有酸素運動のメリット4つ(脳、心臓、目、心への健康効果)
更新日:有酸素運動にはメリットがいっぱい。
なんと 脳、心臓、目、精神への健康効果が報告されているんです!
有酸素運動とは「呼吸(酸素)を必要とし、中〜低負荷で長時間継続する運動」の総称。
例)縄跳び、ジョギング、サイクリング、エアロビクス など
呼吸によって取り入れた「酸素」と「体内の糖分(炭水化物)・脂肪」をエネルギー源とするため、有酸素運動には体脂肪を減らす美容効果があります。
そのため ダイエットには欠かせませんが、・・・実は それだけではありません。
有酸素運動は、脳疾患、心臓疾患、視力障害、精神疾患(鬱病)の患者さんに対しても、大きな利点が存在します。
有酸素運動は、脳の健康(ボケ防止)に効く
米イリノイ大学の研究チームは、有酸素運動に関する既存の研究データを再分析しました。
その結果「有酸素運動には脳機能の低下を防ぎ、脳を若く保つ働きがある」ということが明らかになったそうです。
研究チームによれば、若干呼吸が乱れる程度の有酸素運動を「1日に45分、1週間に3回以上」行うことで、脳の老化を防ぎ 脳機能向上が見込めるのだとか。
有酸素運動は、老眼や眼病に効く
米エモリー大学の研究チームは、"運動と視力の関連性" に関する実験を マウスを用いて行いました。
その結果、実験用マウスをトレッドミル(※ ランニングマシーン)にて運動させることが、目の中の光受容体と網膜細胞の劣化を防止する働きがあることが判明。
「有酸素運動は網膜退行性疾患の進行を抑えるため、老眼や網膜疾患といった視力障害リスクが高い人には、有酸素運動が有効であろう」とのことです。
有酸素運動は、心臓疾患に効く
米アイオワ州立大学の研究チームは、テキサスに住む18歳以上の55,000名を対象に、15年間の追跡調査を行いました。
その結果、ジョギングの習慣がある人は そうでない人に比べて、心臓関連の疾患で死亡する確率が45%低く、他の疾患における死亡率も30%低い ということが判明。
また、度々ジョギングを行っている人のほうが、平均で3年間 長生きをしたそうです。
なお興味深いことに、1週間に約51分(1日の平均は5〜10分)ジョギングを行う人々と、1週間に約176分(1日の平均は23〜27分)ジョギングを行う人々の間には、死亡率に対する大きな差異は見られなかったとのこと。
研究チームは「1日たった5分間のジョギングでも 心臓の健康維持には充分であり、死亡率の低下に繋がる」と分析しています。
有酸素運動は、抗鬱剤よりも鬱病(うつ病)に効く
独ベルリン自由大学の研究チームは、うつ病と運動の関連を調べるべく、深刻なうつ病を発症している12名を対象に 9カ月間の調査を行いました。
その結果「トレッドミル(※ ランニングマシーン)で僅か30分間 運動することが、抗鬱剤を投与するよりも、気分の好転効果が早く現れる」ことが判明したそうです。
また、ジョギングを10日間 毎日行ったところ、うつ病の程度を表す "うつ病指数" が25%も減少。
※ 抗鬱剤を使用した場合、同程度の薬効が現れるのに通常は2〜4週間必要とのこと
研究リーダーであるペルナンド博士は、「運動によって(幸せホルモンである)エンドルフィンの分泌が促進されたからであろう」と分析しています。
この記事のまとめ
有酸素運動のメリット4つ(脳、心臓、目、心への健康効果)- 有酸素運動は、脳の健康(ボケ防止)に効く
若干呼吸が乱れる程度の有酸素運動を 1日に45分・1週間に3回以上行うことで、脳の老化防止・脳機能の向上が見込めます。 - 有酸素運動は、老眼や眼病に効く
有酸素運動は網膜退行性疾患の進行を抑えるため、老眼や網膜疾患といった視力障害リスクを持つ人に有効です。 - 有酸素運動は、心臓疾患に効く
1日わずか5分間のジョギングで、心臓疾患の死亡率が45%低下、他疾患での死亡率が30%低下します。さらに運動していない人に比べ、平均で3年間の長生き効果があります。 - 有酸素運動は、抗鬱剤よりも鬱病(うつ病)に効く
1日30分間の有酸素運動は、抗鬱剤よりも気分の好転効果が早く現れます。
ダイエット効果以外にも、有酸素運動にこんな素晴らしい健康メリットがあるとは驚きですね!
減量中の人はもちろん、体重を落とす必要がない人であっても、もはや毎日ジョギングをしない理由がありません♪
ぜひ、健康的に寿命を伸ばしましょう!
(我が家でもランニングマシーンを購入しようかなぁ…)
お役に立てましたら幸いです ^^)
【お知らせ】
屋内(お部屋の中)でも今すぐできる有酸素運動を、こちらでご紹介しています。