TOP >> 社会情勢・世界のニュース >> 旅行・観光

豊洲市場の移転問題を検証 - 大手メディアが絶対書かない「真実」に迫る!

豊洲市場の移転問題を検証 - 大手メディアが絶対書かない「真実」に迫る!

2018年10月、歴史ある築地市場が閉鎖し、豊洲市場へ移転。

数年に渡り中途半端な状態が続いていた移転問題に、いったん区切りがついた。


一時期 大手メディアでは、「豊洲市場は不安だらけ(危険だらけ)」であるかのような内容が連日報道されていた。

ところが その後、実際の検証が報道されたことは さほど多くなかった。

そこで本稿では、豊洲市場について報じられていたいくつかの不安要素が 実際どうだったのか? を検証してみることにする。


------------

■ 目次

1.各問題の検証

検証① 「渋滞問題」の真実~ 開場初日、メディアが犯した罪とは!?

検証② 「水捌け問題」は取り越し苦労だった

検証③ 「ターレスロープ通行問題」


2.実は築地市場より使いやすくなった?

改善① 市場内外での渋滞が大きく減少した

改善② トイレが清潔

改善③  快適な空調


3.本当の問題は移転ではない 〜豊洲を利用する大手メディア〜


1.各問題の検証

豊洲移転にまつわる報道が数多い中、筆者がその後「メディアで検証されていない」と感じた点について、現地で真相を探ってみた。

  • 渋滞問題
  • 水はけ問題
  • ターレスロープ問題

検証① 渋滞問題の真実 ~豊洲市場の開場初日、メディアが犯した罪とは!?~

Q:動線の計画が効率的でなく、渋滞が発生するのではないですか?

A:渋滞はありません。開場初日だけワケあり(後述)の 大渋滞でした。


ということで、2019年6月。

早速、平日と週末の豊洲市場を早朝4時から覗いてみた。


東京都江東区、闇夜に煌々と輝き活気ある巨大市場。

では渋滞は?
・・・どこにも見受けられない。

豊洲市場の正門が空いている

通行する台数は多いのに、拍子抜けするほどスムーズに車が進んだ。

画像は2018年11月のものだが、2019年6月時点でも状況は変わらない。


環状2号線も空いている

隣接する環状2号線には余裕が感じられる。


豊洲市場の開場初日(2018.10.11)。たしかに 周辺道路は空前の大渋滞だった。

10月11日朝から、生中継でワイドショーをご覧になられた方も多いだろう。

筆者も当日現場にいたので目撃したが、市場内外は予想を超える大パニック。

明日から一体どうなるんだ? と途方に暮れる業者さえいた。

渋滞は、TV局車両の違法駐車が原因だった!

しかし実は 開場当時の渋滞、「豊洲市場入り口に フジTVの車両が違法駐車」したことが原因で引き起こされたものだったのだ。

しかし報道では「そらみろ、豊洲市場は大渋滞になっているぞ!」とだけ伝えられていた。

豊洲正門前にフジTV車両が

↑画像中央にアンテナを積んだ中継車


この時 筆者は、「豊洲市場の正門前」でマイク片手に叫んでいるリポーター達(他局含む)を、数メートルの距離から目撃してしまった。

まさに「マッチポンプ」としか言いようがなく、この事件についてSNSでは大炎上。

豊洲市場内で働く方々は みなさんご存知の一件。

筆者の知る市場関係者らは全員、マスメディアに怒り心頭だった。

開場2日目以降は問題なし

もちろん、市場側にも初日の不手際があったことだろう。

しかし開場翌日(10月12日)、豊洲市場の内外交通状況に大きな問題は発生していない。

※ 「豊洲市場の渋滞」については、初日以降の報道が ほとんどない。


ただ、東京都のとある野党議員が豊洲市場内の動画を流し、「ホラ豊洲市場内が大混乱だ!」とSNS投稿しているのは筆者も目にした。

おそらく築地市場時代は、視察に一度も訪れなかったのだろう…。

豊洲市場内は、築地時代よりはるかにスムーズに車両が移動している。


「活気がある風景」というのは、受け取る側の気持ち次第では「大混乱」にも映る。

・・・ニュース報道における、良い教訓と言えそうだ。

市場内のタイムズ駐車場にだけ渋滞?

ただし祝日前にもなると、こんな光景が。

豊洲タイムズ渋滞


公共交通機関を使わない一般利用者が、豊洲市場内のタイムズ駐車場に殺到する。

現場は、問屋さんが作業している6街区4階から、3階タイムズ駐車場にかけて。


しかも いったん4階に昇ってから、強引にUターンして3階のタイムズ駐車場へという不自然な動線。

4階の問屋業者たちがその煽りを食って、渋滞になることはあるようだ。

問われる一般利用者のマナー

また、タイムズ駐車場の利用者は てっきり遠方からお越しの方々かと思いきや、

・・・ナンバープレートの表記は、品川、足立、…。


ぜひとも一般利用客の「節度あるマナー」と、東京都の管理意識に期待したい。

今や観光地化している東京都卸売市場だが、市場関係者の職場であることが何よりも優先されるべきだ。

「東京の台所」であり、「世界中に日本の魚を輸出する大拠点」を守っていらっしゃるのだから。

余談だが、世界中の観光地でも、これと似た現象が発生している。観光客は「現地で日々暮らしている方々の生活を第一に」。これは、今後の世界標準マナーと言えるのではないだろうか。

検証② 「水はけ問題」は取り越し苦労だった

Q:「水はけ」が悪いと報道されていましたが?

A:「水はけ」は良好です。


筆者も前回記事で、どうなることか心配していた豊洲市場の水はけ問題。

これも問題が無いようだ。


当然、水はどこの仲卸でも大量に使っている。

しかし場内を一周してみて、水溜りはどこにもなかった。

側溝も、各店舗でこまめに清掃している様子が感じとれた。

SNSでフェイクニュース投稿も

それでも、豊洲市場開場から数日。

労働組合委員長のSNSで、溝がもう詰まったぞ!という投稿が。

実はこの投稿、「フェイクニュース」とされ、SNS上で大炎上する騒ぎに発展。

豊洲労組委員長捏造SNShttps://twitter.com/nakazawa_mama2


労働組合委員長によるその画像付き投稿には、同じ豊洲市場仲卸の仲間からすぐに反論SNSが投稿。

衆目を集める中、即論破されてしまう事態に。

豊洲仲卸清掃SNShttps://twitter.com/kamekichi2050


結局、労働組合委員長は簡単な清掃もわざと怠り、溝をあえて詰まらせたような画像を投稿してしまったことに。

少しでも豊洲市場内を歩けばすぐ明らかになることだ。

それを一体なぜ・・・?

検証③ ターレのスロープ通行問題

Q:ターレがスロープを曲がれないのでは?

A:スイスイ通行しています。


豊洲市場でよく見かける不思議な乗り物、ターレ。

ターレが巨大スロープのカーブを曲がり切れず、事故が多発するのでは?

そんな内容がワイドショーなどで報道されており、筆者もどうなることかと心配していた。

しかし結果は、何も問題なし。

豊洲市場のターレスロープ

やはり現地視察が一番。まさに「百聞は一見にしかず」だ。

ターレが広いカーブを軽々と曲がって行く様子が確認できた。


豊洲市場のターレスロープ2

何台ものターレが、豊洲市場内の通路をスイスイ軽やかに走行。

詰まることも、滑ることもなし。

筆者も心配していた「魚の脂による滑り」も、2019年6月時点で問題があるようには見受けられない。


ターレスロープ問題も、その後 検証報道がろくにされていない。

あれだけ連日煽った割に検証されないのでは、報道機関が無責任と言われても仕方がない。

日本の報道は、大丈夫なのか?

2.実は築地市場より使いやすくなった?

実のところ、豊洲市場関係者らに尋ねると、豊洲市場は築地時代よりはるかに良くなったという声があがる。

なるほど、築地市場を知るものが見れば、豊洲には広大で清潔な空間が広がっている。

改善① 市場内外での渋滞が大きく減少した

築地時代には全てのエリア・通りで渋滞が発生していた。

ターレ、トラック、人力車、観光客、関係者、マグロが行き交う中、週に何度も救急車のサイレンが鳴り響いていたという。

実際、筆者も幾度となく目撃した。


今考えると、21世紀の今日、我が国の首都東京の巨大市場で、連日のように誰かが救急車で運ばれていただなんてゾッとする。

それだけでも令和を新市場で迎えられて良かったのではないか?

豊洲市場では、救急車を毎日見かけるなんてことはない。


広大な空間が広がり、動線も整理され、人・車の渋滞が大きく減少したことが功を奏しているだろうことは想像に難くない。

市場で働く皆さんのメンタルヘルスにも、間違いなく良いはずだ。

改善② トイレが清潔

食品を扱う市場なので、当然のインフラが清潔なトイレ。

豊洲新市場のトイレはとても清潔になった。


筆者は築地時代のトイレを、毎日こまめに清掃してくれていたオジさんたちを知っている。

早朝からワイルドな市場関係者らに囲まれながら、毎日大量の便器を真面目に清掃して下さっていた。


東京都の衛生環境を守ってくれていた戦士たちだと内心賞賛している。

それゆえに、オジさんたちの働きにケチをつけるようなことは一切したくない。


築地市場のトイレはただ老朽化していて、修繕がされなかっただけの話。

それだけに、新築された豊洲市場のトイレに かのオジさんたちの働きが加わることは、東京都にとって心強いことだろう。


自動ドア、自動手洗い機、ウォシュレットは築地時代になかった設備。

海外の空港にある一般的なトイレより随分清潔だ。ありがたい。

改善③ 快適な空調

夏は空気がこもり、暑苦しいのでは? という報道もあった。

しかし2019年6月時点では、そんなことはない。


むしろ やや冷んやりしていて、働きやすく、水産品の鮮度保持にも良さそうだ。

築地時代は空調がなく、巨大な屋根の下で作業していただけ。

そう考えると、格段に環境が改善している。

3.本当の問題は移転ではない? 豊洲を利用する大手メディア

事実を知らないのか?

事実を伏せたいのか?

ここまで検証報道が行われない状況は、不思議に思えてくる。


下記リストは2018年、築地市場入り口の波除神社前で 筆者が目にした「政治パフォーマンス」だ。

  • 豊洲移転反対
  • 東京五輪反対
  • 知事は鳥越俊太郎

お察しの通り、いわゆる市民活動家の皆さん。

いずれも60歳前後?と思われる女性が多かった。


少人数による運動で、大して盛り上がりもしていなかった。

ところが、夕方にはニュースとして報じられ 驚いたのを記憶している。


一部メディアが大きく取り上げることに違和感を覚えた。

そして、豊洲移転反対には何かしらのイデオロギーがあることを察知…。

負けるな豊洲魂!

豊洲移転に物申したい方々がいることは事実だ。

そして、思想は自由だとも思う。


しかし、豊洲で働く当事者たちに迷惑をかけてはいけない。

皆さん、懸命に東京の台所を支え、日本の食文化を守っている。

間違っても、豊洲市場を何らかの反社会的思想・信条の道具に利用してはいけない。


市場関係者には、「負けるな豊洲魂!」とエールを贈りたい。