辰巳国際水泳場を現地リポート!東京オリンピックでは水球「ポセイドンジャパン」が熱戦
東京辰巳国際水泳場の周辺環境・料金・イベントなどを 最新画像と共に解説していく、東京オリンピック会場 現地リポート第4弾!
過去には北島康介さん(競泳 五輪金メダリスト)が、男子200m平泳ぎで世界新記録を出したことでも有名な水泳場だ。
2020年東京オリンピックでは、水中の格闘技「水球」が行われる予定となっている(※ 競泳は別会場)。ぜひ水球日本代表「ポセイドンジャパン」を 一緒に応援しよう!
なお 2018年11月26日 〜 2019年3月24日の期間は、五輪開催に向けて改修工事が行われるため休館となる。
辰巳国際水泳場
東京辰巳国際水泳場は、代々木オリンピック水泳競技場に代わって日本水泳界の中心となるべく、1993年にオープンした。
運河側から見ると、まるで水泳用「ゴーグル」のようなカタチが印象的。日本水泳界では「タツミ」で通じる聖地だ。
2008年にはここ「タツミ」で、元 五輪金メダリストの北島康介さんが、男子200m平泳ぎで世界新記録を樹立している。
また、2018年11月には競泳・池江璃花子選手が、リオ五輪バタフライ金メダリストのサラ・ショーストロム選手を 日本新記録で撃破したばかりだ。
東京アクアティクスセンターからたったの3分
東京2020大会招致の当初は、この辰巳国際水泳場を改修し水泳競技のメイン会場として使用するプランもあった。しかし現状のままでは、オリンピック開催基準を十二分に満たせなかったという。
この会場は運河に面しており、その運河の上に観客席を拡張する工事も提案された。しかし結論として、工事は困難と判断。
そのため水泳競技の中心施設は、辰巳国際水泳場から わずか徒歩3分の距離にある「東京アクアティクスセンター」となった経緯がある(アクアティクスセンターでは競泳を開催)。
※ 東京アクアティクスセンターに関する記事は コチラ
上記の写真は、辰巳国際水泳場のバルコニー広場から撮影したもの(2018年11月)。
左手に見えるのが東京アクアティクスセンター。大きな屋根が特徴だ。察しのいい方はすぐに気づいただろう。
真ん中に見えるのは東京スカイツリー。現地ではもっと大きく見える。634mは自立式電波塔としては世界一の高さ。
うーん、オリンピックにふさわしい光景だ。
アクアティクスセンター寄りにもっと近づくと、ここが運河に囲まれていることがよく分かる。競泳も水球も水に囲まれた会場で開催されるのだ。
辰巳国際水泳場では、水球「ポセイドンジャパン」が登場する
2020東京五輪で「水球」が開催される予定の辰巳国際水泳場。座席からプールが近いため、水球の迫力はダイレクトに伝わることだろう。
なんといっても「水中の格闘技」である。選手は全員例外なく ムキムキの戦士たち。
ちなみに水球日本代表「ポセイドンジャパン」のエースは 足立聖弥選手。天才肌の若手で世界からも注目される逸材だ。もちろん "マッチョ" である。
辰巳国際水泳場の利用料金
辰巳国際水泳場は既存施設のため、大会日程でない限り一般人でも気軽に利用できる。
- 高校生以上 600円
- 中学生以下 260円
- 3歳以上から利用可
飛び込み台もあり、ダイビングも体験できる。シンクロナイズドスイミングも可能だ。
水泳教室が開催されており、ジャグジー風呂、レストランも完備。丸一日を有意義に過ごせそうだ。
一般開放されている、恒例の『元旦初泳ぎ』
江戸っ子の粋が根付いているのだろうか。なんと辰巳国際水泳場では「元旦初泳ぎ」が恒例だという。しかも無料での一般開放。記念品までくれるという。
ご近所でそんなプールがあるだろうか? 日本水泳界の頂点たる自負がつき動かすのか?
元旦から水泳とは、現役アスリートレベルの気合ではないか。あっぱれ。
江戸(東京)もまだ捨てたもんじゃない。元旦なのに熱く感じるのは筆者だけではないだろう。
『スイムチャレンジ記録会』で、気分は日本代表スイマー
そして辰巳国際水泳場では、たまに「スイムチャレンジ記録会」なるイベントが開催されている。先着30名のタイムを記録してくれるのだが…。
なんと、そのタイムがメインプール電光掲示板に表示されるというのだ! そしてそのタイムを刻んだ記録証も発行してくれるという。
き、気分はオリンピック日本代表!?
将来のオリンピアンを目指すちびっ子たちには、この水泳場でイメージトレーニングをしてほしいものだ。・・・いや、チャレンジ精神を取り戻したい大人たちこそ ぜひ!
オリンピックへ向けて改修工事がスタート
ここまで煽っておいてなんだが、2018年11月26日〜19年3月24日は休館となる。2020東京五輪へ向けた改修工事のためだ。
車椅子対応席やトイレ増設を含めたバリアフリー対策。外壁補修やLED設置など、時代に即したリニューアル。
思い切りカッコよくなることを期待したい。
有名ドラマのロケ地でもある「辰巳緑道公園」
ところで辰巳では、よく映画などの撮影現場に出くわすことがある。
たとえば、上の画像を見て何か思い出す方も多いのではないだろうか。
そう、キムタクこと木村拓哉さん、松たか子さん、阿部寛さんたちが共演したドラマ「HERO(ヒーロー)」の、タイトルバックで使用されている並木道だ。
この並木道は「辰巳緑道公園」。辰巳国際水泳場のすぐ向かい側、推定徒歩わずか10秒の場所に存在している。
春には見事な桜トンネルが、視力検査ができそうなほどの長さで出現。とてもインスタ映えしそうなスポットだ。
筆者も実はいい年なのだが、友人たちを誘ってつい「HERO」気取りをしたくなった(笑)。
ちなみに公園を訪れた当日は、「戦隊モノ」のヒーローが近くで撮影をしていた(実話である)。
そこを近所の幼稚園児たちが散歩していた。なんとも微笑ましい光景であった。「子供たちよ!次のHEROは君たちだ!」と心の中でつぶやいてみた。
2020年7月、この辰巳ではどんなHEROが誕生するのだろうか。
ガンバレNIPPON!