親子で楽しめる かまくらの作り方!【北海道育ちのパパが教えます】
みなさんは雪遊びの楽しさを知っていますか?
雪遊びは子ども達にとって、どんな遊具よりも創造性が刺激される遊びです。
北海道出身の私は、中年になっても「冬」と言えば「雪遊び」。
今は東北地方に住んでいますが、ご近所のお父さん達から「かまくらを一度も作ったことがない」「かまくらの作り方が分からない」と聞いて驚きました。
私と同世代の北海道出身者たちには、「かまくら」だけでなく「雪合戦」「秘密基地づくり」「屋根から飛び降りる遊び(特に名前はない)」「ミニスキー」など、雪にまつわる多くの思い出が…。
雪国の子どもにとって、冬は最高の季節なんです。
ということで、私も自称「雪遊びのプロ」(笑)。
今でも かまくらを作ってあげると、我が子たちから「尊敬のまなざし」です。
かまくらを一緒に作ると、親子の触れ合いとしても良いですね。
今回は、お父さんが子ども達と一緒にかまくらを作る方法をご紹介します。かまくら作りに決まった手順は無いと思いますが、私が子どもの頃から自然と身につけたやり方です。
かまくら作りの全工程は・・・
- 山を作る
- 入口を作る
- 入口から雪を出して中をくり抜く
- 全体の大きさを微調整しながら、中身をきれいに整える
いたってシンプルです。
ぜひお子さんとご一緒に、冬をエンジョイしてください!
この記事は次のような方におススメです。
- 雪が積もったから かまくらを作ってみたいけど、作り方が分からない!
- 冬ならではの、お金がかからない遊びがしたい!
- 親子で触れ合う時間を持ちたい!
- 車で少し移動すれば、雪がたくさんある!
かまくら作りの準備
マストアイテムは「スコップ」
かまくら作りの道具で絶対に必要なのは、もちろん「スコップ」。
雪を運ぶ部分がプラスチックでできていて、刃の部分に金属が入っているもの がオススメです。
「全て金属製」のスコップは丈夫ですが、やや重くて疲れます。
一方で「全てプラスチック製」だと、完成までにスコップが壊れる可能性があります。(そもそも軽い雪かき用ですね…)
砂場スコップは意外と便利
他にオプションで準備できたら良いものは、子どもが砂場で使う小さいスコップです。
これは かまくらの中をくり抜いていくときに便利です。
(無くても根性さえあれば、かまくらは作れます。)
服装(着替えはあった方が良い)
- スキーウェアがベストだが、ジャンバーも可
- 手袋
- 帽子(中をくり抜くとき、頭に雪が落ちてきます)
- 着替え(汗や雪でぬれるため)
かまくら作り第1段階:雪山を作る
最初に作る雪山の大きさ
初めに雪で山を作ります。
(注:気合を入れすぎてスコップ満杯で雪を運ぶと、腰を痛めます。重すぎない適度な量をコツコツ運んでください。)
作る山の大きさですが、お子さんの人数によって変わります。(かまくらに全員入れると嬉しいですよね??)
「お子さん全員が体育座りしている姿」を想像し、それよりは大きい山を作らなければなりません。
ただし、
(最初につくる山の大きさ)=(最終的なかまくらの大きさ)
・・・ではありません。
初めに作った山の雪をくりぬいて、その雪をどんどん上に積んでいくので、最終的にはもっと大きくなるからです。
ちなみに、我が家は子どもが三人。
いつも最初に作る雪山は、直径2メートル、高さ1メートルくらいです。(スコップで叩いて固めてこの大きさ)
先ほど言ったように、最終的にはもっと大きくなります。
この時点では、山の形は不格好で大丈夫です。
子どもの仕事は「雪運び」&「雪山をお尻で滑る」
雪山を作る時、子ども達には「大きいのを作るから、雪をたくさん持ってきて!」と言って頑張らせます。
「こんなんじゃ、全員入れないぞぉ」とハッパをかけてください(笑)
小学校低学年くらいだとあまり戦力になりませんので、9割以上はお父さんが作る覚悟が必要です。
しかし、戦力としてではなく「一緒に作った感」を持ってもらうために、働いてもらいましょう。
そして雪山ができたら、今度は子ども達にその山をお尻で滑らせます。なぜかと言うと、雪山を固めるためです。
後で中をくり抜いていきますが、その時に山が柔らかいと崩れやすくて大変。子ども達にお尻で固めさせれば、遊びにもなって一石二鳥です。
雪山を「日本昔ばなし風の形」にする
山が硬くなったら、今度は形を整えます。
子ども達に滑らせて固めた山は、どちらかというと富士山のように裾野がなだらかな状態だと思います。
そこで、スコップで裾野を直角にカットし、その雪を上に積みます。
形のイメージとしては「日本昔ばなし風の形」です。(あそこまで尖ってなくても良いですが、つまり なだらかな裾野はいらないからカット)
だんだんと山が高くなり、この時点で 高さ130センチくらい、最終的には 150センチくらいになるイメージです。
最後に山のへこんでいる箇所に雪を足して、全体的な形を整えておきましょう。
かまくら作り第2段階:入口を作る
雪山ができたら、次にスコップで入口を作ります。
入口の形や大きさは自由に決めてください。
ちなみに私の好みは、少し小さめの入口です。
狭い入口を「よっこらせ」という感じでしゃがみこんで入り、中が広くて「おー、広い!」というのが好きです(笑)
スコップを山に突き立て、作りたい入口の形で切れ目を入れていきます。そして その中をくり抜いてください。
この時に出てきた雪は、どんどん山の上へ積んでいきます。
子どもは雪山を高くするか、他の雪遊びをやらせておく
大きさにもよりますが、かまくらが完成するまで、1時間以上かかると思ってください。
子どもたちは最初はお父さんを手伝ってくれますが、大抵は途中で飽きてきます。
まだやる気があれば、雪山を高くするのを手伝ってもらいましょう。(高すぎて悪いことはありません)
もしも飽き始めていたら、そり滑りなど 別の雪遊びをやらせておき、また手伝ってほしい時に呼べばいいと思います。
かまくら作り第3段階:入口から雪をかき出して中をくり抜く
かまくらの入口ができたら、ここからはどんどん中を広くしていく作業です。
スコップで できるところまでやる
スコップが届く限り、入口の外からスコップを突っ込んで、中の雪を外にかき出していきます。
この雪もどんどん上に積みますから、この時点でだいぶ山が高くなってきているはずです。
スコップが届かなくなったら、中に入って作業する
スコップでは届かず雪をかき出せなくなると、いよいよ中に入って作業しなければなりません。
大人が入るには狭いですが、這いつくばって入口から上半身を突っ込み、かまくら内の雪をかき出していきましょう。この時、砂場で使う小さいスコップがあると便利です。
まずは、お父さんが体育座りできるくらいのスペースを作り、全身を かまくら内へ入れるようにしてください。
中に座れるようになったら、天井を削って高くし、周囲を削って広くしましょう。
天井を削ると雪が落ちてきて冷たいですが、ここがお父さんの一番の頑張りどころです!
子ども達はお父さんがかき出した雪を上に積む
かまくらの外からお父さんを応援している子ども達は、お父さんがかき出した雪を 山へさらに積んでいきます。
時々 お父さんと子供たちが交代し、サイズを確認してみるのもいいでしょう。
かまくら作り第4段階:全体の大きさを微調整しながら、中身をきれいに整える
サイズの最終調整
子ども達をかまくら内に座らせてみて、すごく狭いようであれば、山を一回り大きくした上で、中身を一回り大きくくり抜きます。
雪を新たに積んだ部分は、スコップで叩いて固めてください。
しっかりした「かまくら」であれば、中身をくり抜いた状態でも、子どもが上に乗って崩れることはありません。
壁や天井が薄い部分に注意
かまくら内でスペースを広げる作業をしている時、気を付けなければならないのは、やりすぎて穴をあけてしまうことです。
壁や天井が薄くなってきたら、外の光がその部分だけ 透けて明るく見えるようになります。
その場合、くり抜き作業をやめて外に出て、薄い部分を補強するようにしてください。
安全面も意識が必要!
雪国では毎年、屋根から落ちる雪の下敷きになって 亡くなる方がいらっしゃいます。ぜひ、積んでは固め、積んでは固め、安全に気を付けて作ってください!(← 重要)
仕上げにかまくらの中をきれいに整える
内壁も砂場スコップで削るか、手袋でこすれば表面が滑らかになります。子ども達に手伝ってもらってもいいと思います。
好みでイスを作る人、かまくらに小窓を作る人 などもいます。何でも自由です。
子ども達は好き勝手に「ここが台所、ここがお風呂」など、ごっご遊びを始めます。
そこは子どもの創造性を伸ばす部分ですから、ぜひ自由な発想で楽しみましょう。
おめでとうございます!
これで、親子の共同作業で作ったかまくらの完成です!!
この記事のまとめ
親子で楽しめる かまくらの作り方!【北海道育ちのパパが教えます】■ 必ず準備するもの:
- スコップ
- 防寒着
- 着替え
■ 手順:
- 「日本昔ばなし風」の雪山を作る
- 入口を作り、中をくり抜いていく
- 大きさを調整し、中をきれいに整えて完成
■ 注意点:
- 安全に気を付けて、固めながら作る
親子の共同作業でかまくらを完成させ、最高の思い出を作っちゃってください!