デートレイプドラッグ被害が急増!女の子が知っておくべき「記憶が無い」性犯罪
皆さんは「デート・レイプ・ドラッグ」をご存知でしょうか?
デートレイプドラッグとは、性犯罪に使用される睡眠薬(睡眠導入剤)の総称です。
これを摂取すると 意識がもうろうとし、睡魔に襲われ抵抗できなくなります。
無味無臭のことが多く、ジュースなどに混ざると見分けがつきません。
レイプ犯は、こうした薬物を飲み物や食べ物などに混ぜ、すすめてきます。
お酒の場では気をつけていても、まさか出張先・バイト先・知人宅などで出されたジュースやサラダなどに薬物が入っているとは、夢にも思いません。
しかしデートレイプドラッグを使った性犯罪は、日常的に発生しています。
東京都では、出張先で出されたカフェオレに デートレイプドラッグが混入されていた事件も…。
まさか自分が性犯罪に巻き込まれる筈がない!
とたかをくくらず、不測の事態に備えて デートレイプドラッグに関する知識を身につけておきましょう。
本稿では以下の内容をご紹介します。
- デートレイプドラッグによる被害(性犯罪)の特徴
- デートレイプドラッグ被害を予防するための注意点
- デートレイプドラッグの、被害にあった/疑わしい 場合の対処法
- 性犯罪に立ち向かう、女性としての心構え
デートレイプドラッグによる被害(性犯罪)の特徴
レイプドラッグによる性犯罪の多くは表面化しません。
なぜならレイプドラッグを摂取すると
- 抵抗できなくなる
- 記憶が曖昧になる
ため。
より具体的には
- 睡魔に襲われる
- 思考力の低下
- 一定時間の記憶が無い
などの症状が現れ、被害者に自覚が無いことも多いといいます。
なお、デートレイプドラッグを摂取したからといって、眠ってしまうわけではありません。
薬を盛られた状態でも 歩いたり会話することが可能。そのためデートレイプドラッグによる犯罪は、第三者から気付かれにくいのです。
レイプ犯は決まって「性行為は合意の上だった」などと主張します。それにより「覚えていないけれど、私がもしかして合意したのかも?」と自らを責めてしまう女性も多いのです。
しかし性行為の記憶がない場合は「薬物使用」を疑ってください!
(※ 警察に相談。詳細は後述)
デートレイプドラッグは短時間で体外へ排出されます。つまり時間が経つと立証困難。犯罪として認められないケースが多いのです。
デートレイプドラッグによる被害者の多くが、「自己責任」と思い込み被害届を出しません。
しかし犯人を逮捕しない限り、次なる犠牲者が生まれてしまいます。
もし「お酒(飲み物)を飲んだ後の記憶がない」「異様にフラフラした」といった場合には、必ず警察へ相談しましょう。
性犯罪(デートレイプドラッグ)の被害を予防するには
レイプドラッグ被害を予防するには、正しい知識を身につけ 普段から気を付けることが大切です。
飲み物をすすめてくる男性には要注意
デートレイプドラッグは飲料水に混入される場合がほとんど。男性と二人きりになる場面では注意が必要です。
コップに注がれているジュースやお茶、特に濃い色(青色など)には気をつけましょう。
もちろん食べ物に混入されることもあります。
雰囲気に異変を感じたり 特に強くすすめてくる場合には、以下を参考に断りましょう。
- 「胃の調子が悪い」ふりをする
- 「健康診断(バリウム検査など)があるので飲食禁止」のふりをする
- 飲んだふりをして上手く切り抜ける
フラつきを感じたら、すぐに逃げる
もし、出された飲み物・食べ物を口にした後で フラつきを感じ始めたら、迷わずにその場を立ち去りましょう。
家族や信頼できる知人・友人に連絡を取り、迎えに来てもらってください。
デートレイプドラッグを摂取すると 時間が経つにつれ思考力が低下します。一人での帰宅は危険。必ず迎えにきてもらいましょう。
また、早急に病院へ行き「薬物反応」を調べてください。
特にお酒には気をつける
レイプドラッグはお酒と一緒に摂取すると、ジュースやお茶よりも早く症状が出始めます。
そして、フラフラの原因が「お酒を飲み過ぎたせい」なのか「薬を盛られたせい」なのか判別しにくいのも、厄介なところ。
お酒を飲んだ後の記憶がないんだよね…。
↑これはレイプドラッグを盛られた可能性があります。
「あのお酒の量で記憶が飛ぶはずない」といった確信が持てるよう、お酒の量には十分注意しましょう。
飲みかけを残して席を外さない
レイプドラッグは、いつ混入されるか分かりません。
パーティー会場へ飲み物を置きっぱなしにしてトイレに行った後、戻って飲みかけを飲んだ後から記憶がない ・・・というケースも多く、席を外す際には注意が必要です。
- 飲みかけのまま席を外さない
- 信頼できる人に監視してもらう
など対策しましょう。
上司・同僚・元カレにも注意する
残念ですが、レイプドラッグによる性犯罪の多くは 知人によるもの。例えば上司や元カレが、信頼関係を利用しレイプドラッグを使用するケースは少なくありません。
普段から親しい間柄であれば、疑う心を持つのは難しいでしょう。
しかし知人によるレイプ事件が起きている以上、「絶対に大丈夫」なんてことはありません。
二人きりでお酒を飲む、食事をする ・・・といった場合には、隙を与えないことが大切です。
デートレイプドラッグ被害にあったら
もしレイプドラッグを盛られた(飲まされた)?と思ったら、以下を必ず行いましょう。
早めに尿検査・血液検査を受け、薬物反応のチェック
デートレイプドラッグに限らず、摂取した薬物はいずれ体外へ排出されます。(※ 特に睡眠薬は短時間で排出されます。)
薬物反応は「犯罪者がレイプドラッグを使用した」という決定的な証拠。性犯罪を立証するために、出来るだけ急いで検査を受けるようにしましょう。(※ 24時間以内)
尿検査を受けるまでは、なるべくオシッコをしない方が良いです。
睡眠薬による性犯罪の場合、記憶が曖昧なことが多く 証言だけでは証拠不十分。犯罪として扱ってもらえません。
異変を感じたなら早めに検査を受け、白黒ハッキリさせることが大切です。
「もしかして先日のアレがそうかも?」など、被害から数日~1か月ほど経ってしまっている場合には、毛髪検査を受けましょう。
尿とは違い 毛髪には薬物が蓄積されるため、時間が経っていてもレイプドラッグを検出できる可能性があります。
衣服なども洗わずに保管しておくのがベスト
性的暴行の立証には「証拠」が不可欠。(※ 性的暴行とは 必ずしも強姦だけではありません。)
着用していた衣服なども、洗わずに保管しておきましょう。
何をしたらよいか分からない、怖い、助けてほしい…など 心理的負担を抱えているならば、一刻も早く警察へ相談しましょう。
デートレイプドラッグ被害は非常にデリケートな問題。プライバシー重視&女性警官が対応してくれるそうなので、安心して問い合わせてください。
警視庁ホームページ にも詳しく載っています。
自分の身体を守れるのは「自分」だけ
レイプ事件では必ず「女性側にも原因があったのではないか」という論争が生じます。
もちろん性犯罪者は断固非難されるべき。ただし女性側も落ち度をつくってはいけません。
露出度の高い服を着て、お酒を大量に飲み、夜道を一人で歩いていた…となれば、多少非難されても仕方ない、と 筆者(若い娘を持つ母親)は考えます。
性犯罪の危険性を知りつつ、対処しないのは愚かです。
- 信用できないものは、食べない/飲まない
- 甘い話(街中でのモデルスカウト など)を鵜呑みにしない
- 知らない人にはついていかない
- お酒には十分気を付ける
- 夜道を一人で歩かない
- 怪しいと感じたら逃げる
- 誰かに相談する
など。
「自分の身体を守れるのは、自分しかいない」ことを肝に銘じ、普段から隙をつくらない行動を心がけましょう。
フレンドリーな人・親切な人・優しい人・善良そうに見える人 が、必ずしも信頼できるわけではありませんよ!!