中国ファーウェイ制裁報復で米国アップル標的。バフェット氏「世界は変わってしまった」と述べたその後の変化は?
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中国ファーウェイ制裁の報復で、米国企業アップルが標的に。
「世界は変わってしまった」と述べたバフェット氏の考えに変化はあるのか!?
中国がファーウェイ制裁報復のため、米国企業アップルなどを標的
中国紙グローバルタイムズが2020年5月15日(金)、『中国が信頼できない米国企業リスト』を作成したと報じました。
中国が信頼できない米国企業リスト
- アップル
- クアルコム
- シスコ
- ボーイング
バークシャー保有アップル株「世界は変わる」と述べたバフェット氏のその後の変化は?
2020年5月2日、バフェット氏は航空株をすべて売却したと発表。「世界は変わってしまった」と述べました。
その後 同年5月15日、ゴールドマン株を8割売却したことも報じられました。
バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハサウェイでは、アップル株の保有率がトップ。中国による今回の報道で、今後変化はあるのでしょうか?
米国は2019年5月からファーウェイに対し 多くの制限を課しており、現在もその禁止措置が継続中。
米国が台湾TSMCを含むチップの重要なサプライヤーに対し 中国のハイテク大手へチップ販売を禁じる計画を進めるのであれば、
「中国は独自の正当な権利を保護するために強力な対策を講じる」と、情報筋がグローバルタイムズに語りました。
アップル、クアルコム、シスコ、ボーイングなど、言及された米国企業はすべて中国市場に大きく依存しています。
なぜファーウェイは米政府と対立?
2018/03
「通信機器に不正プログラムが組み込まれ スパイ活動に用いられる」という安全保障上の懸念を理由に、米政府が2018年3月に規制の検討を発表。
2018/12
米司法省の要請により2018年12月、カナダ当局がファーウェイ創業者の娘で同社幹部を逮捕。米中対立に。
中国からの制裁は、米ハイテク企業へどのような影響を及ぼすのか
アップル
iPhone、Mac、iPadなどで世界をリード。2015年NYダウ銘柄に。
iPhoneの売上高が全体の半数を超えており、1つの製品への依存度が高いのが懸念点。
クアルコム
半導体メーカー。スマホ向け画像処理半導体で世界シェアトップ。
販売先は中国と韓国で70%を占めており、中国依存度が高い。
シスコ
世界最大のPCネットワーク機器開発会社。ルーターとLANスイッチで圧倒的なシェアを誇る。
現在ワイヤレスを含むネットワーク製品やクラウド化製品も強化、セキュリティ分野などへ投資拡大。
ボーイング
世界最大の民間機・軍用機メーカー。
民間機としては B737、B767、B777、B787を含む商業用ジェット機の製造や技術サポートを展開。軍用機は「A160ハミングバード」や「AH-64アパッチ」など各種製造や保守。有人宇宙飛行・着陸システムの開発製造も展開。
新型コロナウイルスと米中摩擦
新型コロナウイルスが蔓延する以前から、米中は貿易摩擦(※ 5Gなどの次世代通信機器分野における覇権争い)で緊張が続いていました。
そして昨今、新型コロナウイルス感染拡大によって、アメリカの被害は深刻なものに。
アメリカ政府は 新型コロナウイルスを「武漢ウイルス」と呼び、中国の責任を糾弾。米中の関係はより悪化しています。