コーヒー(カフェイン)のメリット・デメリット11個(美容・健康・ダイエット)
更新日:コーヒー(カフェイン)のメリット・デメリットについて解説します。
「世界で最も消費量の多い嗜好飲料」と称されるコーヒー。アメリカ人が消費するコーヒーの量は、なんと1日で4億杯にも上るそうです!
ここ日本においても、コーヒーの人気は留まるところを知りません。特別な事情がある場合を除き、「1週間に1度もコーヒーを飲まない人」というのは とても稀。
そんな消費量の多いコーヒーだからこそ、カフェインのメリットとデメリットを正しく知り、人生に役立てましょう。
参考文献:米Yahoo
まずは、コーヒー(カフェイン)のメリットについてご紹介します。
メリット1.コーヒーは癌の発症リスクを低下させる
コーヒーがどのように癌の発症リスクを低下させるのか、未だに医学では完全に解明されていません。
しかし、コーヒーを飲むことが習慣になっている人は、口腔がん・乳がん・肝臓がん・前立腺がんの発症頻度が低いことが報告されています。
※ 後述する「コーヒーには抗酸化物質が豊富」というのも、癌リスクを下げる要因の一つ。しかし、コーヒーが癌予防に効く理由は それだけでは無いようです。
メリット2.カフェインは、脳・筋肉を活性化させる
コーヒー中に含まれている「カフェイン」は、おそらく最も有名な化学物質の一つ。
そして「カフェインによる眠気防止効果」は、誰でも一度ぐらいは聞いたことがある話。
ところでカフェインには、脳だけではなく全身の筋肉を活性化させたり、疲れを感じにくくする効果もあるんです。
カフェインは人体内において、「アデノシン」が「アデノシン受容体」に結合するのを防止する働きをします。
アデノシンがアデノシン受容体に結合すると神経が鎮静。そのため、この結合をブロックする(=「神経の鎮静」を抑える)カフェインは、結果として神経を興奮させるようになります。
また この際、脳からはアドレナリンが分泌されるため、脳や全身の筋肉がさらなる興奮状態に。頭が冴えて運動能力も上昇するというわけです。
メリット3.コーヒーは、アルコール中毒の治療や予防に効果的
「コーヒーはアルコール中毒の治療・予防に効果的」という研究結果が報告されています。
これは コーヒーの成分が直接アルコールに作用するわけではなく、「アルコールを分解する働きを担っている肝臓を コーヒーが活性化させるため」とのこと。
※ なお、この学説に疑問を呈している研究者もいます。
メリット4.コーヒーには抗酸化物質が豊富
肌・脳・内臓の老化原因であり、癌の発症と大きな関係があると言われている「活性酸素」。活性酸素は人体にとって猛毒です。
そして「抗酸化物質」とは「活性酸素の毒性を打ち消す成分」の総称。コーヒーには その抗酸化物質が豊富に含まれています。
よく果物や野菜なども「抗酸化物質が豊富で美容・健康に良い」と言われますが、・・・なんと1杯のコーヒーによる抗酸化作用には遠く及ばないのだとか。
メリット5.コーヒーを運動前に飲むと、持久力(スタミナ)がアップ
カフェインは血液中の脂肪酸数値を上昇させる働きがあります。そのため運動前にコーヒーを飲むことで、筋肉が脂肪酸を燃やし エネルギーを作り出せるように。
するとスタミナがアップし、持久力が必要となるスポーツにおいて特に有利となります。
なお オリンピックなどの国際試合では、競技開始30分前にコーヒー6杯相当のカフェインを摂取すると、ドーピング判定を受ける場合もあるのだとか。
競技前にコーヒーを飲む場合は くれぐれも注意してください。
(それぐらいカフェインって効くんですね!)
メリット6.コーヒー(カフェイン)にはダイエット効果がある
カフェインには、体内の新陣代謝の作用を3〜10%も促進させる働きがあります。
上章でご紹介したように 脂肪燃焼も促進されるため、なんとコーヒーにはダイエット効果が期待できるんです。
ここからは、コーヒー(カフェイン)のデメリットについてご紹介します。
デメリット1.コーヒーは胃腸炎や下痢の原因に
コーヒーは胃腸を痛めやすいことが指摘されています。
空きっ腹にコーヒーをガブ飲みすることは、胃潰瘍・胃炎・下痢を引き起こす可能性が大!
とは言え、コーヒー愛好家からすれば「コーヒーを飲むことによる多幸感に比べれば、胃炎の痛みなど問題ではない」のだとか…。
デメリット2.カフェインには利尿作用がある
カフェインには強烈な利尿作用(=オシッコが出やすくなる働き)があることが知られています。
そのため 水分補給を目的にコーヒーを飲むことは 避けましょう。コーヒーで新しく水分を摂っても 体内の水分がオシッコで排出されてしまう為、さほど水分補給の効果がありません。
また、朝食後にコーヒーを飲んで出勤すると、ちょうど満員電車の中で利尿作用が働いて…(以下略)
デメリット3.コーヒーを飲むと、歯が黄ばむ
コーヒーは歯の美容にとって大敵。コーヒー自体の色 ならびに コーヒーに入れるシロップ、クリープなどの糖分により、虫歯のリスクが増加。ステイン* になりやすいという特徴もあります。
ステイン:歯が黄ばんで着色すること
なお、これは一部の炭酸飲料にも当てはまる内容です。
デメリット4.コーヒーは、流産・胎児の障害リスクを増加
カフェインは、胎児を守る天然のバリアである「胎盤」を素通りします。
妊娠中のコーヒー摂取は、わずか1日1杯でさえ、胎児の小児白血病 および 成長障害のリスクを増加させるとのこと。
さらに、胎児はカフェインを分解・排出する酵素を持ちません。胎児の体内に侵入したカフェイン代謝物は、胎児の脳に蓄積します…。
参考記事
デメリット5.世界で最も高価なコーヒーは、象の糞から作られる
世界で最も高価なコーヒーである「ブラック・アイボリー(Black Ivory)」は、象の糞(クソ:うんち)から作られます。
コーヒー豆をエサと一緒に象に食べさせ、象の体内で発酵。その後、糞と一緒に出てきたコーヒー豆を水洗いし、干して出来上がり♪
・・・これはちょっと知りたくなかった知識ですね(汗)
この記事のまとめ
コーヒー(カフェイン)のメリット・デメリット11個(美容・健康・ダイエット)- コーヒーは癌の発症リスクを低下させる
コーヒーを飲むことが習慣になっている人は、口腔がん・乳がん・肝臓がん・前立腺がんの発症頻度が低い。 - カフェインは、脳・筋肉を活性化させる
コーヒーを飲むと、頭が冴えて運動能力が上昇し 疲れを感じにくくなる。 - コーヒーは、アルコール中毒の治療や予防に効果的
「アルコールを分解する働きを担っている肝臓」を、コーヒーが活性化させるため。 - コーヒーには抗酸化物質が豊富
果物や野菜を摂るよりも、コーヒー1杯を飲む方が抗酸化作用に優れている。 - コーヒーを運動前に飲むと、持久力(スタミナ)がアップ
カフェインの作用により、筋肉が脂肪酸を燃やしてエネルギーを作り出せるように。すると スタミナがアップ。 - コーヒー(カフェイン)にはダイエット効果がある
カフェインは 体内の新陣代謝を促進させ、脂肪の燃焼も促進させる。 - コーヒーは胃腸炎の原因に
コーヒーは、胃炎・胃潰瘍・下痢のリスクを常に秘めている。 - カフェインには利尿作用がある
水分補給を目的にしたコーヒー摂取は控えたほうが無難。また トイレが近くなるため、長時間の移動では注意が必要。 - コーヒーを飲むと、歯が黄ばむ
コーヒーは歯の美容にとって大敵。 - コーヒーは、流産・胎児の障害リスクを増加
妊娠中のコーヒー摂取は、わずか1日1杯でさえ 胎児の小児白血病 および 成長障害のリスクを増加。 - 世界で最も高価なコーヒーは、象の糞から作られる
世界で最も高価なコーヒーである「ブラック・アイボリー」は、象の糞を利用して作られる。
ご紹介したように、コーヒー(カフェイン)には メリットもデメリットも存在します。
大切なのは、コーヒーの利点とマイナス面を よく理解すること。自身のTPOに合わせて、それらコーヒーの特徴を上手に活用することだと思います。
お役に立てましたら幸いです ^^)