ウガンダ(アフリカ)の洗濯事情 by 青年海外協力隊
ウガンダ(アフリカ)での洗濯事情について、青年海外協力隊の真那さん(仮名)に教えて頂きました。
※ 本記事は、前回の「ウガンダでの水汲み」に続く、ウガンダ通信の第2弾となります。
ウガンダの水回り特集!!
「How to wash clothes in Uganda!!」
日本では、あって当たり前の家電が「洗濯機」だと思うのですが、ウガンダでは、洗濯機という文明の利器は、セレブの持ち物なのです!! 笑
そのため、当然、洗濯は全て手洗いしなければなりません!
そしてこれが、家事の中でもダントツ1位の重労働なのです。
しかも、水は自ら汲んでこなければならない為、大変貴重です。
たっぷり使えない分、工夫して洗濯をします!
今回は、その少量の水で洗濯をする方法をご紹介します。
ウガンダでの洗濯手順1:準備編
まず、大きめのタライを2つ用意します。1つは洗い用、1つはすすぎ用です。
洗い用には、昨日のお風呂の残り水などを再利用すると、水が節約できます。
次に、洗濯する服の順番を決めます。
比較的汚れの少ない室内着から始めて、外着も上から下へ。
最後は靴下で締めると水を取り替える必要がありません。
ウガンダでの洗濯手順2:洗い編
洗濯の準備が整ったら、いよいよ洗い作業に入ります。
洗い用に用意したタライに最初の衣服を入れ、粉洗剤をばら撒きます。(もしくは棒状石鹸を衣服に擦り付けます。)
洗剤や石鹸の効果が出るように、衣服を掴み洗いして泡立たせます。
具体的描写をするとこうです。
返す、掴む!
返す、掴むっ!!
返す、掴む〜っ!!!
衣服を握りつぶすような感覚で、水が衣服の繊維を通過するような意識を持つと、効果的です。
途中握力が無くなってきますが、そこは根性で耐えましょう 笑
充分に泡立った後も、同じように十数回ほど繰り返します。
そして、一旦水から出し、泡を切るように衣服を絞ります。
ここではそこまできつく絞る必要はありません。
ウガンダでの洗濯手順3:すすぎ編
洗い終わった後は、すすぎ作業に入ります。
初めに準備したすすぎ用のタライに、水を入れます。
衣服を水の中で十分に広げ、残った洗剤が水に溶けるようにします。
洗いと同じ要領で、また掴み洗いをします。
これを、大体10回ほど繰り返します。
ウガンダでの洗濯手順4:脱水編
さぁ、洗濯作業もいよいよ終盤です。
これから行うのは、洗濯機でいうならば「脱水」に該当します。(もちろん手動ですが…。)
手でガッツリ絞りましょう。
最初は衣服を太めに持ち、大まかに絞れた後は、細めに持って残った水を落としていきます。
洗いとすすぎの作業で握力は限界に達しているのですが、この脱水作業で乾くスピードが決まります。
頑張って絞りましょう!
ウガンダでの洗濯手順5:干す編
衣服から水が垂れない程度に絞れたら、外のロープに干します。
もしかしたら、プチフライ(ハエ)が卵を産み付けに来るかもしれません。
その卵は人の皮膚に入り込み、皮膚の中で孵化して幼虫が飛び出してきます。
それが嫌なら、さらにキツく衣服を絞り、室内に干しましょう。
ウガンダでの洗濯事情まとめ
以上の工程を洗濯物が無くなるまで繰り返します!!
これをやっていたら、自然と握力が強くなること間違いなし!!
洗濯機ならば、洗濯物の量が増えても、消費する水の量が増えるだけですよね?
しかし手洗いでは、「水の量」だけではなく、「労働時間」も増えるんです。
土日にシーツなども含めて一気に洗濯しようとすると、軽く1時間は洗濯をしているんじゃないかな〜と思います。
でも、洗濯し終わって、風にたなびく洗濯物を眺めるのは、何とも言えない清々しい気持ちなんです。なので、まぁ嫌いではないかな~。
しかし、「この方法で汚れは綺麗に落ちているの?」と問われれば、正直怪しいです。笑
青年海外協力隊のボランティア活動期間は2年間なので、その間に、どれだけ握力が鍛えられるのか、今から楽しみです!
この記事のまとめ
ウガンダ(アフリカ)の洗濯事情 by 青年海外協力隊今回も、とても考えさせられる内容でした。
日本では、家庭用洗濯機やコインランドリーが普及しており、わざわざ手洗いで洗濯をする人は稀ですよね?
水汲みといい、洗濯といい、ウガンダでは自然に筋トレをしちゃってるんですね。
私がウガンダ式の手洗い洗濯をしたら、
・・・きっと一日分の洗濯物も、満足に洗えない気がします。
ボタンを押すだけで勝手に洗濯をしてくれる「洗濯機」の有り難みを、再確認しました。
次回、ウガンダ通信の第3弾は「ウガンダのお風呂事情」をご紹介予定です。