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知覚過敏の原因と予防方法・知覚過敏と虫歯の違いについて解説

知覚過敏の原因と予防方法・知覚過敏と虫歯の違いについて解説

知覚過敏になる原因と予防方法、虫歯と知覚過敏の違いについて解説していきます。

冷たい物・熱い物を飲んだり食べたりする際に、ズキッと歯がしみる(歯が痛む)ことってありませんか? そんな時に、「え、これって虫歯なの〜?!」と慌ててはいけません。

たしかに歯の深刻な病気である「虫歯」や「歯周病」の初期症状は、歯がしみたり、歯に少々の痛みを感じることから始まります。

しかし、特に虫歯や歯周病では無いにも関わらず、食べると歯がしみたり、歯に痛みが走ることが…。

それが「知覚過敏」と呼ばれる症状です。

知覚過敏の原因と予防方法・知覚過敏と虫歯の違いについて解説

知覚過敏で歯がしみる理由

歯の構造出典:矯正歯科ネット

上図は、一本の歯と歯茎を横から見た断面です。(歯医者に行くと、よく飾ってありますよね^^)

歯の最も外側には、「エナメル質」と呼ばれる層があります。エナメル質は、人が口を開いたら見える "歯の白い部分" 。

そのエナメル質の内側には「象牙質」と呼ばれる層があります。象牙質の内側には、歯に栄養を届けるための血管や、歯の情報を脳に伝えるための神経が通っています。


さて、知覚過敏とは「何らかの原因でエナメル質が削れてしまい、象牙質が露出する」ことにより発生する症状。

エナメル質とは異なり、象牙質から歯の神経へは刺激がとても伝わりやすいんです。そのため、露出した象牙質に冷たいもの・熱いものなどが触れると、ズキっという痛みを感じることに…。

これが知覚過敏の正体です。

知覚過敏の原因と治療方法

次に、なぜ知覚過敏になってしまうのか? という原因を探ってみます。

上でご紹介したとおり、知覚過敏とは "歯のエナメル質が削れてしまうこと" により発生する症状。そのため「知覚過敏の原因」とは、「エナメル質が削れてしまう原因」とも言い換えることができます。

エナメル質が削れてしまう原因としては、主に以下の4パターンが存在します。

1.酸(虫歯菌)によるエナメル質の腐食

「人体で最も硬い部分」といわれるエナメル質ですが、虫歯菌(より正確にいうと、虫歯菌が作り出す「酸」)には、とても弱いという特徴があります。

甘いものを食べた後、歯磨きをしないで放っておくと、別にレモンや梅干しを食べたわけではないのに、歯の周りが酸っぱくなるような感じがしませんか?

これは勘違いなどではなく、虫歯菌が口内の「糖分」を栄養源とし「酸」を作り出したということ。

そのままにしておくと、虫歯菌が作り出した酸により、エナメル質がドンドンと溶け出していきます。そして 象牙質が露出するほど歯が溶けてしまうと、・・・知覚過敏が発症!ということになるわけです。


なお、酸により多少エナメル質が溶けてしまったとしても、きちんと歯磨きをすれば心配無料。人体には「再石灰化」と呼ばれる機能があるんです!

※ 再石灰化とは、口の中(主に唾液)に含まれる成分を材料とし、酸によって溶かされてしまったエナメル質が復元すること。

ただし、再石灰化には時間が掛かります。飴やガムなどを長時間口に含む など、口内で常に酸が作られ続ける状況は、避けなければなりません。


2.歯ぎしり・噛み合わせの悪さ

歯の噛み合わせが悪い場合、歯の特定の部分だけに力が掛かってしまうことがあります。

また、ギリギリと歯をこすり合わせる "歯ぎしり" は、歯 及び 歯槽骨(歯を支えている骨)にとって最悪…。

ヤスリで擦り合わせたかのように エナメル質が削れてしまったり、酷い場合はエナメル質にヒビが入ったりしてしまうんです!

噛み合わせが悪い場合は、歯医者でぜひ歯並びを矯正しましょう。

また、歯ぎしりをする人は、歯医者でマウスピースを作ってもらいましょう。

※ マウスピースとは、口にはめて上歯と下歯が直接触れ合わないようにする器具です。

3.ゴシゴシと力強い、間違った歯磨きの仕方

歯のエナメル質が傷つき、知覚過敏を発症する最も大きな要因として挙げられるのが、「硬い歯ブラシでゴシゴシと力強く歯を磨いてしまう」こと。

歯の表面というよりは「歯と歯茎の間」がダメージを受けやすく、知らず知らずのうちに、歯茎と歯の間が開いてしまっていることがあります。

上記の歯の断面図を見ても分かる通り、歯茎の下はエナメル質が薄く 象牙質が露出しやすい構造になっています。そのため、"悪性の歯の病気" というわけではないのですが、神経が刺激され、痛みを感じることに…。

柔らかい歯ブラシで、力を抜いて歯を磨く習慣をつけましょう。力強くゴシゴシと磨いても、力を抜いてシャカシャカ磨いても、歯の汚れの落ち方にさほど違いはないという報告があります。

また、歯と歯茎の隙間があまりにも開いてしまっていたり、歯の根元の歯茎がすり減っているような場合は、歯医者で詰め物をしてもらいましょう。


4.研磨剤が多量に含まれている歯磨き粉

「ホワイトニング」や「美白」を謳う歯磨き粉には、「研磨剤」が多量に含まれているモノがあります。

研磨剤とは、歯表面の汚れをこすり落とす いわゆるタワシのような成分。研磨剤が多すぎる歯磨き粉は、それだけ歯表面の汚れは落ちやすくなっています。

しかし同時に、エナメル質を削りすぎてしまい 知覚過敏が発症しやすいという、諸刃の剣…。


知覚過敏の人は、研磨剤がさほど含まれていない歯磨き粉を使うようにしましょう。

歯磨き粉による知覚過敏の場合は、歯磨き粉を変えるだけで、数日すれば知覚過敏が収まります。(上でご説明した「再石灰化」のお陰。)

なお、日本国内において、処方箋なしで購入可能な歯磨き粉中、最も知覚過敏に効くと言われるのが「シュミテクト」です。

刺激・炎症を押さえ、エナメル質の再石灰化を促す成分も含まれています。

知覚過敏と虫歯の違い(痛みの時間・頻度)

最後に「知覚過敏と虫歯の違い」についてご紹介します。

冷たい物・熱い物がしみたり、いきなり歯に痛みが走ったりと、知覚過敏と虫歯の初期症状はよく似ています。

しかし、虫歯は早急に歯医者へ行く必要があるのに対し、知覚過敏の場合は 原因さえ正しくつかめば、(上述のように)自宅でも症状を改善させることができるんです。

以下をご覧ください。

知覚過敏と虫歯の違い
項目知覚過敏虫歯
食べ物で
歯がしみる時間
10秒程度数十秒〜数分
日常生活で
歯が痛む頻度
稀に長時間
しみる歯(痛みを感じる歯)
を叩いてみる
特に痛みはない鋭い痛み
歯の様子・歯の表面は綺麗
・歯の根元が露出
・歯の根元は露出していない。
・歯に黒いシミがついている

※ あくまでも目安のため、心配な場合は歯医者に行くことをオススメします。

この記事のまとめ

知覚過敏の原因と予防方法・知覚過敏と虫歯の違いについて解説
  • 知覚過敏で歯がしみる理由
    何らかの原因で歯表面のエナメル質が削れてしまい、象牙質が露出。その結果、刺激が神経に伝わりやすくなっている状態。
  • 知覚過敏の原因1:酸(虫歯菌)によるエナメル質の腐蝕
    硬さピカ一のエナメル質は、虫歯菌が作り出す酸にはとても脆弱。ただし きちんと歯のケアをしていれば、再石灰化により溶けたエナメル質が復元する。
  • 知覚過敏の原因2:歯ぎしり・噛み合わせの悪さ
    歯ぎしり・噛み合わせの悪さによって、ヤスリで擦ったようにエナメル質が破壊される。歯医者で歯並びを矯正したり、マウスピースを作ってもらうのがオススメ。
  • 知覚過敏の原因3:ゴシゴシと力強い、間違った歯磨きの仕方
    力強い歯磨きにより「歯と歯茎の間」がダメージを受け、象牙質が露出しがち。柔らかい歯ブラシで 力を抜いて歯を磨く習慣をつける。
  • 知覚過敏の原因4:研磨剤が多量に含まれている歯磨き粉
    研磨剤が多量に含まれている歯磨き粉は、汚れは落ちやすいものの知覚過敏を発症しやすい。研磨剤が少量の歯磨き粉を選ぶようにする。
  • 知覚過敏と虫歯の見分け方
    「食べ物がしみる時間」「歯が痛む頻度」「痛みを感じる歯を叩く」「歯の様子」を観察することで、知覚過敏 or 虫歯を見分けることが可能。


歯がしみたり痛んだりすると、表情が暗くなり、テンションも下がってしまいますよね?

ぜひ虫歯や知覚過敏を予防し、毎日を笑顔で過ごせるようにしましょう♪

お役に立てましたら幸いです^^

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