【二の腕・太もも・ふくらはぎ】部分痩せダイエットの効果的な方法
部分痩せダイエット(二の腕・太もも・ふくらはぎ など)の効果的な方法について解説します。
いきなり唐突な質問ですが、貴方がダイエットを始める(考える)キッカケになったのは、何が原因だったのでしょうか?
日常生活の中で、何の脈絡もなく いきなり「ダイエットしなくちゃ!」と思いたる人なんて、そうそういません(笑)
ダイエットを始めるキッカケとしてよくありがちなのが、「お風呂や着替えの最中、偶然 鏡に映った自身のぽっちゃり体型を見て、ショックを覚えたから」というもの。
その場合、"全身を見た" というよりは、フェイスライン、二の腕、お腹、太もも、ふくらはぎ など、"身体のどこか一部" が目にとまり、あれ?私やばくない...と感じることが多いと言います。
そして、ぽっちゃりの人はもちろん、一見ナイスバディに見えるような人であっても、身体の一部にはどこか必ずコンプレックスを抱いているもの。
例えば、「バストのボリュームは落としたくないんだけれど、お腹周りや二の腕をもう少し引き締めたいなぁ」なんていう思いは、程度の差こそあれ女性共通の悩み。
また男性においても、「身体の特定部分だけを特に引き締めたい」という思いは少なからずあるはずです。
そして、それらの体型コンプレックスは「部分痩せ」という、究極のダイエットを求めるようになるんです!
・・・前置きが長くなりましたが、ここでは「 "部分痩せ" なんていう都合のよいダイエットは、そもそも本当に可能なのか?」という内容をご紹介します。
部分痩せダイエット不可能説について
さて、部分痩せダイエットについては、「そもそも部分痩せダイエットなんて不可能」という主張を、皆さんも一度ぐらいは耳にしたことがあるのではないでしょうか?
部分痩せダイエット不可能説の主な根拠としては、「体内に蓄えられる脂肪分というのは、体内の特定の部位に偏るのではなく、血液に乗って全身を満遍なく回っているから」というもの。
そして、「同様に、脂肪を燃焼させるホルモンも、脂肪を蓄えさせるホルモンも、偏りなく全身を回っている」というのが、彼らの主張です。
たしかに、脂肪分も、脂肪を燃焼させるホルモンも、脂肪を蓄えさせるホルモンも、偏りなく全身を回っているのだとしたら、太る際は全身同じように脂肪がつき、痩せる際は全身同じように痩せるはず。
これでは、"部分痩せダイエット"なんて、到底ムリな気がしてしまいます。
・・・事実、長きにわたって「部分痩せダイエットなど不可能」というのが、ダイエット業界の定説でした。
ところが近年、部分痩せダイエットに関する新たな研究結果・学説が登場し、脚光を浴びているんです。
部分痩せダイエットは可能だという新説
「脂肪分・脂肪を燃焼させるホルモン・脂肪を蓄えさせるホルモン。これら全てが偏りなく体内を回っているため、部分痩せは不可能。」というダイエット業界の古い定説については、上でご紹介した通りです。
ところが2006年、デンマーク-コペンハーゲン大学の研究チームは、次のような実験を行いました。
それは「20歳前後の男性10人を対象に、軽い負荷で片脚のみレッグエクステンションを30分間行い、その後 両脚の脂肪分解度・血流量を比較する」というもの。(※ レッグエクステンションとは、座った姿勢で脚先に重りをつけ、膝を曲げ伸ばしして脚の筋肉を鍛えるトレーニングです。)
当時定説となっていた"部分痩せダイエット不可能説"が正しい場合、「運動した側の脚」と「運動していない側の脚」で、脂肪分解度が大きく異ることはあり得ないはず。
しかしこの実験は、「運動した側の脚は、運動していない側の脚に比較し、脂肪分解が800%以上も促進された」という、驚きの結果を示したのです!参考資料:Xfit
これは即ち、「運動することによって、運動した部位の脂肪がより多く燃焼する」ということであり、従来のダイエット界の定説であった"部分痩せダイエット不可能説"に、一石を投じる事件となりました。
これを皮切りに「血流が滞っている部位(血液が活発に流れていない部位=運動していない部位)には、脂肪が溜まりやすくなる」という新説も登場し、現在では多くの研究者たちに支持されています。
ダイエットに関する俗説を、最新科学が裏付ける結果に
さて、上述した「運動することによって、部分痩せ(局所的な脂肪燃焼)が可能」や「血流が滞っている部位には脂肪が溜まりやすい」という研究結果は、ダイエット界に大きな革命をもたらしました。
と同時に、それまで非科学的とされてきた多くのダイエットに関する俗説に対し、科学的な裏付けを与える結果になったのです。
以下に幾つかの例を挙げてみます。
【痩せる部位の順番】太りやすい部位と、痩せやすい部位がある
"太る時と痩せる時で、脂肪が付いたり減ったりする部位の順番が違う" という俗説は、まさに「日常あまり動かしていない部位(=血流が滞っている部位)に脂肪が付きやすく、日常よく動かしている部位(=血流が多い部位)は痩せやすい」という学説そのままです。
もちろん、男女差や年代差によって「身体が元々持っている脂肪のつきやすい部位」というのもあり、一概には断言できません。
しかし、よく男性にありがちな「太る時はお腹から、痩せる時は顔から」というパターンについては、「現代においては腰・お腹を動かす機会よりも、顔を動かす機会が圧倒的に多いこと」を、理由の一つとして挙げることができるでしょう。※ 人によっては、睡眠不足・ホルモンバランスの乱れ・むくみ等で、顔よりもお腹が先に痩せる場合もあります。
マッサージやエステのダイエット効果(部分痩せ)
"マッサージやエステに部分痩せ効果がある" というのも、都市伝説ではありません。部分痩せをしたい部位にマッサージやエステを行うことで、その部位の血流がアップし、脂肪が燃焼しやすい状態になるんです。
ただし、マッサージやエステを行うだけではダメ。マッサージやエステ終了後、脂肪が燃焼しやすい状態になっている時に有酸素運動をして、ドンドン脂肪を燃焼させる必要があります。
マッサージやエステ終了後、推奨は5分以内、遅くても10分以内に有酸素運動を始めると、部分痩せ効果が期待できるでしょう。
冷え性の人は痩せにくい?
はい、これはその通りです。
「冷え」というのは、血流が悪くなっている証拠。上述した「血流が滞っている部位=脂肪が溜まりやすい」という理由により、冷え性の人は痩せにくいんです。
とはいっても、冷え性の人はそれで落胆する必要はありません。冷え性の体質を改善することで、痩せやすい身体をつくることができます。(※ これについては、次回のダイエット記事でご紹介します。)
この記事のまとめ
【二の腕・太もも・ふくらはぎ】部分痩せダイエットの効果的な方法- 部分痩せダイエット不可能説について
「脂肪分・脂肪を燃焼させるホルモン・脂肪を蓄えさせるホルモン。これら全てが偏りなく体内を回っているため、部分痩せは不可能」というのが、長らくの間ダイエット界で信じられてきた定説でした。 - 部分痩せダイエットは可能だという新説
片脚のみレッグエクステンションを行う実験にて、「運動した側の脚は、運動していない側の脚に比較し、脂肪分解が800%以上も促進された」という結果が報告されました。これが"部分痩せダイエット不可能説"を覆す皮切りとなり、その後「血流が滞っている部位は脂肪が溜まりやすい」という新説も登場しました。 - ダイエットに関する俗説を、最新科学が裏付ける結果に
「太りやすい部位と、痩せやすい部位がある」「マッサージやエステのダイエット効果(部分痩せ)」「冷え性の人は痩せにくい」という内容は、全て科学的に理由を説明できるようになりました。
今まで「部分痩せダイエットは不可能」だと言われ、それを信じてガックリきていた人には、大変喜ばしいニュースではないでしょうか?
もちろん、依然として「部分痩せダイエットは不可能だ」とする研究者もいますし、世界各地で研究は継続されているため、さらなる大発見によって現在の定説が全て覆される可能性を否定できません。
しかし、とりあえず現状においては「部分痩せダイエットは可能」という見方が有力のようです。
皆さんのお役に立てましたら幸いです^^