TOP >> 家庭円満・家族愛・育児 >> ユダヤ式教育

【ユダヤ式教育7】「お金の教育」はいつから?子供に経済観念を教える重要性

【ユダヤ式教育7】「お金の教育」はいつから?子供に経済観念を教える重要性

世界の経済界を牛耳るユダヤ人が 子供に施す「お金の教育」についてご紹介します。

皆さんのご家庭では「お金の教育」をお子さんへ行っていらっしゃいますか?

「お金(経済)」と聞くと大学の講義やテレビの評論家にしか語れない、なんとな~く「難しい世界の話」という印象を抱いてしまいますよね…。

さて、大富豪の多いユダヤ人は「経済教育」のエキスパートといっても過言ではありません。

彼らは、子供がまだ幼い頃から「お金の教育」を徹底して行うのです。

【ユダヤ式教育7】「お金の教育」はいつから?子供に経済観念を教える重要性

「経済教育」はユダヤ人にとって命綱

そもそもユダヤ人は、なぜ「経済に強い民族」と言われるのでしょうか。

その背景には、2000年間 国を持てずに流浪の民として生きてきた 壮絶な歴史物語があります。

長い間 放浪生活を余儀なくされた為、土地所有の必要な農業などが極めて困難でした。

いつでも国外へ移動できる事。これが生きるための必須条件だったのです。


そのため ユダヤ人の多くは、価値をポケットの中に入れて移動できる「宝石業(ダイヤモンド)」や、世界のユダヤコミュニティを利用した貿易業、金融業を仕事とし、発展させてきました。

それらは今なお、世界に影響を与えて続けています。

現代のユダヤ人を見る限りでは、ユダヤコミュニティを利用し「楽して金儲けをしている」と感じるかもしれません。

しかし、彼らが築いてきた経済的な成功は、国を持てずに他民族から迫害され続ける中で、必死に命を繋いできた結果。

ユダヤ人にとって「経済教育」とは、民族の生き残りをかけた「必要不可欠な教育」だったのです。

「お金とは何か?」をまず教えるユダヤ人

ユダヤ人の家庭では、子供がまだ幼い頃から、父母が「お金の重要性」と「お金の正しい概念」を教えます。

ユダヤ式教育6でご紹介した「チェダカ(慈善教育)」は、その経済教育の第一歩。

毎日コインを貯金箱に入れることで、最終的にはそれが他者の為に有効に使われる、といった実体験をさせます。

このコイン入れは、赤ちゃんの頃から父母と共に行われます。彼らの「経済教育」は「0歳児」からスタートなのです!

子供たちはこの行為を通して「 お金は人を助ける事ができる素晴らしい価値あるもの」と認識していきます。


お金に対する肯定的な概念が形成された上で、小学生になると「お小遣い」を渡し、貯蓄や管理する方法を教えます。

(↑ 13歳で成人式を迎えると、資金の管理・運用を通して本格的に経済を学習。 ※ 詳細はユダヤ式教育8)

子供たちは 貯蓄する楽しさを学ぶ事で、一生涯その習慣を持ち続ける事ができるのです。

同時に、お金の正しい管理方法を学ぶ事で、無駄な浪費をせず 将来 賢く使える大人に。


また、親が事業を起こしている場合、どのようにしてお金を稼いでいるかを実体験させる事も、彼らは重要な経済教育としています。

このようなお金の英才教育は 赤ちゃんの時から始まり、進路選択をする青年期まで継続されるのです。

手に職をつけさせる重要性

父は息子へ商売を教えたり、職業教育をさせる義務がある。それを行わない父は、息子が泥棒になるように教えているのと同じことだ。

これは、タルムードに記されている言葉です。

この言葉には、生産的な方法でお金を稼ぐ事ができない者は、結局は誰かの時間を奪う「非生産的な稼ぎ方」か「不法な手段で稼ぐ」ようになる、という意味が含まれています。


とはいえ、彼らが子供に まず教えるのは「お金の最も価値ある使い方」について。

その概念が根底にあるからこそ、その後「正しく稼ぐ必要性」や「働く喜び」を自然と学んでいく事ができるのです。

お金を稼ぐこと=社会貢献する手段

ユダヤ人が施す経済教育は、ユダヤ教徒の深い信仰観から決して分離することはできません。

なぜなら 敬虔なユダヤ教徒は、「食べる為に祈祷するのでなく、祈祷する為に食べる」ことを 人生の目的にしているからです。


彼らがユダヤ人小学校に入学すると、教師から まず聞かれる質問があるそうです。

あなたが生きる理由は何か?

あなたはどんな目標を持って生きるのか?


このような質問に対して、十分にユダヤ式家庭教育を受けてきた子供たちは、こう答えます。

「ティクーン・オラーム(Fix the World)」

世界をより良い場所へと作っていく為に 自分は生きる と。


信仰深いユダヤ人は
「この世は神の作品。その作品は未だ未完成のままである故に ”神から選ばれた民族” である自分達は、 "この世をより良い場所へと創っていく役目" がある」
というプライドを持って生きています。

彼らにとって労働や職業は、その役目を果たすための「手段」なのです。


また 他宗教と異なり、信者の献金やお布施などで生計を立てる宗教指導者(ラッピ)がいない事も ユダヤ教の特徴。

ラッピ達(長老・裁判官・祭司長)は、それぞれ生業を持ちつつ、ユダヤコミュニティの公的業務をこなしているのです。

故に、人々は彼らを尊敬し 指導を仰ぐ文化が形成されてきました。

仕事にプライドを持つ

タルムードによれば「子女、特に息子には しっかり技術を教えるよう」強調しています。

彼らは、例え流浪の身になったとしても、選民としてのプライドを忘れずに生き残らなくてはいけません。手に職を持たせる事は、親の重要な役目だったのです。

  • 労働する価値を教えること
  • 自らが創り出すモノやサービスが、社会貢献であるプライドを持つこと

ユダヤ人が大切にしているこれらの価値観は、過去より日本人が重要視してきた価値観でもあります。

21世紀を生きる子供たちには、ぜひ受け継いでもらいたいですね。


お金の教育とは

ユダヤ教において、死後の世界に持って行けるものは「慈善」のみ(※ ユダヤ式教育6 参照)。彼らは、この「慈善(チェダカ)」を行うために 稼ぎ続ける事を奨励します。

ユダヤ人にとって「経済教育」とは、単にお金儲けの方法を教える事ではありません。

慈善・労働・運用・投資、そして「手にした富をまた社会へ還元する」といったサイクル全体を実体験させる事なのです。


お金の教育とは本来、こうした「人生をいかにして生きるべきか」という価値観の下に行われるべきではないでしょうか。

将来 子供たちが、如何なる職業を持ったとしても、自らの仕事を通して 社会貢献できる大人へと育てる・・・。

これこそ子供たちの「自立」を助けることであり、「真の経済教育」といえるでしょう。

この記事のまとめ

【ユダヤ式教育7】「お金の教育」はいつから?子供に経済観念を教える重要性

今回はユダヤ人が子供に施す「お金の教育」についてご紹介しました。

他宗教では、禁欲・清貧を重んじる傾向があるのに対し、ユダヤ教は現実的かつ合理的な教えを説きます。

タルムードには「妻を持たない男性には喜びもなく、祝福もなく、幸福もなく生きていく」と記されており、結婚して 多くの子供を持つことは 宗教指導者(ラッピ)であったとしても当然の義務。

また、お金を持つ事を決して罪悪視しません。


神から与えれた万物(お金)を神の選民として賢く管理し、増やし、尊く活用する術を教育する事は、ユダヤ人の親にとって重要な責務なのです。

「お金の奴隷」でなく「お金の主人」となる・・・これがユダヤ人の考える「経済教育」と言えるでしょう。


次回は、親達が最も悩む「思春期」や「反抗期」の子供との向き合い方について、ユダヤ人父母の「深い知恵」をご紹介します。