【日本の誇り】サッカーアジア杯「ロッカールーム清掃」から学ぶこと
2019年2月1日に行われたサッカーアジア杯の決勝戦。日本はカタールに1-3で敗北した。
途中勢いづいていただけに、悔いが残る試合だった。
・・・しかし、誇らしい知らせも届いた。
日本代表は、決勝戦後にゴミ一つ残さず ロッカールームを掃除して帰ったというのだ。
しかも、アラビア語・英語・日本語で「ありがとう」というメッセージを添えて。
この行動を複数の海外メディアが称賛。「模範的だ」と報じている。
立つ鳥跡を濁さず
日本人ならば誰もが知っている「立つ鳥跡を濁さず」というコトワザ。
「来た時よりも綺麗にして帰る」というのは 幼少期より教えられてきた。
海外生活の経験がある人ならば、日本の「掃除文化」がいかに優れているか お分かりいただけるだろう。
日本の学校には、掃除のおばちゃん(=外部委託の清掃業者)がいない。掃除は生徒が協力して行う。
学校によっては、保護者(PTA)までもが 日曜日にボランティア清掃するケースもあるという。
なぜ外国人から「日本は綺麗だ」と言われるのか。それは「自らが使用している環境・道具を綺麗にする習慣」が 日本社会へ根付いているからに他ならない。
誰しもが「日本代表」
海外(旅行含む)に行けば、「自分」ではなく「日本人」として認識される。
つまり、誰しもが「日本代表」となるのだ。
筆者が以前、仕事でリトアニアを訪れた際のことを語ろう。
空港で 険しい顔の検査官から「チャイニーズか?」と質問されたことがあった。
しかし「ジャパニーズです」と答えると、それまでの険悪ムードが一変。笑顔で「ようこそ」と迎え入れてもらえたのだ!
その時に感じた「先人達への感謝」は、今も忘れることができない。
※ なお、リトアニアでは「杉浦千畝さん」が有名。
杉原千畝さん:第二次世界大戦当時の外交官。ナチスの迫害から逃れようとするユダヤ人たちのために、日帝政府の命令を無視して「日本通過ビザ」を発給。千畝さんによって命が救われたユダヤ人は6,000名とも言われている。リトアニアの首都には「スギハラ通り」と名付けられた通りが存在。
過去の日本人の善行が、今を生きる我々に多大なる恩恵となっているのだ。
かつて本田圭祐選手は、ツイッターで次のようなことを語っていた。
誇りと感謝を感じられる事実。一方で 先代の偉人達が世界に対して築いてくれた信用を 僕たちが次世代の為に引き継げるかっていうプレッシャーというか、危機感みたいな方が強いよね。
先人達からバトンを受け継ぎ、未来を生きる子供達に渡さなければならない。
サッカー日本代表のロッカー清掃は、そのことを思い出させてくれた。
日本の「ゴミ拾いの輪」が世界へ
最後に、日本代表サポーター達の「ゴミ拾い」についても触れておこう。
アジア杯決勝戦後に、会場のゴミ拾いをして帰った日本人サポーター。その姿を複数の海外メディアが称賛している。
しかも「ゴミ拾いの輪」は、他国サポーターたちにも連鎖しはじめたというのだ!
『 日本の掃除文化が世界を綺麗にし、人の心を穏やかにする。』
日本人として こんなに嬉しいことはない。
グローバル化が進む中、2020年には東京オリンピックが控えている。
世界に善い影響を与えられる日本を作っていきたいものだ。