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仮面夫婦が信頼関係を修復する方法 - 冷戦状態からやり直すには?

仮面夫婦が信頼関係を修復する方法 - 冷戦状態からやり直すには?

仮面夫婦が信頼関係を修復する方法についてご紹介します。

※ 本稿は 夫婦のラブラブ度チェック で「冷戦夫婦」と診断された方へのアドバイスとなります。
夫婦のラブラブ度チェック(診断テスト)- 旦那さん奥さんとの愛情・相性は?夫婦のラブラブ度チェック(診断テスト)と、夫婦関係を改善・修復する方法をご紹介


最も身近な人間関係である「夫婦」が お互いを信頼できない状況は、余りにも悲惨…。

しかし、冷戦状態の夫婦であっても「夫婦関係を改善する努力」を怠らなければ、もう一度やり直すことが可能です。

ぜひ信頼関係を回復し、脱 仮面夫婦! いつまでもラブラブの結婚生活を楽しみましょう。

目次
仮面夫婦が信頼関係を修復する方法 - 冷戦状態からやり直すには?

冷戦夫婦(仮面夫婦)とは

パートナーに対する信頼・好感度が低下している「冷戦夫婦」。冷戦夫婦は 別名「仮面夫婦」とも呼ばれます。

お互いが 仮面を被っているかのように本音を隠し、心からの情が通っていない状態。

  • 夫と一緒にいても楽しくないし笑えない
  • 結婚しているのに、なぜか寂しい
  • 夫婦喧嘩の頻度が高い

など。

これらは信頼関係のSOSサイン。関係改善へ向けて すみやかに日頃の行動を見直しましょう。

※ なお、冷戦状態の夫婦は「同じ品物でも 信頼できない人物(店)からは買いたくない」という消費者心理に似ています。一方、一流のセールスマンほど お客さんとの信頼関係構築に時間を惜しみません(例:毎日 世間話をしにいく保険営業、など)。

信頼関係の土台となる「心の繋がり」

夫婦関係において、揺るぎない信頼関係は何よりも重要です。

「冷戦夫婦」の場合、まずは「相手に合わせる」ことで 信頼関係の土台をつくりましょう。

  • 相手を思いやる
  • 話す時のトーンやスピードを合わせる

など、
夫(妻)に接するときの態度を改めること。

これにより、冷めていた夫婦の情が徐々に温まり、心の繋がりが復活していきます。

「不満のぶつけ合い」をしてはダメ

パートナーに対する「不満」は、ほぼすべての夫婦が抱えているもの。ただし お互いの好感度が低い「冷戦夫婦」の場合、より深刻です。

  • 夫(妻)に対して不満しかない
  • 妻(夫)はいつも不満ばかり言う


こんな状況では、夫婦喧嘩のたびに「不満のぶつけ合い」となり、関係が悪化していく一方…。

結論からいうと、冷戦夫婦(仮面夫婦)のカップルは、不満を言い合うべきではありません

溜まっている不満は心の奥底にしまい込み、まずは関係修復に努めるのが先決です。


夫婦がお互いに不満を言い合える状況とは、「夫(妻)の言い分を聴いてあげよう。夫(妻)が満足できるように応えてあげよう」という 心の余裕(信頼関係)が出てきた場合のみ。

そこまでの信頼関係が築けていないうちは、不満を口にしないほうが賢明です。

パートナーの言葉にしっかり向き合う

夫婦の日常的なやり取りを長年分析してきたジョン・M・ゴットマン博士は、「夫婦関係がこじれ始める原因」について 以下のように指摘しています。

片方が発した何気ない言葉に、もう一方がしっかり向き合うのか、あるいは素っ気ない態度をとるのか。


例えば

  • 妻が「ねぇ」と声をかけた時に、夫が妻の方をしっかりと見て「何?」と答えること
  • 妻の話に夫が相槌を打つこと
  • 妻が子供の話をしている時に、夫は読んでいる新聞を置いて話を聴くこと
  • 妻が冷蔵庫を開けて「卵がない」と言ったら「散歩のついでに卵を買ってこようか?」と夫が答えること

など。

これらは 日常生活における「人として当然」の行動です。

しかし「冷戦夫婦」の場合、夫は妻へどのような態度をとるでしょうか? おそらく「無視」または「面倒くさい」と言って、妻との会話を遮ることでしょう。


「信頼関係がこじれにくい夫婦」は、普段からパートナーと しっかり向き合い、相手に合わせる努力をしています

サプライズ プレゼントで一発逆転を狙うよりも、上記のような「何気ないこと」を積み重ねていく方が、夫婦の信頼関係を築くには効果的。

逆に言えば、「何気ないこと」を疎かにし続けると、夫婦関係は確実に悪化します。

「冷戦夫婦」は間違いなく「敵対夫婦(離婚寸前)」へと向かうことでしょう…。

愛情表現をしよう

夫婦関係の修復には、パートナーへの愛情表現がとても重要です。

ところが 会話の少ない「冷戦夫婦」にとって、いきなり「愛してるよ」や「大好きだよ」とささやくのは、かなりハードルが高め。

しかし心配ご無用。必ずしも愛情表現が「くさいセリフ」である必要はありません。


例えば、妻が作ってくれた夕飯を食べて「おいしかったよ、ありがとう」と言うのも効果的。

それすらも恥ずかしい時は、「ごちそうさま〜♪」と声のボリュームを20%アップで言ってみましょう。

最初のうちは、ぶっきらぼうでも、言った後に部屋に引っ込んでしまっても良し。無言でテレビを見ても構いません。

要は 感謝の気持ちを伝えることが大切です。

気持ちのよい挨拶は、パートナーにも「好印象」を与える

  • 「おはよう」「おやすみ」
  • 「いってらっしゃい」「いってきます」
  • 「ただいま」「おかえりなさい」
  • 「いただきます」「ごちそうさま」
  • 「ありがとう」「助かるよ」


・・・こうした「基本的な挨拶」を、夫婦間で毎日 行っているでしょうか?

気持ちの良い挨拶は、全ての人に(もちろん、パートナーにも)好印象を与えます。


たとえ目を合わせられなくても、20%くらい声を大きくして挨拶しましょう。

「今日は怒ってないよ」「あなたと仲良くしたいんだ」という暗黙のメッセージを、挨拶を通して伝えるのです。

挨拶が習慣化すれば、難しかった夫婦のコミュニケーションが スムーズになったことを実感できます。

夫婦喧嘩で絶対にやってはいけないこと

上でご紹介した ジョン・M・ゴットマン博士は、夫婦喧嘩で絶対やってはいけないことを「4つの危険要因」としてまとめています。

その4つとは、「非難」「侮辱」「自己弁護」「逃避」。

非難

非難とは、相手の人格そのものを否定することです。

夫婦喧嘩は大抵、パートナーに対する「不満」が爆発して始まります。しかし「不満を伝えること」と「非難すること」は、全くの別物

少し強い口調で「不満」を伝えたとしても、相手を「非難」する言葉は避けましょう。

例えば

「昨日のあなたの言葉に傷ついたわ」(不満)

「あなたはいつもそうよ!」「あなたってそういう人よね!」(非難)

侮辱

「侮辱」も「非難」に似ていますが、言葉の暴力で より相手の自尊心(プライド)を傷つける行為です。

激しい夫婦喧嘩では、つい悪態をつきたくなるかも知れません。しかしそれは、修復不可能な程に お互いの心をえぐる行為です。

いくら夫婦喧嘩がエスカレートしても、侮辱だけは絶対にやめましょう。

自己弁護

自己弁護とは、自分の非を認めないための「言い訳」です。

この時 口では「私は悪くない」とだけ言っていますが、心の中では「お前だって悪い」「お前の方が悪い」と相手を責め立てています。

実は、そうした「言葉を介さない負のオーラ」は相手に届いており、夫婦喧嘩では 火に油を注ぐことに…。

「ごめんなさい」の一言が 夫婦関係を危機から救うことを、肝に命じておきましょう。

逃避

逃避とは、文字通り夫婦喧嘩からその場しのぎで逃げることです。

  • その場を出ていく
  • テレビやスマホなどを見続けながら、無言を貫く
  • 怒っている相手を無視する


こうした行為は、夫婦間の心に地雷を埋め込むようなもの。いつか必ず踏み抜いて大ダメージを被ることになります。

夫婦喧嘩から逃げるのではなく、むしろ しっかり向き合うことが大切です。


完璧な人間などいませんから、夫婦間において喧嘩は避けて通れません。

しかし、上でご紹介した「4つの危険要因」を避けることで、「夫婦関係の破綻」は防ぐことができます。


なお「4つの危険要因」は、信頼関係が崩れている夫婦ほど回避が困難。

もし夫婦喧嘩のたびに 4つの危険要因をやってしまっているとしたら、それは「冷戦夫婦(仮面夫婦)」ではなく「敵対夫婦(離婚寸前)」の状態です。

夫婦関係修復の前に、まずは各々の「心の傷」を癒す努力が必要となります。


敵対夫婦へのアドバイスはこちら

夫婦関係の修復 - 離婚危機を回避する方法とは?夫婦関係を修復し、離婚危機を回避する方法についてご紹介。夫婦喧嘩が絶えない状況から夫婦仲を改善していくには

怒りをコントロールする方法:イラッときたら6秒数えよう

「非難・侮辱・自己弁護・逃避」の根底にあるのは「怒り」。これら「4つの危険要因」を回避するには、怒りをコントロールする他ありません。

「衝動的な怒りは6秒ほどで収まる」という研究結果があるそう。つまり、カッとなっても6秒待つと冷静さを取り戻せるということです。

  • 心の中で6秒数える
  • コップに水を入れて、飲む
  • 「ちょっとトイレに行ってくる」や「座って話そう」と言って間を取る


夫婦喧嘩に限らず、衝動的な怒りを抑えられない者は、人生で大損をしています。それほど「怒り」は不必要な感情。

夫婦関係を修復する上でも、パートナーの自尊心を傷つけないために 怒りを抑えましょう。

オススメ本の紹介

最後に、夫婦関係の改善にオススメな一冊をご紹介します。

男女の違いを理解し、お互いを高め合えるようになるヒントが詰まっています。

この記事のまとめ

仮面夫婦が信頼関係を修復する方法 - 冷戦状態からやり直すには?
  1. 相手に合わせて信頼関係の土台作り
    話のトーンやスピードを合わせる、相手を思いやる、など。
  2. 不満のぶつけ合いをしない
    パートナーと十分な信頼関係を築くまでは、不平不満を口にしない。
  3. パートナーの言葉にしっかり向き合う
    サプライズで一発逆転を狙うよりも、「普段の何気ないこと」を積み重ねていく方が、信頼関係を築ける。
  4. 愛情表現
    「くさいセリフ」が無理なら、まずは「気持ちの良い挨拶」から。
  5. 夫婦喧嘩で絶対にやってはいけないこと
    「非難、侮辱、自己弁護、逃避」の危険要因4つ。
  6. イラッときたら6秒数える
    突発的な怒りは6秒ほどで収まるという研究結果がある。

冷戦状態の夫婦(仮面夫婦)が信頼関係を修復し、「均衡夫婦」へステップアップする方法をご紹介しました。

焦らずにゆっくりと、そして着実に、夫婦関係を改善していきましょう!


次回は「均衡夫婦」から「良好夫婦」へと ステップアップする方法をご紹介します。

【仲良し夫婦の特徴から学ぶ】夫婦関係を改善する具体的なアドバイスパートナーへ不満を感じた時にアナタが取る行動で、夫婦仲がグッと親密にもなれば、喧嘩の原因になることも