動く幾何学模様のデザイン9選【数学的な美しいアニメーションGIF】
動く幾何学模様のデザインたち。これらは、数学的に計算して制作された美しいアニメーションGIFの数々です。
さて、「数学」というと、中学・高校時代の試験勉強が思い出され、嫌〜な気分になる人も少なくはないでしょう。
しかし数学の本当の楽しさというものは、大学レベル以上の高度な内容を知ることで、初めて感じれる世界だと言います。なんでも「数式の中に美しさが宿る」のだとか…。
ここでは、物理学を専攻する学生であるDavid Whyteさんが、2011年にコンピュータと数式を駆使して創りあげた「美しい幾何学模様9選」をご紹介します。
永遠にループし続ける魅惑のデザインを、どうぞお楽しみください!
1.回転する六角形と三角形
96枚のフレームから構成されている、幾何学模様のアニメーションGIFです。
正三角形と正六角形の関係が良く分かります。
蜂の巣みたいですね ^^)
2.回転する4本の棒
120枚のフレームから構成されている、幾何学模様のアニメーションGIFです。
4本の棒が回転して集まり、再び元の状態に戻るデザインが、素晴らしい!
棒が回転する速度・角度と、棒の太さが、よく計算されています。
3.宇宙空間をロケットで進んでいるかのような感覚
64枚のフレームから構成されている、幾何学模様のアニメーションGIFです。
●が放射線状に伸びながら回転する配置や、中央から外側に向けて序々に大きくなる様子が、とても凄い!
物理の加速度を利用し、●の位置が計算しつくされていますね。
4.隙間をぬう規則的な運動
42枚のフレームから構成されているアニメーションGIFです。
隙間を縫って動く規則的な運動が、工業用のロボットみたいですね。
ジッと眺めていると、摩訶不思議な空間に迷い込んでしまった錯覚に陥ります。
5.離れては集まるカラフルな玉
48枚のフレームから構成されている、幾何学模様のアニメーションGIFです。
ボールが中央に集まり、弾き飛ばされては、また中央に戻る様子は、見続けていても飽きません。
ボールが集まる中央に重力源を仮定し、物理法則に則ってボールが離れる時と戻ってくる時の速度が計算されています。
そのため、違和感無くボールが動いているようにみえます。
6.回転するヒョウタン形(楕円)
90枚のフレームから構成されている、幾何学模様のアニメーションGIFです。
2つのヒョウタン(楕円)がお互いに線で結ばれており、ヒョウタンが回転するのに合わせて、お互いを結ぶ線の角度・幅も変化させなくてはいけないのですが、お見事!
楕円の動きを計算するのって、かなり難しいはずでは…。
7.フラクタル:円が、さらに大きい円の一部に
150枚のフレームから構成されている、幾何学模様のアニメーションGIFです。
「一部を取り出した形が、全体の形と似ている」という、フラクタルの概念ですね。
それだけではなく、円が回転し始めるときの運動に、物理学の「加速度」の概念が組み込まれています。
8.正六角形の伸縮と生成
120枚のフレームから構成されている、幾何学模様のアニメーションGIFです。
小さくなる正六角形と大きくなる正六角形の配置が絶妙!
幅を正確に計算しないと、どこかで六角形どうしが重なってしまうはずです。
9.一部が回転する正六角形
60枚のフレームから構成されている、幾何学模様のアニメーションGIFです。
中央部分から回転して色が変わっていくのですが、回転のタイミング・色が変わるタイミングが見事です!
回転が伝わっていく速度も、波動の物理法則が応用されています。
この記事のまとめ
動く幾何学模様のデザイン9選【数学的な美しいアニメーションGIF】どの幾何学模様のデザインも、つい眺めていたくなるほど美しい作品ばかり!
こういった 調和のとれた規則的な動きを生み出すには、数学と物理の知識・コンピュータの高速な演算力は、無くてはならない物なのだと実感します。
こうした、シンプルながらも味わい深いアニメーションGIFは、理系の人には堪らないのではないでしょうか? ^^)