夫婦のすれ違いを解決するコミュニケーションの秘訣【実話】
夫婦のすれ違いを解消するコミュニケーションの秘訣をご紹介します。
夫婦関係において、大なり小なりの「すれ違い」は避けられないもの。
特にお互いが「良いこと」として信じている信念や価値観(あるいは夢)が異なっている場合、夫婦関係は大きな危機に直面します。
夫婦間のスレ違いをチャンスに変え、より相乗効果を生み出す「コミュニケーションの秘訣」。
本稿では、とある夫婦のエピソードを通して学んでみましょう♪
※ 以下は、ノンフィクション(実話)です。
将来の夢がスレ違う夫婦
夫(旦那さん):活動的で冒険を好むタイプ
妻(奥さん):家庭的で安定を好むタイプ
夫は、若いころから海外志向が強く「外国語を駆使して世界を股にかけて活躍したい。できれば海外で生活したい」という夢を持っていました。
しかし妻は「家族仲良く、何気ない幸せな日々を穏やかに積み重ねていきたい」と願っていたのです。
ある日、夫が夢について妻に話したところ、妻は以下のように返答。
「私にはとてもついていけません。もしも本気でやるなら単身赴任でお願いします。」
※ そう言っておけば夫は家族を置いてまで海外には行かないだろう、という思いから口にしたものでした。
普段から仲良しの二人にとって、はじめて「将来の夢」という部分で完全な「スレ違い」を感じた瞬間だったのです。
すれ違い解決のカギは、相手を信じ意見の違いを歓迎すること
もしも夫婦関係が「利己的でお互い譲歩しない状態」だとしたら、スレ違いの解決は限りなく不可能。
どちらかが夢に向かって突き進み、もう片方は犠牲になるしかありません。
しかし、良好な夫婦関係を保ってきた二人にとって「これからもずっと一緒に暮らすこと」への思いは共通していました。
二人はまず、お互いの考えを深く理解するため 話し合うことに。
お互いの考え方へ理解を深める
妻は、自分が生まれ育った家族の話をはじめました。
彼女は父子家庭の育ち。貧しいながらも家族が集まって食卓を囲む時間を とても大切にしてきたと言います。
いつしか彼女は「住み慣れた環境の中で、家族がいつも一緒にいられることが一番の幸せだ」と感じるようになったそう。
夫は この話を聞いて、妻の考え方を理解すると共に、改めて尊敬の念を持つようになりました。その上で、自分がなぜこのような夢を持つようになったのかを話し始めました。
しかし話しながら、「海外へ行くこと」や「外国語を駆使」「世界を股に掛ける」こと自体が、実は自分が本心から望んでいることでは無いということに気付きます。
夫はどうやら、「他の誰にも歩めない、自分だけの特別な価値を発揮する人生を歩みたい」と思っていたようなのです。
夫婦の話し合いが導き出した「Win-Winの結論」
夫婦で深く話し合う中で、大切なことに気付いた二人。お互いの願いを一緒に叶えるにはどうしたら良いか、さらに話し合いました。
その中で「子供たちへの愛情」と「子供たちが幸せになって欲しい」という共通の思いがあることを再確認。
すると夫が「別に世界を股にかけなくても、この子の父親というのは、世界でたった一つの特別なことだ」と言い始めたのです。
その後、我が子だけでなく 多くの子供と家族を幸せにすることを目標に、資格を取得し思い切って転職。
もちろん、その夫を全力でサポートする妻も一緒です。
・・・夫婦で意見が食い違った際に「じゃあ別々の道を行きましょう」というのは簡単かもしれません。
しかし より良い「二人の人生」のために話合いを重ねたことで、「Win-Winの結論」を導き出しました。
このご夫婦も、まさかこのような結論に至るとは 思ってもみなかったそうです(笑)。
相手の立場に立つことで、最善の道を見出すコミュニケーション
大抵の夫婦は「相手の意見に耳を傾ける」といっても、自分の立場を前提として話を聴こうとします。
話を聴きながらも「どうやって反論するか」「相手の意見の欠点はどこにあるか」などを考えるのです。
ところが、危機を乗り越えていく夫婦のコミュニケーションでは、まず相手の話をありのままに聞こうとします。
なぜ配偶者がそうした考え方をしているのか、「相手を理解したい」という想いが前提にあるのです。これは夫婦間のコミュニケーションにおいて非常に大切。
そもそも 男女では脳の構造が異なっており、物事の捉え方・感性に大きな差が生じるものです。
そのような男女が「夫婦」となって一緒に住んでいるのですから、意見(考え方)が異なっていて当たり前。
だからこそ、夫婦関係は発展することができるのです!
正しい話し合いをすれば、「夫婦の危機」が「信頼関係を深めるチャンス」へ変わっていくことでしょう。
この記事のまとめ
夫婦のすれ違いを解決するコミュニケーションの秘訣【実話】- 意見の相違を恐れず、歓迎すること
- 相手の立場に立ち、真摯に受け止めること
- 二人が納得できる最善の道を見出すこと
「良好夫婦」がこのような相乗効果を起こす時、好循環によって「シナジー夫婦」の領域に入っていくことができるのです。