ゆでたまごの上手な作り方(時間・転がし方・水から茹でる など)
ゆでたまごの上手な作り方(茹でる時間、卵の転がし方、水から)などをご紹介します。
「料理なに作れるの〜?」「う〜ん・・・ゆでたまご、かな。」「え〜、それって料理って言わないよ!」
・・・という、料理下手な人々の定番ともいうべきネタがありますが ^^)、実はゆでたまごを上手に作るのって、意外に大変なんです。
茹でている途中でヒビが入ってしまったり、黄身が一方に偏ってしまったり、殻が綺麗にむけなかったり、etc...。
本記事では「ゆでたまごの作り方」について、ポイントを4つに分けてご紹介します。
冷蔵庫から取り出したばかりの卵を、すぐに茹でない
冷蔵庫から取り出したばかりの卵って、かなり冷えていますよね?
この時、外側の殻だけではなく 卵の中身も冷え冷えなわけですが、このままゆで始めると 間違いなく殻が割れてしまいます。これは、殻と中身の「熱膨張率の違い」によって引き起こされる現象です。
小学校の理科を思い出してみましょう。ごく一部の例外を除き、大抵の物は 温めることで膨張(サイズが膨らむ)し、冷やすことで収縮(サイズが縮む)します。そして、膨張率(膨張や収縮の度合い)は、物によって全く異なります。
さて、卵の場合「殻の膨張率は小さく、中身の膨張率は大きく」なっています。そのため、冷えている卵をいきなりゆで始めると、殻に比べ中身が勢いよく膨張し、結果として殻が割れてしまうことになります。
冷蔵庫から取り出した卵は 30分間ほどそのままにしておき、室温に戻してからゆで始めるようにしましょう。
ゆで始めの1〜2分間、卵を転がす
ゆでたまごの黄身部分が真ん中に来るように、「ゆでながらよく卵を転がす」というのは有名な話。でも、卵を転がすのにもベストタイミングがあるんです!
ずばり「黄身に熱が通り、位置が安定してくるまで」の間。具体的には「ゆで始めの1〜2分間ぐらい」がベストタイミングとなります。
ゆで始めの時にボ〜っとしていて、後から「あっ、忘れてた!」と卵を転がし始めても、もはや手遅れ(笑)。
ゆで始めの段階で、菜箸などを使い 火傷に気をつけながら、ゆっくりとお湯の中で卵を転がしてみましょう。
卵をゆでる時間の目安
ゆでたまごに限らずタマゴ料理全般は、調理時間によって味や食感が全く異なります。そのため、調理時間には非常に気を配らなければいけません。
以下が、卵をゆでる時間の目安となります。
沸騰後3〜5分
3〜5分間ゆでると、半熟のゆで卵が作れます。
黄身がトロっとした状態で、勢いよく噛み付くと 中身が飛び出てきそうな感じに。
沸騰後7〜10分
7〜10分間ゆでると、完熟一歩手前のゆで卵が作れます。
黄身に若干しっとり感がある状態で、勢いよく噛み付いても、中身が飛び出てくることは まずなさそうな感じに。
沸騰後11〜14分
11〜14分間ゆでると、完熟のゆで卵が作れます。
黄身がしっかりと固まった状態で、勢いよく噛み付くと、逆にボロボロとこぼれてきそうな感じに。
沸騰後15分〜
15分間以上ゆでると、ゆで卵を作る際は「ゆで過ぎ」。黄身の周りが汚い緑色に変色し始めます。
食べても健康には問題ないとされていますが、ゆで卵の味は多少落ちてしまいます。
お湯から出したら、すぐに流水で冷やす
好みの仕上がりになるように茹で時間を調節し、お湯から出した卵は すぐに流水で冷やしましょう。
上で説明した「殻と中身の膨張率の違い」が、ここでも活躍します。
冷やした場合、殻に比べて卵の中身は縮みやすいため、殻と中身(ゆでたまご)との間に隙間が生じ、殻が剥きやすい状態になります。
流水に当てながら、殻と薄皮を同時にむくのがコツです。
この記事のまとめ
ゆでたまごの上手な作り方(時間・転がし方・水から茹でる など)- 冷蔵庫から取り出したばかりの卵を、いきなりゆでない
卵を30分間ぐらい放置し、室温に戻してからゆで始めましょう。 - ゆで始めの1〜2分間、卵を転がす
「ゆで始め」に転がすことがポイント。ゆでながら転がすことで、黄身がゆでたまごの真ん中にくるようにします。 - 卵をゆでる時間の目安
沸騰後3〜5分:半熟。沸騰後7〜10分:完熟一歩手前。沸騰後11〜14分:完熟。それ以上はゆで過ぎ。 - お湯から出したら、すぐに流水で冷やす
殻とゆでたまごの熱膨張率の違いにより、殻がむけやすくなります。
これで、ゆでたまごに苦戦することは無くなりそうですね!
次にゆでたまごを作る際は、ぜひお試しを^^