【リーダーとは何か?】カリスマ経営者・偉人たちによる『リーダーシップ』『チームワーク』の名言(座右の銘)とエピソード
更新日:リーダーとは何か? どうあるべきか?
人の上に立つ者の心得として、偉人たちによる『リーダーシップ』『チームワーク』の名言 & エピソードをご紹介します。
組織をまとめ上げることは、決して容易いことではありません。わずか十数人程度のサークルやコミュニティでさえ、意見の衝突や人間関係のもつれによるトラブルは、多々発生します…。
それでは数万人規模の大企業において、CEOたちは 一体どのようにして組織を動かしているのでしょうか?
優れたリーダーたちの座右の銘から、「チームワーク」と「リーダーシップ」に関する 驚くべき真理を学んでみましょう。
チームワークの名言 - アンドリュー・カーネギー
極貧の生活から登りつめ「鉄鋼王」と称されるまでになった、アンドリュー・カーネギー。
1世紀以上前の実業家ですが、歴史上の富豪たちの資産を 現代の貨幣価値に換算した場合、カーネギーは5本の指に入るとまで言われています。
※ 現代の富豪として名高いビル・ゲイツ氏の、数倍の資産を保有
そんな彼が書き記した「富の福音」は、現代の大富豪であるビル・ゲイツ氏 や ウォーレン・バフェット氏らの 愛読書となっています。
富の福音
アンドリュー・カーネギー 著
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人間、優れた仕事をするためには、自分一人でやるよりも、他人の助けを借りるほうが、良いものが出来ると悟ったとき、その人は偉大なる成長を遂げるのである。
「助けてくれる仲間を持つ」こと。そして「余計なプライドを捨てて、いつでも仲間に頼れる」ことが、チームワークとして重要なんですね。
周囲に、自身よりも優秀な人材を集める方法を知っている者、ここに眠る。
アンドリュー・カーネギーの墓碑に刻まれている言葉です。
まさに「経営者の生き様」といった感じですね。
原文は
Here lies one who knew how to get around him men who were cleverer than himself.
リーダー(人の上に立つ者)が知るべき名言 - ジャック・ウェルチ
ジャック・ウェルチ氏は、アメリカの大企業 GE(ゼネラル・エレクトリック)の元CEOです。
過去に米国経済誌フォーチュンで「20世紀最高の経営者」に選ばれ、伝説の経営者とまで呼ばれる人物。
初めてリーダーになった人へ。
リーダーになる前、成功とは、自分自身を成長させることだった。あなたが達成したこと。あなたの業績。
リーダーになると、成功とは「他人を成長させること」になる。あなたの下で働く人たちをそれまで以上に賢く、大きく、大胆にさせることだ。
個人としてあなたのすべきことは、チームを育てサポートし、彼らの自信をつけさせること。それ以外は何もない。
リーダーの成功はあなたが毎日何をするかではなく、あなたのチームが輝かしい業績を上げるかどうかで決まってくる。
リーダーになると「成功 = 他人を成長させること」。
・・・う〜む、考えさせられます。
経営者は社員の育成について常に考えていなければなりません。
彼らを社内の訓練プログラムや、社外の講座に参加させ、多様な経験や能力の向上につながる任務を与え、リスクをとることを奨励しなければなりません。
それらの活動はただちに成果をもたらすことはないかもしれませんが、絶対に行わなければいけない将来への投資です。
リーダーは チームメンバーに様々なことをチャレンジさせ、「自ら学ぶこと」「リスクを恐れないこと」を教えていかなければならないんですね。
日本の企業文化は 失敗を過度に恐れる傾向が強いですが、・・・「失敗は成功のもと」という古き良きコトワザを、肝に命じる必要がありそうです。
経営者の名言 -ヘンリー・フォード
ヘンリー・フォードとは、アメリカの大企業 フォード・モーターの創設者です。
「自動車の育ての親」と称され、それまで上流階級の乗り物だった自動車を、中流階級の人々が購入できる値段で開発・大量生産。
世界の産業・交通に多大なる影響を与えた人物です。
自分よりうまく出来る人がいるのなら、その人に頼めばいい。全部自分一人でやろうだなんて 思わないことだ。
リーダーには、メンバー全員の能力を正しく把握し「適材適所で作業を振り分ける能力」が 求められるんですね。
ヘンリー・フォードの逸話(エピソード)
不勉強にして その質問の答えは分からないが、その分野でアメリカ最高の人物となら、5分で連絡が取れる。
ヘンリー・フォードの最終学歴は、高校中退(すなわち、中卒)。
ある日 有名大学を卒業したエリート金融マンたちが、フォードの元を訪れました。自らよりも低学歴なフォードが大成功していることを妬み、恥をかかせてやろうと やって来たのです。
彼らはフォードに対し、高等教育を受けていなければ 到底答えることのできない "超難問"を、次から次へと投げかけました。
(※ 現代日本で例えるならば、小学生に「東大の入試問題を解いてみよ」と言っているようなもの)
当然、フォードは「分からない」を連発。そのフォードの様子をみて、彼らは ちっぽけなプライドを満たしていきました。
さて、ようやく彼らの質問攻めが落ち着いたころ、フォードはおもむろに電話機を取り上げました。そして、たった一言こう言ったというのです。
「不勉強にして その質問の答えは分からないが、その分野でアメリカ最高の人物となら、5分で連絡が取れる」と。
・・・いくら有名大学を卒業したエリート金融マンであろうと、アメリカ最高の人物の頭脳に 叶うはずがありません。彼らは言葉も出ないまま、スゴスゴと帰っていったそうです。
これぞまさに 経営者の鑑! これほど "経営者の器" について学べるエピソードは、他には無いでしょう。
チームワークの名言 - 土光敏夫
土光敏夫(どこう・としお)氏とは、東芝の元社長・会長、経団連の第4代会長です。
その輝かしい地位とは裏腹に、普段の生活は非常に質素だったことでも有名でした。
穴とツギハギだらけの帽子、夕食のメニューは メザシと玄米が主流、通勤には公共のバスと電車を利用、etc...、尊敬すべきエピソードが多数。
どんな人にも必ず一つぐらいは長所がある。上に立つものは、その長所を活用するのだ。
長所をどんどん伸ばしていくと、短所はだんだん影をひそめてゆくものだ。このことを忘れてはならない。
複数の人による共同作業のとき、もっとも重要なチームワークといわれるものも、各人の長所をうまく組み合わせることに他ならない。
一人一人の長所が異質であればあるほど、チームワークの相乗効果は大きい。
チームリーダーとは「メンバーの長所を組み合わせる天才」にならないといけないんですね。
私どもの東芝では、上位者ほど早く出勤するという習慣がすでに定着している。私に言わせれば、当然のことといえる。上位者ほど忙しいはずである。その日の準備段取りは、部下が来る前に済ませておかねばならぬはずである。
格別の美談でもなんでもなく、先進国のエグゼクティブやマネジャーがとっくに実行していることなのだ。
そんな上司の姿を見て部下たちも変わってきた。古い言葉だが率先垂範こそ、人が人に向かう基本原理だと信ずる。
チームリーダーは「言葉」ではなく「自らの背中」で 語らなければならない ということなんですね。
安藤百福のリーダー論
安藤百福(あんどう・ももふく)氏は、日清食品の創業者。
世界初の商業インスタントラーメン、カップ麺を発明した人物として、世界的に名が轟いています。
安藤百福氏は こちらでも取り上げています
管理職は部下に指示を与えれば仕事が終わったように思っていないか?
率先、陣頭に立つ。口先だけで人は付いてこない。
社員の結束を図るために、トップは先頭に立って旗印を掲げる必要がある。
上にもありましたが、チームリーダーは「言葉」ではなく「行動」で示さなくてはいけないんですね。
上に立つ者の姿勢が良ければ、下の者も自然にその姿勢を見習うだろう。厳しいだけではいけない。これからは社員の心をいやす経営も大事である。
統治して治めず。力で動かそうとするから人の心離れていく。器にあらざるものを器に据えると、本人も周囲も不幸になる。
真のリーダーの資格は、人としての徳を持っているかどうかだ。
チームリーダーは、チームの模範であり 人格者でなければならないんですね!
この記事のまとめ
【リーダーとは何か?】カリスマ経営者・偉人たちによる『リーダーシップ』『チームワーク』の名言(座右の銘)とエピソード- 優秀なチームリーダーは、自ら先頭に立って行動する。
- 優秀なチームリーダーは、部下を成長させる。
- 優秀な経営者は、能力がある者を 適材適所で活用する術に長けている。
- 長所を重ねあわせることで、凄まじい業績を上げることができる。これこそがチームワーク。
どうやら 最高のリーダーシップ と 最高のチームワークを発揮してくためには、「利他の精神」が根底になければ駄目なようです。
・・・古今東西を問わず、成功した経営者・偉人たちは、共通して そう語っている気がします。
おそらくは、上記が「組織を発展的にまとめ上げる真理」なのではないでしょうか?
何らかのお役に立てましたら幸いです ^^)