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30代以上男性は、風しんワクチンの予防接種が必要な理由

30代以上男性は、風しんワクチンの予防接種が必要な理由

首都圏を中心に全国で「風しん」が大流行の兆しを見せている。これ以上の感染拡大を防止するためにも、今一度、風しんの予防接種について見直してみたい。

2018年 第1~40週までの風しん患者累積報告数は、1,103人に上る。(国立感染症研究所 10月10日)。

地域別では、首都圏に集中しているのが現状だ。

  1. 東京都362人
  2. 千葉県216人
  3. 神奈川県132人

「平成32年までの風しん根絶」を目標としていた厚労省は「2013年風しん大流行」の再来を警戒していたが、今回の事態に至ってしまった・・・。

30代以上男性は、風しんワクチンの予防接種が必要な理由

風しんの予防接種はなぜ必要か

風しんは、ウイルス感染症の一種であり、日本では「三日はしか」とも呼ばれている。

潜伏期間が2〜3週間ある上に 感染力も非常に強い。しかし「風しん」そのものは、重い病気とはされていない。


風しんの主な症状は以下のとおり。

風しんの症状

  1. 発熱
  2. 発疹
  3. リンパ節腫脹(耳の後ろが腫れる)

風しんには特効薬が無く、万が一罹った場合は、症状を緩和するなどの対処療法が用いられる。

風しんポスター出典:厚生労働省


厚生労働省によると、抗体(免疫)のない女性が妊娠20週までに風しんにかかった場合、約50%の確率で、出生児が「先天性風しん症候群(CRS)」になるという。

先天性風しん症候群(CRS)の典型症状

  1. 難聴
  2. 白内障
  3. 心臓病


ここで注意しなければいけないのは、妊娠している女性は、風しんワクチンの予防接種を受けられない点だ。

つまり、風しんに対する抗体がないまま妊娠した場合、出産まで風しんにかからないよう過ごすしか他に手はない。

妊活前のカップルであれば、風しんワクチンの接種は必須だ。妊娠が分かっているならば、せめて家族だけでも予防接種を受けて 妊婦と新しい命を守らなければならない。

そして、妊婦は出来る限り人ごみを避けること。そして手洗い、マスクを備えておくことを心掛けて欲しい。

風しんの予防接種で抗体ができる

風しんが大流行しているからといって、誰にでも感染するわけではない。風しんに対する抗体(免疫)があれば、感染のリスクは ほぼ無いとされている。

予防接種が推奨される理由は、この「抗体(免疫)」をつけさせるためだ。

ちなみに、「以前 風しんに感染したことのある人」「風しんの予防接種を受けたことのある人」の2パターンは、既に風しんの抗体を持っているとされる。

※ 予防接種を受けていても、抗体が無くなっている人もいる

風しんの抗体を調べる方法

  1. 母親に母子手帳を確認してもらう
  2. 年齢で推定する
  3. 風しん抗体検査を受ける
  4. とにかく予防接種を受ける(2回受けても大丈夫)


以下の表は、厚生労働省が出しているものだ。

これを見ると分かるように、実は「風しんの予防接種を受けていない世代」というのが存在する。

  • 39歳6カ月以上の男性
  • 56歳6カ月以上の女性

風しんワクチン定期予防摂取と年齢の関係出典:NIID国立感染症研究所


表で確認する限り、どうやら筆者には接種履歴がない可能性があることが分かった。

そこで、実家の母にすぐ確認を取ってみたが、母子手帳にも接種履歴はなかった…。

風しん抗体検査の費用が、無料の自治体も

風しんに対する抗体(免疫)の有無を調べたい場合は、それぞれの自治体が行っている「風しん抗体検査」をオススメする。

条件により無料で受けられる自治体もあるため、事前に確認すると良いだろう。

しかし、風しん抗体検査は、結果が出るまでに2〜3週間かかることもある。

すでに流行が始まっているこの時期。そんなに長く待てないという方は、検査と同時にワクチンを予防接種することもできる。

風しんワクチンは2回接種しても問題ないとされているので、医療機関を訪れた際は、確認してみてはいかがだろうか。

風しんワクチンの費用について

上述の通り、30〜50代男性は風しんの抗体(免疫)が無いことが多く、流行の温床となってしまっている。該当している筆者も早速、予防接種に向かうことにした。

ところが、筆者は前日にインフルエンザ予防接種を受けていたため、6日以上の間を開ける必要があるとのことだった…。

風しんワクチンに対する助成金

こうしている間にも、世間の妊婦さんたちの脅威になりかねない。我が身が、なんだか申し訳ない気持ちに襲われた。

しかし、クヨクヨしてもいられず 風しんワクチンの相場を調べることに。

摂取を実施している病院によって 多少の違いはあるものの、約1万円前後だということが分かった。

予防接種の支払いは、基本的に保険適用外(自費)。ただし風しんワクチン接種に関しては、助成金を出している自治体も多く、役所に確認してみると良いかもしれない。

助成金の金額は 自治体により異なるが、大抵は5千円前後が多いようだ。

風しんで休める職場環境を

風しんワクチン予防接種は、もはや社会のマナーと言っていい。

通勤の満員電車、職場である事務所、あらゆる場所に感染の危険性がある。そして風しんは感染力が強い。

そのどこかで自分が妊婦に感染させていたら?


そういえば職場の同僚が風邪をひいていたが、あいつのせいで自分の子供に障害が?

「あの時、予防接種を受けてさえいれば・・・。」

後悔先に立たず。

筆者は恥ずかしながら、今回の風しん流行まではその恐ろしさをよく認識していなかった。

日本社会の一員として、全国の皆様に謝りたい気持ちだ。子を持つ親となり、こうしたマナーを遵守することの大切さを心から学んだ。

筆者が今すぐにできることは、風しんへの理解をそれぞれの職場に促すことだ。

風しんワクチン(職場編)出典:厚生労働省

職場で風しんを拡大させない為には

  • 風しん羅漢の恐れがあれば休みを取ること
  • 風しんワクチン予防接種を受けるために休みを取ること


厚労省がそうした職場環境を造成するために、職場に貼ることを想定して作成したポスターがある。

職場の上司・人事担当者・子育て世代の目に触れる場所に掲示することを、検討してみてほしい。

30〜50代男性諸氏には、ぜひとも風しんワクチン予防接種を 真剣にご検討いただきたい。自分に子供がいなく、その予定が無いとしても、だ。

未来の子供たちに少しでも健全な心と身体と社会を準備する役割は、2018年を生きる私たち一人一人にあると信じている。