タバコの喫煙が遺伝子を傷つけ癌リスクを高めるまで、たったの15分!?
タバコの喫煙が遺伝子を傷つけ癌リスクを高めるまでの期間が、我々が考えていたよりも大幅に短い! という研究結果をご紹介します。
タバコが健康に悪いということは、もはや喫煙者でも知っている常識。喫煙の習慣は、心臓病・ガンのリスクを著しく高め、不妊・奇形児を産む原因となり、脳・臓器の老化を早めます。
タバコはまさに「百害あって一利なし」なわけですが、・・・今回さらに"タバコによる悪影響"を後押しする研究結果が報告されました。
なんと、タバコが我々の遺伝子に影響を与えるまでには、ある程度の喫煙期間が必要なわけではなく、ほんの数分で事足りるというのです。
一体どういうことなのでしょうか?
タバコの喫煙が遺伝子(DNA)を傷つけるという研究結果
イギリスの民間団体であるASH(Action on Smoking and Health:禁煙健康増進協会)の研究チームは、12名の喫煙者を対象とし「喫煙後の体内PAH」の追跡調査を行いました。
※ PAH(多環芳香族炭化水素):タバコに含まれている発ガン性物質の一種。タバコを通して人体に入ると変形し、遺伝子に異常をきたす物質になることが分かっています。
調査の結果、喫煙により体内に侵入したPAHは、さほど時間が掛からずDNAを損傷させる物質へと変形し、細胞のDNAを損傷させ始めたのだそうです。
そして、喫煙〜細胞DNAの損傷が始まるまでは、なんと、僅か15〜30分程度しか掛からなかったとのこと!
研究チームは「多くの人が "タバコ=ガンを引き起こす" ということは知っているが、ガンの第一段階がこれほどまで迅速に発生していることを知らないでいる」というコメントを発表。
「一度喫煙を始めたら、数年ではなく たったの15分で身体の損傷が始まる」ということを強調しました。
また、「禁煙を始めるのに遅い時期などはない」とし、タバコを早く止めれば止めるほど、身体への健康被害を抑えられるとアピール。喫煙者への禁煙を呼びかけました。出典:Chemical Research in Toxicology
禁煙のススメ
昨今の社会は、どんどん喫煙者の形見が狭くなっていく傾向にあります。
確かに一時期は、喫煙が "ファッションの一環" として持てはやされていた時代もありました。
しかし、「タバコが喫煙者本人のみならず、周囲の人へも健康被害を及ぼす(副流煙)」や「タバコの深刻な健康被害」が明らかになるにつれ、世間からのタバコのイメージは悪化の一途…。
喫煙者の方々は、健康にも、財布にも、周囲からのイメージにも悪影響を与えるタバコを、そろそろ終わりにされてはいかがでしょうか?
タバコのイメージ悪化に伴い、禁煙治療を保険適応してくれる医療機関も増えてきています。もし禁煙を考えている方は、そういった専門家のアドバイスもぜひ有効活用してみてください♪
健康な毎日を過ごすお役に立てましたら幸いです^^