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ドット絵で表現された世界の名画12選【絵画の特徴を抽象化】

ドット絵で表現された世界の名画12選【絵画の特徴を抽象化】

世界的な名画をドット絵で表現するという、とてもユニークな試みが行われています。

そもそもドット絵とは、限られた色数とモザイク状ピクセルで描画された 低解像度イラストのこと。

そんなドット絵は、繊細な色使い・筆のタッチで描かれている名画と非常に相性が悪いことは、言うまでもありません。

しかし ニューヨーク在住の芸術家Adam Lister氏は、「名画をドット絵化する」という斬新な発想で新たなアートの世界を創りだしています。

名画を構成している膨大な数の色から「印象の肝」となっている色を選び抜き、名画全体の雰囲気を壊さないまま抽象化。ドット絵へと落とし込んでいくAdam氏の技術。

ここでは、Adam氏が描いたドット絵作品(=水彩画)と、その元になった名画を合わせてご紹介します。出典:AdamListerGallery

ドット絵で表現された世界の名画12選【絵画の特徴を抽象化】

ムンクの叫びのドット絵

ムンクの叫びのドット絵

ムンクの叫び

「ムンクの叫び」とは、ノルウェーの画家エドヴァルド・ムンクが1893年に制作した、抜群の知名度を誇る名画です。

元の名画は グニャグニャに歪んだ世界の中で絶叫しているのが特徴的ですが、この「歪んだ世界」の雰囲気が、カクカクのドット絵でも上手に再現されています。

面白いですね。

モナ・リザのドット絵

モナ・リザのドット絵

モナ・リザ

「モナ・リザ」とは、イタリアの天才レオナルド・ダ・ヴィンチが1500年台初めに制作した名画です。その知名度の高さは、上でご紹介した「ムンクの叫び」にも引けをとらない程。

そして、モナ・リザに描かれている人物や微笑みの正体は 現代でも依然として未解明のままという、何ともミステリアスな作品です。

そんなモナ・リザのドット絵ですが、一目見ただけでもモナ・リザが描かれていると分かります。また、背景の色使い等がとても上手。

そして、モナ・リザの顔がちょっぴりゴーレム(=RPGに登場する岩の巨人)っぽく表現されているのが、筆者の個人的なツボです(笑)

人の子のドット絵

人の子のドット絵

人の子

「人の子」は、ベルギーの画家ルネ・マグリットが1964年に制作した名画です。

スーツを着た男性の前にリンゴが浮かび 顔が隠されているという、意味深かつ ちょっぴり不気味さが漂う作品。

そんな「人の子」のドット絵は、男性がシルクハットを被った人形のようになっています。スーツの影や雲の明暗の表現が上手ですね。

ファン・ゴッホの寝室(アルルの寝室)のドット絵

ファン・ゴッホの寝室(アルルの寝室)のドット絵

ファン・ゴッホの寝室(アルルの寝室)

オランダ人画家のゴッホが、自らが住んでいる家の寝室を描いた作品である「ファン・ゴッホの寝室(別名、アルルの寝室)」。

"ファン・ゴッホの寝室"には、構図が同じで描くタッチが異なる第1〜第3までのバージョンがありますが、このドット絵の元になっている名画は おそらく第3バージョンでしょう。

壁に掛かった絵やテーブルの上の家具といった部分まで、細かくドット絵で表現されています。

ナイトホークスのドット絵

ナイトホークスのドット絵

ナイトホークス

「ナイトホークス」とは、アメリカ人画家のエドワード・ホッパーが1942年に描いた名画です。

深夜の食堂に居る人々の様子を、斜め横からの構図で描いた作品。

この名画のドット絵は 斜めと正面からの構図が入り混じり、一種の騙し絵のように表現されています。

アメリカン・ゴシックのドット絵

アメリカン・ゴシックのドット絵

アメリカン・ゴシック

「アメリカン・ゴシック」とは、アメリカ人画家のグラント・ウッドが1930年に描いた名画です。

元の名画には初老の男女が描かれていますが、ドット絵化することで 男性がどことなく中年ヤクザっぽい雰囲気に??

全体的に色の特徴が上手に捉えられていると思います。

真珠の耳飾りの少女(青いターバンの少女)のドット絵

真珠の耳飾りの少女(青いターバンの少女)のドット絵

真珠の耳飾りの少女(青いターバンの少女)

オランダ人画家ヨハネス・フェルメールが描いた「真珠の耳飾りの少女(別名、青いターバンの少女)」。

この名画は、少女の口元が微笑んでいることから「オランダのモナ・リザ」と称されることもある作品です。

そしてドット絵の方にも、その微笑みはしっかりと表現されています。

ここまで曖昧な輪郭をしていながらも 少女が微笑んでいる様子が伝わってくるこのドット絵は、素晴らしいセンスですね!

接吻(クリムト作)のドット絵

接吻(クリムト作)のドット絵

接吻(クリムト作)

「接吻」は、オーストリア人画家のグスタフ・クリムトが1900年代初めに描いた名画です。

元の名画に様々な細かい模様が描かれているため、ドット絵で表現すると より一層カオスな雰囲気に。。。

しかしドット絵を注意深く見てみると、男女がキスをしている様子が伺えますね。

自画像(ゴッホ)のドット絵

自画像(ゴッホ)のドット絵

自画像(ゴッホ)

美術の教科書には必ずと言って良いほど登場する、ゴッホの「自画像」。

髪型・アゴヒゲ・口ヒゲが特徴的な名画ですが、ドット絵の方にもその特徴がバッチリ表現されています。

最後の晩餐のドット絵

最後の晩餐のドット絵

最後の晩餐

「最後の晩餐」とは、聖書に登場する "イエス・キリストの最後の晩餐" の様子を レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた名画です。

描かれている人物たちの仕草が複雑で 人数も多い作品ですが、それらが的確にドット絵として表現されています。

ドット絵の全体を視野に収めると「あぁ、最後の晩餐だ」と理解できますが、細部をジ〜っと眺めていると ゲームのテトリスに見えてきそう。。。

グランド・ジャット島の日曜日の午後のドット絵

グランド・ジャット島の日曜日の午後のドット絵

グランド・ジャット島の日曜日の午後

「グランド・ジャット島の日曜日の午後」とは、フランス人画家のジョルジュ・スーラが1800年代末に制作した名画です。

上でご紹介した「最後の晩餐」よりも遥かに大勢の人物が登場する作品ですが、実にお見事!

元の名画を知らなくとも、このドット絵だけで それぞれの人物の仕草が伝わってきますね。

ドット絵で表現された世界の名画まとめ

どのドット絵作品も、名画の雰囲気を壊さず見事に抽象化して表現されています♪

名画のドット絵化は、一見すると画像編集ソフトでモザイク処理を行うことと、大差が無い様に思われがち。

しかし こうして眺めてみると、人の手で創りだしたドット絵作品からは 名画の特徴が充分に伝わってきますし、やはり温かみがありますね^^


さて、最後にクイズです。以下の作品は、とある名画をドット絵で表現したものです。このドット絵だけを見て、元名画の作品名を当ててみてください。

名画のドット絵

(※ ヒントは、ちょっぴりエッチなピカソの作品。)

何らかのお役に立てましたら幸いです^^