POSレジとは? - 今熱いPOS業界について
Dr.Pua D. Reynolds曰く、1日に13万7千のスタートアップ企業が世界中で生まれているとのことだ。
このように沢山のビジネスが生まれる背景には、欲しい情報が比較的簡単に手に入る「情報化時代」の恩恵がある。
そして、インターネットの普及がビジネス界に与えた影響は、起業の数だけに留まらない。インターネットは、ビジネスのやり方そのものを変えてしまった。
世界中のビジネス界で注目の的、今熱い「POS(販売時点情報管理)」について、今回はご紹介しようと思う。
POS(Point Of Sales)とは?
POSとは何か?
ざっくり言うとPOSとは、お店での日々の売り上げを自動で記録してくれる、非常に便利なソフトウェアのことである。
しかも、ただ記録するだけではなく、データをグラフや表などでビジュアル化し、お店の経営状態を一目で分かりやすくしてくれることも可能だ。
インターネットに繋いでクラウドコンピュータを駆使すれば、その日の利益や商品の在庫データをオンライン上に保存し、より管理しやすくしてくれる。
場合によっては、会計士が行う仕事の一部をPOSが代役することもありえる。
もしかすると、10年後、20年後には、「会計士」という職業が無くなる日が来るかもしれない...(笑)
POSの歴史 - 今熱い業界の一つであるPOS
POSの歴史は、1973年にIBMが "IBM3650ストアシステム" というコンピュータを開発した所から始まる。
それぞれのメニューボタンを押し、単純にどれくらい売れたかを記録するものだった。
しかし、クラウドコンピューティングなどインターネットを駆使したテクノロジーが誕生し、このPOS開発にも大きく拍車がかかった。
現在では、普段使っているスマートフォンなどの端末から、アプリを通してPOSのサービスを利用できるまでに進化した。
インターネットに接続し、アプリ、ソフトウェアをダウンロードすれば、誰でも簡単にPOSを利用できる。
タブレット・スマートフォン用OSであるAndroidやiOSが爆発的に普及した流れに乗って、POS業界もIT時代の新しいビジネススタイルと称されるようになった。
特に、個人でカフェや店舗を経営する人々を中心に、多くのユーザに利用されている。
英語圏では、なんと "POS" というキーワードの検索件数が、月間平均で約120万回にも上るほどである。
大手ソフトウェア調査会社であるCapterra社曰く、「世界中の44%のビシネスオーナーが、POSを使いビジネスに役立てている」とのことだ。
POSの動向には、今後ますます目を離せない。
どんな会社がPOSを取り扱っているの?
特にアメリカで競争が激化しているPOS業界ではあるが、ここ日本にも海外POSアプリは進出してきている。
日本でも知名度があるのは「Square」、アメリカなどでは「Vend」「eHopper」そして「ShopKeep」などが有名である。
また、「freee」「Coiney」「AirREGI」など、ここ数年で多くの日本企業がPOS業界へ参入している。
率直に言ってしまうと、どのPOSも似たようなコンテンツを持っており、POSの機能面で差別化を図るのは難しい。
金額面においても、月掛で利用料金を支払うわけだが、市場価格がおおよそ決まっており、どれもさほど大きな違いはなさそうだ。