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豊洲市場の本当の問題とは? −ターレ編−

豊洲市場の本当の問題とは? −ターレ編−

前回 (豊洲市場の本当の問題とは? −喫煙編− ) に続いて、豊洲市場の課題をもう一つ指摘する。

運搬車「ターレ」の 乱暴な運転が横行している問題について。


豊洲市場を訪れた方は、必ず一度は ヒヤッとした経験があるのではないだろうか?

あらゆる方向から迫るターレで、市場内はカオス。

縦横無尽に駆け抜けるターレを見る度に、よく毎朝 重大事故が発生しないものだと感心すらしてしまう。


いや、2019年4月、ついにそれが発生してしまった…。

二度と繰り返してはいけないため、今回あらためて市場関係者らに問いかけたい。


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豊洲市場の本当の問題とは? −ターレ編−

ターレとは

一般名称:ターレット トラック

全長:3m

全幅:1.1m

車両重量:1t

最大積載量:2t(公道走行時 500kg)

最高速度:時速15km

turret ターレ

ターレットトラックは以前 商標登録もされていたが、現在は取り消されている。

各メーカーごとに「エレトラック」「モートラック」「マイテーカー」などの商品名がある。

市場関係者は、「ターレ」とだけ呼ぶことがほとんどだ。


turretとは建築物の一つ

turret、城、小塔、砲塔、

そもそもturret(ターレ)とは、一体何か?

中世ヨーロッパの城で、壁から張り出して上に出ている小塔のこと。

日本の城でいうところの「櫓(やぐら)」に相当する。


軍事戦略上も 重要な役割を担った。

どうやら、名前の由来は そこから来ているらしい。



豊洲市場の仲卸業務では、ターレが大活躍。

小回りも効いて、重い荷物の運搬もラクラク。

我々消費者が目にしないところで 水産業界を支えている、スグレモノと言える。


豊洲市場ではターレ走行にご注意

以前の築地市場では、毎週 救急車の音が鳴り響いていた。

小さな事故も含めれば、広い市場のどこかで毎日のように何か起きていたという。


全てターレが関連しているわけではないが、その多くが「市場内の著しく不便な通行」によって引き起こされたと認識しても、間違いではない。


豊洲市場は広くなったため、事故の件数はどうやら減少しているようだ。

それでも市場内を歩いていると、毎回ヒヤッとする場面に出くわす。


我が物顔で 無秩序に暴走するターレ車。逆走、割り込みは当たり前。

他の車両の間近でも 減速することなく横切るため、事故が発生することも。


交通事故

そして豊洲移転によって動線が広くなったため、今度はターレの「アクセル全開運転」が横行してしまっている。

市場を訪れると、後ろから音もなくターレが追い越して行く…。


電動なのは良いが、運転音がないため危険を察知しにくい面もあるのだ。

生活道路で、死角から急にプリウスと出くわした経験はないだろうか。

そんなヒヤリハットが、豊洲市場では頻繁に発生している。


豊洲市場内で走るターレの台数は 2100台。

場内の至るところにターレは存在する。


豊洲市場関係者らの独特なルール

何回か市場を訪れると、彼らなりの独特な秩序があることも やんわりと分かっては来る。


そんな中、初めて豊洲市場にやって来たと思しき観光客は 一目瞭然だ。

観光客は「普通の街中」の感覚で歩いているため、市場内では ターレ出現のたびに ヒヤリとする状況に遭遇している。


・・・なるほど。豊洲市場はその関係者たちの職場であり、そこには彼らが主体となり築かれた文化とルールが存在するようだ。

「仲間」が死亡したエレベーター事故

ただ、彼らがこれまで幾度も「仲間」を救急車で見送ってきた事実、それを忘れてはいけない。


「二人乗りを禁止する」場内放送が、繰り返し聞こえて来る。

2018年豊洲市場オープンから間も無く、ターレ後部に乗っていた女性が死亡する事故があったためだろうか。

現在、築地名物とも言えた「一般観光客がターレの後ろに乗る姿」はすっかり減った。



豊洲市場では、同業者に親しみを込めて 互いを「仲間」と呼ぶ。

そんな仲間の一人が、2019年4月に発生したターレ運転者のエレベーター事故で亡くなった。

監視カメラには、扉が閉まる直前 強引に乗り込もうとする ご本人の映像が残っていたそうだ。


ご冥福をお祈り申し上げる一方で、とても残念でならない…。

お亡くなりになった方を 悪く言いたくはない。

だが敢えて、こうした重大事故が再発しないよう、豊洲市場関係者には 我が物顏でのターレ走行を自戒いただきたいことを申し上げておく。

豊洲市場でのターレ事故を未然に防ぐには?

まずは警備体制の強化を促したいが、あまりは期待できない。

そこで、ターレドライバーと観光客が注意すべき点 を順に挙げてみる。


ルール、審判、

ターレ運転者が守るべき点

・逆走しない

・急に飛び出さない

・譲り合い精神


他にも、二人乗りしない、荷物を載せすぎない などがある。

しかし まずは上記3点を守るだけで、ほとんどの事故を未然に防ぐことができるだろう。

豊洲市場を訪れる観光客として守るべき点

・自家用車で訪れて市場を混雑させない。

・休日前や早朝などの、混雑する時間帯を避ける。

・「一般交通ルールが通用しない」ことをハッキリと知る。

問われるべきは、行政による「構造」ではなく職人の「マナー」

行政が巨額の予算を投じて 安全と思われる「構造」を築いても、結局は現場の「マナー」違反が事故を引き起こさせる。

豊洲市場の関係者らは当然、子供ではなく 日本社会に責任ある立派な大人たちだ。


本稿は、決して 小池都政の御用メディアではない。

本気で 豊洲市場関係者のマナー改善 を訴えている。


「タバコ」「危険なターレ走行」は、市場関係者たち自らの首を絞めることになる。

豊洲ブランドも貶める。

日本社会としても損失を被る。


ターレというせっかくの運搬技術を、活かすも殺すもやはり人間の心次第。

若い衆はもちろん、現役の親っさんたちの意地と心意気に期待したい。

この記事のまとめ

豊洲市場の本当の問題とは? −ターレ編−
  • 豊洲市場では、運搬車ターレによる逆走、飛び出しの暴走行為が当たり前。
  • 一般観光客ができる対策は以下の3点
  1. 自家用車で訪れて市場を混雑させない。
  2. 休日前や早朝などの、混雑する時間帯を避ける。

  3. 「一般交通ルールが通用しない」ことをハッキリと知る。