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【ユダヤ式教育8】反抗期(思春期)の親子関係を円満にする対応とは?

【ユダヤ式教育8】反抗期(思春期)の親子関係を円満にする対応とは?

英才教育の天才 ユダヤ人から、反抗期の親子関係を円満にする対応法を学んでみたいと思います。

筆者の住む韓国は、世界でも類をみない「学歴社会」。そのため親は、子供の大学進学に心血を注ぎます。特に高校3年生ともなると、まるで腫れ物に触るかのような特別扱いに・・・。

とはいえ、韓国人の親が受験生よりも 神経を使うとされるのが、実は「思春期(反抗期)」。

思春期の子供を抱える親にとって、子供との向き合い方に悩むのは当然のことです。それは世界共通であり、ユダヤ人とて例外ではありません。

しかし、彼らは非常に知恵深く 子供の反抗心(自立心)と向き合っています。

【ユダヤ式教育8】反抗期(思春期)の親子関係を円満にする対応とは?

ユダヤ人は13歳で「成人式」を迎える

彼らの成人式はヘブライ語でバル・ミツバと言われます。その意味は、「戒律の息子」です。

すなわち 神と戒律で結ばれた関係になる事が、ユダヤ教でいう「成人式」の意義です。

ユダヤ教徒の子供たち(※ 男子は13歳・女子は12歳)は、13歳の誕生日の次の安息日に「シナゴーク(ユダヤ教の宗教建物)」で成人式を行います。

ユダヤ人にとって「成人式」は人生の中で最も重要な儀式。

この儀式を終えれば、トーラー(聖書)に基づいて宗教的責任を持つ一人の成人として認められます。

つまり「(親が介入せずに)神と1対1で向き合う事ができ、戒律を守る事ができる立派なユダヤ教徒」になったという証しなのです。

※ あくまでも宗教的な観点での「成人」であり、ユダヤコミュニティ内でのみ成人構成員として扱われるという意味です。


ユダヤ人の親は、この日を迎える為に12年間 子供に聖書を教え、ユダヤ教徒として守るべき戒律を生活化させます。

彼らが「家庭教育」に熱心な理由は、「成人式」を無事に迎える為 と言っても過言ではありません。

成人式以降は、子供が自発的に戒律を守り、経典勉強にいそしめるようサポートする事が親の務めになります。

「自由」には「責任」が伴う

思春期を迎えた子供たちは、親から自由になりたいと強く願います。

今まで素直に親の言葉に従っていた子供たちには、段々と「自立心」が芽生えはじめ、反発的な行動を起こす事も。

親の言う事を聞かなくなり、口答えをするようになるため「反抗期」と呼ばれたりもします。

「自由・自立」ばかりを主張する思春期の子供に対して、その「自由」には「責任」が伴う事を親は教えないといけません。

ユダヤ人は、このような反発心の芽生えはじめる13歳で「成人式」を迎えます。

「あなたを今日から(宗教的な)成人として扱うから、親から自立して責任感ある行動をしなさい」というメッセージを伝えるのです。

このようなユダヤ人の文化には、親子で懸命かつ円滑に思春期を乗り越える為の「深い知恵」が含まれています。

子供が受け取る「祝賀金」の意義

成人式の場では、両親と招待客が「3つの贈り物」を子供へ贈ります。

  • 聖書
  • 腕時計
  • 祝賀金

「3つの贈り物」に込められたメッセージ

  • 聖書   ・・・宗教的に誠実な人間になりなさい
  • 腕時計・・・時間の大切さを心に刻んで生きていきなさい
  • 祝賀金・・・将来の経済的自立への頭金


贈り物の中でも「祝賀金」には、特別な意味が込められており、金額も約5万ドル(約500万円)と相当な額が贈られます。※ 約500万円は中流家庭。上流家庭は さらに高額。

この高額なお金の管理は 親と子が一緒に行い、今後 運用し増やしていくのか、貯蓄して必要な時に使用するのかを考えます。

ユダヤ式教育7でもご紹介したように、ユダヤ人の子供たちは、貯蓄や消費に関する「お金の教育」を幼い頃から学び育ちます。


成人式に贈られる「祝賀金」は、これを上手に運用しながら「生きた経済教育」を学ばせる絶好の機会です。

子供たちが13歳(成人式)で受け取った祝賀金は、大学卒業後 親元を離れる際に、彼らの手元に戻されます。

運用次第では、この時点で既に「数倍」になっている事も!彼らは この「大金」を持って社会生活をスタートします。


なんとも羨ましい限りですね・・・。


日本や韓国は 大学卒業後の数年間、学資ローンの返済のための社会生活を余儀なくされるケースが多い反面、ユダヤ人学生は スタート地点から 経験値も資金も豊富なのです。

こうしてみると、その後の人生においても彼らが 経済的に優位な理由が納得できます。

子供の「自立心」を後押しする

ユダヤ人は、13歳という幼い年齢で「成人式」を迎えます。

そこには、宗教的な成人としての自由を認める事と、経済的な独立を準備させるという2つの意味が込められているのです。


一方、子供がいくつになっても世話を焼きたがる韓国人の親は、同じく教育熱心とはいえユダヤ人とはまるで逆のケースが多々あります。

人生の全てを子供に捧げてしまい、親自身は老後に備える事もできないまま・・・挙句の果てには、一人では何も意思決定できない、無責任、無能力な子供を育ててしまうケースがよく報道されています。


親はいつまでも子供の面倒を見てあげる事はできません。

精神的にも経済的にも自立した人生を切り拓いていく為には、時が来れば手を放し、背中を押してあげる・・・これこそが「成熟した親の愛情」です。

ユダヤ人の「成人式」にはそのようなメッセージが込められているのです。

この記事のまとめ

【ユダヤ式教育8】反抗期(思春期)の親子関係を円満にする対応とは?

成人式を通して「自由」と「責任」を強調するユダヤ式家庭教育の知恵をご紹介しました。

我が家にも、数年後には「反抗期」を迎える子供たちがいます。その準備として親ができる事は、精一杯の愛情をかけ信頼関係を築いておくこと。

子供が親から精神的に自立しようとするのは、「サナギから蝶々」へと移り変わる当然の過程です。

「反抗期」という一時的なものに振り回されるのではなく、この期間すらも「子供の自立した豊かな人生を築いていくキッカケ」として、親子で乗り越えていきましょう♪

次回は、ハブルータ(質問討論勉強法)の実践編をご紹介します。