【BrandZ】世界ブランドランキング2015による、最も価値がある企業とは?
世界ブランドランキング(BrandZ)の2015年度版が発表されました!
BrandZ(ブランドZ)とは、市場調査会社のWPPグループ および ミルウォード・ブラウン社 によって行われる、世界中の企業ブランド価値をランク付けした報告書です。
その結果、2014年度BrandZランキングでは2位となっていたApple社が、同ランキング1位のGoogle社を抜き、2015年度ランキングにて1位の座に輝きました。
2015.10.6追記:2015年10月5日に発表された『Interbrand Ranking 2015』をご覧になりたい方は、コチラから↓
インターブランド 世界ブランドランキング2015
2015.6.2追記:2015年5月に発表された『BrandZ 2015』をご覧になりたい方は、コチラから↓
BrandZ 世界ブランドランキング2015
なお、同様の世界ブランドランキング(=世界企業ランキング)は、BrandZ以外にも幾つか存在します。(例えば、Interbrand社による「Best Global Brands」などが有名。)
どのランキングも「各企業の持つブランドとしての価値を 金額に換算してランク付け」という点は共通しているのですが、各ランキングごとに評価項目が異なります。
そのため、ある特定のランキングだけを基に企業の優劣を判断することは、賢明ではありません。
しかし、市場全体を把握する上で ある程度の参考にはなるでしょうし、同じランキングの昨年度分と今年度分を比較することで、勢いのある企業や 成長が伸び悩んでいる企業を推測することは可能です。
それでは早速、最新の世界ブランドランキングである「BrandZ 2015年度版」を見ていきましょう^^
世界ブランドランキング2015-TOP30(BrandZ)
順位 | 企業 | ブランド価値 ($100万) |
---|---|---|
1 | Apple | 246,992 |
2 | 173,652 | |
3 | Microsoft | 115,500 |
4 | IBM | 93,987 |
5 | VISA | 91,962 |
6 | AT&T | 89,492 |
7 | verizon | 86,009 |
8 | CocaCola | 83,841 |
9 | McDonald | 81,162 |
10 | Marlboro | 80,352 |
11 | Tencent | 76,572 |
12 | 71,121 | |
13 | Alibaba | 66,375 |
14 | Amazon | 62,292 |
15 | China Mobile | 59,895 |
16 | WELLS FARGO | 59,310 |
17 | General Electric(GE) | 59,272 |
18 | United Parcel Service(UPS) | 51,798 |
19 | Disney | 42,962 |
20 | MasterCard | 40,188 |
21 | Baidu(百度) | 40,041 |
22 | ICBC(中国工商銀行) | 38,808 |
23 | vodafone | 38,461 |
24 | SAP | 38,225 |
25 | AMERICAN EXPRESS | 38,093 |
26 | Walmart | 35,245 |
27 | T-Mobile | 33,834 |
28 | NIKE | 29,717 |
29 | Starbucks | 29,313 |
30 | TOYOTA | 28,913 |
世界ブランドランキングの1位が米Apple、2位が米Google、3位が米Microsoft、4位が米IBM、・・・アメリカのIT企業が強いですね。(特にAppleとGoogleの企業価値が抜きん出ています。)
一昔前のパソコン全盛期の時代は「天下を取っていた」と言っても過言ではない IBM や Microsoft ですが、昨今のスマートフォン・タブレット市場競争では、Apple製品(=iPhone, iPad)や Google製品(=Android)に押されている感が否めません。
しかし、IBMは企業用の大規模サーバやメインフレーム分野にて大きな利益を上げおり、Microsoftは モバイル用OSやモバイルアプリの開発環境を打ち出すなど、モバイル分野での巻き返しを狙っています。
また、現在は3番手, 4番手に甘んじている "古き巨人" ばかりではなく、昨今は勢いのある新興ベンチャーもどんどん誕生しており、その成長率は無視できるものではありません。
Apple や Googleの天下がいつまで続くのか、・・・今後も目が離せませんね^^
アジア企業ブランドランキングTOP10(BrandZ-2015年度版)
世界企業ブランドランキング(BrandZ)2015年度版から、アジアに本社がある企業のみをピックアップしたものが、下記となります。
順位(アジア) | 順位(世界) | 企業 | 国(本社所在地) |
---|---|---|---|
1 | 11 | Tencent | 中国 |
2 | 13 | Alibaba | 中国 |
3 | 15 | China Mobile | 中国 |
4 | 21 | Baidu | 中国 |
5 | 22 | 中国工商銀行 | 中国 |
6 | 30 | TOYOTA | 日本 |
7 | 41 | 中国建設銀行 | 中国 |
8 | 45 | Samsung | 韓国 |
9 | 50 | 中国農業銀行 | 中国 |
10 | 62 | 中国人寿保険 | 中国 |
アジア企業ブランドランキングTOP10のうち、なんと中国企業が8社もランクイン! さすが中国は、日本を抜かして世界第2位の経済大国になっただけのことはあります。
なお、日本企業のトップは TOYOTAがアジア6位(世界30位)、お隣の韓国企業のトップは Samsungがアジア8位(世界45位)となりました。
日本企業ブランドランキングTOP5(BrandZ-2015年度版)
世界企業ブランドランキング(BrandZ)2015年度版から、日本に本社がある企業のみをピックアップしたものが、下記となります。
順位(日本) | 順位(世界) | 企業 |
---|---|---|
1 | 30 | TOYOTA(トヨタ) |
2 | 78 | HONDA(ホンダ) |
3 | 93 | NISSAN(日産) |
4 | 96 | NTTドコモ |
5 | 98 | SoftBank |
上記以外の日本企業は 世界ブランドランキング100位以内に入っていないため、データがありません。
日本企業は自動車メーカーと通信事業者が強く、家電メーカーは虫の息・・・といった現状なのでしょうか??
一時期は、韓国のSamsungが 日本のSONYをライバル視していたようですが、今は何処へ。。。
企業ブランド価値の成長率ランキングTOP10
BrandZランキング2014年〜2015年にかけて、最もブランド価値を伸ばした企業のベスト10は、下記の通りです。
順位(成長率) | 順位(世界) | 企業 | 成長率 (前年比) |
---|---|---|---|
1 | 12 | +99% | |
2 | 1 | Apple | +67% |
3 | 56 | Intel | +58% |
4 | - | Chipotle Mexican Grill | +44% |
4 | 62 | 中国人寿保険 | +44% |
6 | - | Audi | +43% |
6 | 11 | Tencent | +43% |
8 | - | 中国太平洋保険 | +38% |
9 | 7 | verizon | +36% |
10 | 21 | Baidu | +35% |
IT企業や保険会社のブランド成長率が目立つ中、+44%の成長率を記録した ファーストフード・チェーン店の「Chipotle Mexican Grill(チポトレ・メキシカン・グリル)」が興味深いです。
とは言え、一部の例外を除けば「昨今成長が著しい企業は、IT分野に集中している」と言っても間違いではなさそう。
株式投資を行う場合には、これらの情報も活用すると 幸せになれるかもしれません^^
何らかのお役に立てましたら幸いです。