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【性差と病気】肥満による脳疾患・心臓病のリスクは男性の方が高い!?

【性差と病気】肥満による脳疾患・心臓病のリスクは男性の方が高い!?

性差と病気について、なんと「肥満による脳疾患・心臓病のリスクは、女性よりも男性のほうが高い」という、驚きの研究結果が報告されました!

つまり、「男女で同じように太った場合、男性の方がより脳・心臓にダメージを受けやすい」ということになります。


・・・さぁこれは大変。食べるのが大好きな夫婦や同棲カップルなどは、「いつも同じ生活習慣・食生活のため、二人ともポッチャリ体型。仲良くダイエットに励んでいるよ」なんてケースも少なくないはず。

そういったカップルには言い辛い話なのですが、どうやら男性は女性以上にダイエットを頑張らないと、肥満による健康リスクが同程度にはならないそうです。

一体どういうことなのでしょうか?


肥満リスクと性差(男女の違い)を調べる研究

米シーダーズサイナイ・メディカルセンターの研究チームは、次のような実験を行いました。

それは「実験用マウスに対し、炭水化物と脂肪・糖分が豊富に入ったエサを与え続け、太らせて経過を観察する」というもの。

マウスに対しこれらの実験を行うことは、人で例えるならば、「ハンバーガーや炭酸飲料を毎日食べ続けて肥満になった場合の、健康リスクを調査すること」に相当します。

この実験において、マウスはカロリー中の42%を脂肪から摂取。そして平均的なアメリカ人は、カロリー中の38〜48%を脂肪から摂取しているのだそうです。

性差と、肥満と病気のリスク

さて、上記の実験を開始すると、マウス全体の平均体重は徐々に増加していき、マウス内において個体の体重差がほとんどみられなくなってきます。

この段階でマウスをオスとメスに分けて健康状態を確認したところ、非常に興味深い結果となりました。

オスの大部分が2型糖尿病 及び 心血管障害による心臓肥大を発症していたのに対し、メスでこれらの症状が発症したマウスは、ほとんどいなかったそうです。(※ 2型糖尿病とは、いわゆる生活習慣の乱れにより発生する糖尿病。)

また、実験用マウスの体内組織を精密調査したところ、オスの脳内からのみ炎症反応の増加が確認されました。

これらの実験結果をまとめると、「同じ食物を食べて同程度の肥満になったとしても、メス(女性)に比べオス(男性)の方が、より糖尿病や心臓肥大・脳の損傷が発生しやすい」ということが推測できます。

性差による肥満リスクを解明するための、更なる実験

上述した研究結果を踏まえ、研究チームは「性差における肥満リスクの原因」を突き止めるべく、マウスを使って次のような実験を行いました。

それは「卵巣を除去したメス」と「健常なオス」とで、上記の実験を繰り返すというもの。

この場合の「卵巣を除去したメス」とは、人で例えた場合「閉経後の女性」に相当します。

そしてこの実験結果では、オスと卵巣を除去したメスとの間に、肥満リスクの差は見られなかったそうです。

性差と病気・肥満リスクの原因 - 実験結果に対する研究者たちの見解

これらの実験結果に対し、研究リーダーであるデボラ・クレッグ博士は「男性と閉経前女性との間には、体内での脂肪酸組織の構成が大きく異なる可能性がある」と分析。

さらに、「男性の脳では、摂取した食物に含まれる脂肪の形態がそのまま反映されている可能性がある」とコメントしています。

また、研究グループに所属する米テキサス大学教授のパルマー博士は、クレッグ博士が2011年に発表した「女性の脂肪組織は伸縮性に優れたスパンデックス(伸び縮みする衣類の繊維)形態であり、脂肪を蓄積できる」という論文を引用し、

「女性の脂肪は太ももやお尻に蓄積されやすく、この部位は拡張性が大きい。一方男性の脂肪は腹部に蓄積されやすく、この部位の拡張性はさほどない。そのため余分な脂肪は他の部位に流れていき、動物実験の結果では脳にも流れ着いた。」とコメントしています。

カップル・夫婦の食生活と肥満について

この研究報告を普段の日常生活に当てはめると、

  • 男性の皆さんは、奥さんや彼女さんと同じようにパクパク食べ過ぎないように注意!
  • そして女性の皆さんは、旦那さんや彼氏さんを、自分と同じようにパクパク食べさせ過ぎないように注意!

・・・ということになりそうです。


男性陣にとっては余り喜ばしくない結果となってしまいましたが、知識として知っておくと、糖尿病や脳疾患を予防する力になるかもしれませんね♪

皆さんのお役に立てば幸いです^^