マハトマ・ガンディーが鉄道に警鐘 『電車』は新型コロナ感染リスク?「わが非暴力の闘い」より
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マハトマ・ガンディーが鉄道に警鐘
『電車』は新型コロナ感染リスク?
“鉄道はまた、悪役を蔓延させた。
これがなければ、大衆は簡単には移動できないはずです。
彼らが病菌の運び屋なのです。
むかしは、われわれは天然の隔離をもっていたのです。
鉄道はまた、飢饉の頻度をもふやしました。
というのは、運搬手段の便宜があるものだから、人々は穀物をすっかり売り払う。
しかもそれは、いちばん高値の市場へ送られる。
こうして人びとは、災害の備えをおろそかにする、そこで飢饉のときの困窮は増大するわけです。
鉄道は人間の邪悪な性質を増長させる。
悪人たちは彼らの陰謀をいっそう迅速になしとげる。”
ガンディーの「わが非暴力の闘い」(第三文明社)P.114第二章 機械文明か人間の文明か からの抜粋になります。
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)が広がったちょうど10年前の2009年12月26日に武広旅客専用線(ぶこうりょかくせんようせん、中文表記: 武广客运专线)が開通しました。
中華人民共和国湖北省武漢市の武漢駅(武汉站 Wuhan)を起点とし、968km先の広東省広州市にある広州南駅までつながっています。
2018年に武漢はのべ2億8800万人の観光客を受け入れ、花見のピーク期の観光客はのべ8496万6000人で前年同期比13%増加しました。
花見ツアーによる収入は157億元(約2568億円)に達しました。
ガンディーは、これまで役立っていると思ってきた近代文明が
「近代文明の劫火に焼かれながらも、なお、それを完全によいものだと信じこんでいる」
「文明はわれわれをよろこばせてくれるが、そのあいだも、根を食いあらすネズミ害のようなもの」であると述べています。
実際、電車ほど不特定多数の人たちが行き来する乗り物はないのではないでしょうか?
この機会に文明に対して根本的に再考しなければならない新たな時代に突入したのではないでしょうか?
Nonviolence and Human Rights History Foundation
非暴力と人権の歴史ファウンデーション