視

キリストーinterrogation

ウイグル族、 東トルキスタンが 本来彼らの故郷であるにも関わらず、就職差別の対象。仕事をしていても、共産党からの監視は過酷。ありつける仕事は当局の一員となって、同胞を監視すること。家族を守るためとはいえ、正常な精神では持たないだろう。

嫁不足に悩む漢人が ウイグルで経済的定着へ

他地域の漢人は、新疆ウイグル自治区への移住が奨励。結果として、ウイグル族の仕事を奪っている。比較的裕福な立場にいたウイグル人でも、危険を逃れるために、新疆ウイグル自治区での商売をたたんで国外逃亡(亡命)をする傾向がある。今や、漢人とウイグル族の経済格差は深刻なものに。

当局員が「家族」としてやって来る

ウイグル族家族の家に中国共産党政府職員がホームステイしている(Human Rights Watch)
(Human Rights Watchより)

強制収容所へ親や、伴侶が連行されている間に、当局職員が家族として同居する。家庭内で寝食を共にし、事実上の監視。母、娘しかいない女世帯でも、男性職員が同じ部屋で寝るという。強制収容所にいる家族の安否を脅しに、一体何がされるかわからない。

子供に質問する手口

ここでもウイグル語ではなく、中国語で会話。「家庭内に警察署」があるようなもので、イスラム、ウイグル文化は制限。当局員は子供たちによく質問をするという。子供たちはウソをつけない。なんという残酷な仕打ちだろう。


警察の訪問も頻繁にある。そんな時、心からの笑顔で対しなければならない。共産党への愛と忠誠心が、家族を守る唯一の手段。

民族浄化結婚


(Turkistan Timesより)

ウイグル族の若い男性はよく拘束される。正体不明の注射や薬を飲まされるが、それが交配能力を奪うものだということは知られている。

家族の安全のため 漢人男性と結婚

一方、中国内では嫁不足が切実な問題。ウイグルに移住が奨励されている漢族の若い男性たちは、喜んで応募。美人で知られるウイグル族の若い女性たちは、家族の安全、経済的貧困から彼らと結婚することを余儀なくされている。このままでは、ウイグル族の存在自体が、今世紀中と言わず消えてしまうことが十分予想される。民族浄化、ホロコーストとされる由縁だ。

留学生は家族を使って脅迫される

この残酷な現状を、海外へ漏らしてはいけない。そのため 世界に散らばるウイグル族は、家族から帰国を迫られる。通信はすべて盗聴か切断。音信が取れなくなった半年後、親からSkypeで連絡が。「共産党にはよくしてもらっている。帰国しなさい。」その背景に共産党員の影が映っていたりする。帰国して空港で拘束されるウイグル人は後を絶たない。

Abdurahman Tohti
(多数の家族が拘束されている BBCより)

ウイグルの現状を知らせよう

ウイグル族の自力のみや、中国自体の自浄作用を求めるのは、もはや難しいのが現実。

私たちにできることは、何だろうか? まずは一人でも多くの隣人に、ウイグルの惨状を知らせてほしい。


参考:
「私の身に起きたこと〜とあるウイグル人男性の証言〜」 清水ともみ


ウイグル問題シリーズ:

今さら聞けないウイグル問題① - 21世紀のホロコーストて本当?

今さら聞けないウイグル問題② - どんな弾圧があるの?

今さら聞けないウイグル問題④ - 国際社会の反応は?

今さら聞けないウイグル問題⑤ - 弾圧の理由は?


この記事のまとめ

今さら聞けないウイグル問題③ - 今の市内は?
  • ハイテク監視カメラシステムがびっしり
  • 孤児が溢れ、人身売買の標的
  • 各家庭に監視員が同居
  • 経済的差別が深刻
  • 民族浄化結婚