チームワーク力を高めるには?志・ビジョン・フィードバックを共有しよう
チームワーク力を高めるには、メンバーと何を共有するかが非常に重要。
特に「志・ビジョン・フィードバック」は、チームワーク向上に欠かせない共有ポイントです。
チームワークの良い点は、メンバー同士が苦手な部分を補い合えるところ。
決して、「能力が高い者」だけが集まればよいというものではありません。
「自らの欠点」そして「他者の長所」を素直に認めれる者が集うことで、チームは飛躍的な発展を遂げます。
結果を出すより優れたチームづくりのために、本稿では「チームワーク向上のための6つのポイント」をご紹介します。
1.メンバー全員が「志を高く持つ」
チームワーク力を高めるには、メンバー全員が高い志を持つことが大切。志とは、信念であり行動における指針です。
何らかの問題(トラブル)が生じた場合、どのように行動するかは「志」にかかっています。
保身ばかり考える人が集まっていれば、チームは腐敗していくことでしょう。
一方「誠実さ」を指針としていれば、たとえ困難な状況に陥ったとしても、それを乗り越え結果を残すチームになるはずです。
例えば、
- 個人の利益よりも、全体の利益を考える
- 社会への貢献
- 助け合うことは当然である
- 誰であっても尊厳は守られるべきである
など。
こうした善なる行動指針(志)をチーム全体で共有することで、高い倫理観を持った「優れたチーム」が誕生します。
2.ビジョンを共有する
ビジョンとは「未来へのイメージ」のこと。
まずは「◯年後はこうなっていたい(こうなっていよう)」という未来像を明文化しましょう。それらをチーム全体で共有し、方向性を一致させます。
ビジョンを明確にし共有することで、チームメンバーは より適切な目標を立てることができます。
例えば「世の中の為になる企業」というビジョンを描いたとします。次にやることが具体的な目標(ミッション)の設定。
これが逆になってはいけません。必ずビジョン(理想的な未来像)のもとに目標を立てるようにしましょう。
ビジョンは「できそうもない」と思えることでもOK。そこに向かって努力することが重要だからです。
組織において「目標」以上に大切なのが「方向性」。
たとえチーム内で意見が食い違ったとしても、同じビジョンを描いていれば 打開策もみつかります。
3.互いの発展と成長のために「助言し合う」
チームワークにおいて、「波風を立てないこと」が 必ずしも良いわけではありません。
必要であれば 厳しいことを言い合える関係であってこそ、チーム全体がより発展します。
ただし、絶対に貶し合ってはいけません。厳しい言葉というのは、時にトゲのように相手の心に刺さるもの。
助言する際は 必ず相手の発展と成長を願って、適切な言葉を選ぶようにしましょう。
また、悩んでいるメンバーがいれば、親身になって相談にのってあげることも大切。
苦手なチームメンバーであっても、長所を探す努力をしましょう。
誰に対しても変わらない態度で接すること。一人の態度がチーム全体の雰囲気を 良くも悪くも変化させるのです。
4.積極的なフィードバック
優れたチームづくりに フィードバックは欠かせません。
フィードバックとは、自身が発信した内容について 他のメンバーから意見をもらうこと。
積極的にフィードバックし合える環境があってこそ、チームワーク力も向上します。
フィードバックする際は、お互いに心を開いて行いましょう。年齢や立場に関係なく、他人の意見を聞こうとする姿勢が最も重要です。
特に、立場のある人や ご年配の方は、立場の無い人や 年下(若者)の意見を軽視しがち…。
しかし、彼らの方が より冷静で客観的な視点を持っていることが多いのです。
また、ネガティブなフィードバック(指摘・ダメだし)ほど耳を傾けましょう。
「そう言われると辛い」と感じる内容の中にこそ、早急に改善すべき点が潜んでいたりします。
フィードバックによって見つかった課題は、メンバー同士の話し合いで、より良い解決方法を導き出しましょう。
意見交換による対立を恐れてはいけません。対話が多いチームほど、チームワーク力も磨かれていくものです。
5.まずは、互いの長所を認め合おう
人には得意分野と苦手分野があります。まずはお互いの得意分野(長所)に目を向けることが大切。
大きなチームであるほど、当然メンバー間の衝突も起きやすくなります。しかし、新たなイノベーションは メンバーの能力や考え方が違うからこそ生まれるもの。
違いを認め合い 苦手分野を補い合うことは、チームワーク力を発揮するのに必要不可欠です。
- チームメンバーを「かけがえのない存在」として大切にする
- 誰に対しても尊敬心を持つ(我以外皆我師)
- 欠点ではなく長所に目を向ける
「◯◯さんの長所を5つあげなさい」と言われたらスグにでも言える! というのが、理想的な関係です。
6.メンバーに「活力を与えよう」
チームのモチベーションは、そのまま作業パフォーマンスに直結します。モチベーションの下がった状態では 能率も下がる一方…。
ネガティブな雰囲気に陥った時こそ、明るく振る舞う努力が大切です。「私がチームに活力を与えるんだ!」という気持ちを持ちましょう。
メンバーの一人一人が積極的な行動をとることで、チームワーク力は向上します。
チームの雰囲気は、たった一人の行動次第で変わるもの。良い雰囲気をつくろうとする姿勢が重要です。
ただし、「盛り上げること = バカ騒ぎ」ではありません。
共通のビジョンのもと、メンバーを励まし勇気づけましょう。
この記事のまとめ
チームワーク力を高めるには?志・ビジョン・フィードバックを共有しよう- メンバー全員が「志を高く持つ」
善なる行動指針をチーム全体で共有し、高い倫理観を持つ。 - ビジョンを共有する
未来像を明文化しチーム全体で共有。方向性を一致させる。 - 互いの発展と成長のために「助言し合う」
相手の発展と成長を願い、親身になって相談(助言)し合う。決して貶しては駄目。 - 積極的なフィードバック
年齢や立場に関係なく、他者からの意見をきく。ネガティブな内容ほど耳を傾ける。 - まずは、互いの長所を認め合おう
誰に対しても尊敬心を持つ(我以外皆我師)。 - メンバーに「活力を与えよう」
ビジョンに沿って率先して行動し、チームの雰囲気を明るくする。
優れたチームづくりのお役に立てましたら幸いです♪