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情緒教育に役立つ「絵画ハブルータ」のやり方|ユダヤ式英才教育法ユナママが解説

更新日:情緒教育に役立つ「絵画ハブルータ」のやり方|ユダヤ式英才教育法ユナママが解説

皆さんは「絵画ハブルータ」をご存知でしょうか。

絵画ハブルータは、筆者の住む韓国で 美術教育の現場に取り入れられている学習法です。


※ 韓国は 世界で最も受験戦争の激しい国の1つだと言われています。 また、ハブルータって何? という方は、以下の記事をご参照ください。

天才ユダヤ人の勉強法「ハブルータ」…学習効果は18倍!|ユダヤ式英才教育法ユナママが解説ユダヤ人が行う最も効率の良い勉強法「ハブルータ(質問・討論)」についてご紹介

絵画ハブルータに必要なのは「一枚の絵画」と「頭脳」だけ。美術の専門知識は不要です。

(筆者も美術の専門家ではありません ^^)


そして 絵画ハブルータは、とくに幼児期のお子さんへオススメ。幼い頃から良質な音楽・絵画に触れさせることが 情緒教育に役立ちます。

本稿では「普通のママ視点」で、お子さんと絵画ハブルータをする方法について ご紹介していきます。

目次
情緒教育に役立つ「絵画ハブルータ」のやり方|ユダヤ式英才教育法ユナママが解説

それでは「絵画ハブルータ」の手順を、①~④ で詳しく解説していきます。

① 絵画ハブルータの題材を準備

まずは、お子さんと一緒にハブルータしたいと思う絵を 一枚準備します。名画集などの冊子から選ぶとベストですが、無ければパソコン・タブレットの画面でも構いません。

必ず お子さんが初めてみる絵画を準備しましょう。具体的には、題目・作者・時代背景を知らないものです。

※ もともと知っている絵画を使うと、先入観が先立ちハブルータが上手くできなくなってしまいます…。


ということで、今回は こちらの絵でハブルータを行ってみます。

傷ついた天使
画像出典:ウィキペディア(Wikipedia)

② 質問作り(いくつでも作ってみましょう)

絵画ハブルータの場合、ほとんどが「想像質問」です。

想像質問については 以下をご参照ください。
絵本ハブルータのやり方(手順)を実践で解説 by ユダヤ式英才教育法ユナママユダヤ式英才教育法「絵本ハブルータ」のやり方を、ユナママが詳しく解説します


  • この絵画の題目は何だろうか?
  • なぜ天使は目隠しをしているのか?
  • この天使はどこに運ばれていくのか?
  • この二人の男性は何歳くらいで、何を仕事としているのか?
  • なぜこの二人は天使を運んでいるのか?
  • 天使が羽に怪我をしているようだが、この怪我はなぜできたのか?
  • 天使に怪我をさせたのは、この男たちだろうか?
  • 天使が握っている花の意味は?
    (まずは自分で考えて、後ほど調べてみましょう)
  • なぜ作者はこの花を天使に握らせたのか?
  • 運ばれている天使の気持ちは?二人の男のそれぞれの気持ちは?
  • どんな国を背景にしているのだろうか?
    (仮想の国?それとも実在の国?)
  • この天使はその後どうなってしまうのだろうか?
  • 作者はなぜこのような絵を描いたのだろうか?
    伝えたいメッセージは何だろうか?
  • あなた(私)がもしこの絵に題目を付けるとすれば?
  • あなた(私)はこの絵をどこに飾るだろうか?

一つの絵画を通して、このように多くの質問を作り出すことができます。

③ ペア討論

想像質問に正解はありません。ペアと楽しく質問し合い「その絵に対する自分なりの解釈・感想」を整理していきます。

➃ 作者や時代背景、制作意図を調べてみる

ここでやっと本当の題目を知る段階となります。

自分たちの推測した「作者の意図・時代背景」が合っていたのか、答え合わせをするつもりで調べてみましょう。(とても楽しいですよ!)

作者や作品のことを調べた後に もう一度 準備した絵画を見つめてみると、また違った観点で見えてくる事も…。

こういった経験を ぜひ小さなお子さんにさせてあげて欲しいのです。

『絵画ハブルータ』がおすすめの理由

博物館や美術館へ行った際に、展示物を見るよりも「まず説明文から読んでしまう」ことってありますよね。

しかし そうすると翌日には、昨日 自分が何を見たのか ほぼ覚えていません…。


絵画鑑賞の意義とは、まさに遠い昔を生きた作者と対話を交わすこと だと筆者は考えます。

博物館に展示されている作品の 描かれた年代・題目・価値(値段) などは、ネットから数分で習得できる知識に過ぎません。

しかし、一度でもこのように時間を掛けて『絵画ハブルータ』した作品は、頭と心にいつまでも残り続けます。


  • 絵の作者と交わした対話
  • 自分自身がこの絵画を通して何を感じたのか

・・・これこそが「本当の教養」になっていくのです。


※ ちなみにこの絵画は1903年にフィンランド象徴派の画家、ヒューゴ・シンベリによって描かれた「傷ついた天使」です。(詳しい内容はぜひご自身で調べてみてください ^^)


私が絵画ハブルータをしながら驚くことは、一度でもこのように対話した絵画は決して忘れることがないということ。ハブルータを通して 自分自身の中で内面化された故だと思っています。

1週間に1枚ずつでも「絵画ハブルータ」を続ければ、年間で50枚以上の名画を味わうことが可能。ぜひご家庭で お子さんと挑戦してみて下さいね。