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指・手首の腱鞘炎の症状と治療法(スマホやパソコン)

指・手首の腱鞘炎の症状と治療法(スマホやパソコン)

スマートフォンやパソコンの長時間利用により、指・手首の腱鞘炎を訴える人が増えてきています。

腱鞘炎とは、体の特定部位の腱(けん:骨と筋肉を繋いでいる組織)に過剰な負担が掛かることで、腱や関節に痛みが生じる症状のこと。

例えば、スマートフォン(以下 スマホ)でメールやチャットをしたり、画面をタッチ操作するゲームで遊んでいる時のことを思い出してみてください。体のどの部位よりも、スマホを操作する「利き手の親指・人差し指」が、猛烈に動いていますよね??

このように、スマホでの腱鞘炎は「スマホ使用時に利き手の親指(もしくは人差し指)を酷使すること」が原因となって発症します。

また、パソコンで長文をタイピングする際などは、両手の指10本を酷使します。

もちろんパソコンは、スマホほど特定の指のみに負担が掛かることは無いでしょうが、それでもキータイピングの時間が長いほど、腱鞘炎の発症リスクは高まります。

ここでは、スマホやパソコンの長時間利用によって生じる「指・手首の腱鞘炎」の、症状と治療法についてご紹介します。

指・手首の腱鞘炎の症状と治療法(スマホやパソコン)

キータイピング(パソコン)による腱鞘炎の、症状と治療法

ここ数年のパソコン普及によって、趣味・仕事など様々な場面において、多くの人々がキーボードを叩く姿を目にするようになりました。

パソコンは非常に便利な道具ですが、便利さと引き換えに気を付けなければならないことが幾つかあります。例えば、本記事の趣旨である「腱鞘炎」も その1つ。

パソコンのキーボードを長時間叩き続けることで、指の関節に負担が掛かり、関節の周りの腱に炎症が発生します。

パソコン利用(キータイピング)による腱鞘炎の症状としては、指の関節がこわばったり、指が曲がりにくくなる などの症状が挙げられます。

そして、キータイピングによる腱鞘炎の治し方ですが、初期の段階では湿布などの冷却剤で冷やすことにより、重症化を防ぐことができます。

しかし、初期段階での腱鞘炎ケアを怠ると、症状はどんどん悪化。痛みが増し指が曲がらなくなるどころか、何もしなくても指や前腕部に痛みを感じる程になってしまいます。

そこまでの重度な腱鞘炎の症状が出てしまうと、病院で局部注射などの治療や、最悪の場合 手術を受けなければならないケースすら発生することもあります。

「指がちょっと痛いだけ」と安易に考えるのではなく、こまめにケアをしながら腱鞘炎の悪化を予防していきたいですね!

特に プログラマーや文章ライターなど、パソコンでのキータイピングを日常的に行う職業の方は、指の腱鞘炎にご注意ください^^

スマホによる指・手首の腱鞘炎の症状

「指を酷使して腱に負担が掛かり、痛みを感じる」という点は、スマホ操作による腱鞘炎も パソコンのキータイピングによるものと同様です。

ただし冒頭でもご紹介したとおり、パソコンは指の10本全てを使用するのに対し、スマホは利き手の親指(人によっては 人差し指)のみを多用します。

スマホ操作による親指の腱鞘炎の発生頻度は、10本指のキータイピングとは比較になりません。

スマホ腱鞘炎のチェック方法

ここで、指の腱鞘炎をチェックする簡単な方法をご紹介します。

  1. まず、親指を他の指で握るようにしてゲンコツを作ります。
  2. 1で作ったゲンコツの小指側が床を向くようにしながら、ゲンコツを握っている腕を真っ直ぐ前に伸ばします。(ゲンコツを縦に突き出す感覚です。)
  3. 腕を真っ直ぐ前に伸ばしたまま & 親指を握ったまま、縦に突き出しているゲンコツを、手首をひねって小指側(床側)に倒します。(この時 ヒジは動かしません。)

この3の動作を行った際、握っている親指の根本〜前腕にかけて痛みが走るようならば、親指の腱にかなり負担が掛かっているということ。この痛みは、腱鞘炎になりかけのサイン(=腱鞘炎の前兆)ということになります。

なお、スマホゲームが大好きな筆者の知人たちに、上記 "腱鞘炎のチェック" を試してもらった所、ほとんどの者が痛みを感じていました...(苦笑)

スマホ利用を除く日常性活では、痛みを感じるほど親指の腱に負担が掛かる動作をすることは、まずありません。

この腱鞘炎チェックで痛みを感じた人は、スマホ利用中でも親指に負担を掛けない方法(後述)を、ぜひ試してみてください。

スマホによる手首の腱鞘炎

スマホは機種を片手で持ちながら画面をスクロールするため、持ち手の手首にも負担が掛かります。

そのため、スマホ利用によっては指の腱鞘炎だけではなく、手首の腱鞘炎を発症する場合もあります。

手首の腱鞘炎になると、日常生活がとても大変なものに。。。例えば、ドアのノブを回したり、ペットボトルのフタを開ける などの手首を回した際に、激痛が走ります。

また、荷物を持つにも困るくらいの 深刻な症状が出る場合もあります。

スマホ腱鞘炎の治療法・予防法

腱鞘炎にならないためには、指や手首に負担をかけないことが大切です。

例えば スマホを利用する際は、スマホを机に置いて利用するだけでも、手首に掛かる負担が軽減し 手首の腱鞘炎予防に繋がります。

また、指ではなくタッチペンを使ってスマホを操作することで、親指に掛かる負担が軽減し、親指の腱鞘炎予防に繋がります。

腱鞘炎の痛みが出た際には、冷却剤で冷やすことや サポーターなどで親指・手首を固定することが、効果的な治療法となります。

(※ なお、腱鞘炎の治療には、安静を保つことが最善であることは言うまでもありません。しかし親指や手首などは、やはり動かすことが多い患部なので、固定しておくことで負担の掛かり方が緩やかになります。)

そして、筋肉の緊張をほぐすことにより痛みが軽減するため、入浴するなどして血行を良くすることも、オススメしたい腱鞘炎の治療法です。

ただし、患部が熱を持っている時には温めないようにしましょう。温めることにより痛みが増してしまいます。


今や生活必需品と言っても過言ではない程のスマホやパソコン。しかし、使いすぎるとどうしても 指や手首に負担が掛かります。

実は、指や手首には大きな筋肉がありません。また、腱や靭帯(関節)は いくらトレーニングをしても鍛えれないというのが、現代医学の通説です。

腱鞘炎を予防するためには、適切な作業量で腱に負担を与え過ぎないことが大切。

もしも腱鞘炎の症状が出たのであれば、まずは「冷却」「固定」「安静」。そして様子をみながら「温め」を心掛けてください。

何らかのお役に立てましたら幸いです^^