妊婦体験ジャケットで1カ月間生活した、3人の男性(夫)たちの感想・様子
妊婦体験ジャケットを着用して1ヶ月間生活した男性たちの感想・様子をご紹介します。
妊娠中の女性の気持ちを味わう「妊婦体験」が、昨今 人気急上昇中です。
妊婦体験とは、「女性の乳房を象った胸の重り」や「胎児・羊水が入っている子宮を象った 腰の重り」などが備わっているスーツ(=妊婦体験ジャケット)を装着し、妊娠未経験者が、妊婦の生活を体験してみるというもの。
より高性能な妊婦体験ジャケットに至っては、本物の妊婦さながらに、肺や胃・腰周りを圧迫する機能まで備わっているんです。
さて、妊娠中の女性の辛さは「足元がよく見えないので階段が危ない」「足がむくみやすい」「慢性的な腰痛」などといった言葉で、たびたび表現されています。
しかし、いくら言葉を並べたからといって、妊婦の辛さを妊娠未経験者(ましてや男性)が、理解できるはずは ありませんよね??^^
そのため、実際に妊娠女性の辛さを体験しよう! ・・・という考えの元で誕生したのが、この1ヶ月間に及ぶ長期の妊婦体験イベントです。出典:3pregnantdads.com
妊婦体験ジャケットを着用中の男性3人
妊婦体験中の3人の男性です。
この男性の中には パパ(=お子さんが居らっしゃる方)も含まれています。
しかし、三者共に「妊婦体験を始める前に思っていたのとは、だいぶ違ったかも・・・」という感想を抱いているそうです。
妊婦体験中の Jason Bramley氏の感想
妊婦体験チャレンジャーの一人目は、Jason Bramley氏。
Jason氏いわく「ラグビー試合後の朝のようで、背中と肩に痛みを感じる」とのこと。
妊婦体験中の Steven Hanson氏の感想
妊婦体験チャレンジャーの二人目は、Steven Hanson氏。
想像とは違った自分の姿に、「愚かで無意味だ。私は花でも購入する必要があるのかも」という 意味深なコメントを残しています。
妊婦体験中の Jonny Biggins氏の感想
妊婦体験チャレンジャーの三人目は、Jonny Biggins氏。
Jonny氏いわく、「この試みは、間違いなく男性のことを考えて作られていません!」とのこと。
男性たちが初めて妊婦体験ジャケットを着用した様子
3人の男性たちが、初めて妊婦体験ジャケットを着用した時の様子です。
いきなり胸と腰に重さが増えたため、皆さん戸惑いと苦笑いを隠せません。そして、膀胱と足の付根の締め付け具合に、とても苦戦したそうです。
(※ 実際の妊婦さんも、大きくなった子宮が膀胱を圧迫するため、トイレが近くなる傾向にあります。)
妊婦体験の初めての夜
妊婦体験が始まってから最初の夜の、Steve氏の様子です。
Steve氏いわく、「落ち着けず、なかなか寝付けず、とても酷い夜だった」とのこと。
妊婦体験中に仕事をしている様子
妊婦体験中にお仕事をしている Jason氏の様子です。
Jasonいわく、
「妊娠中の女性が車椅子を使用していないことに、とても疑問を感じる。」
「私はキャスター付きのオフィスチェアを持っているが、これは神様からの祝福だ。」
とのこと。
大きなお腹でデスクワークをするのは、やはり相当大変そうですね。。。
妊婦体験中に子供の世話をしている様子
妊婦体験中に子供の世話をしているSteve氏の様子です。
大きなお腹では動きが制限され、息子さんと満足に遊ぶこともできません。
第2子以降の妊娠では、このように「上の子をちゃんとお世話してあげられない」という、精神的な辛さもありそうです。
妊婦体験中の休息
妊婦体験中に、つかの間の休息を楽しむSteve氏とJason氏。
お腹が重たいと、ただ立ったり 座っているだけでも腰に負担が掛かります。
世の旦那さん方は、妊娠している奥さんがよく寝転がっているからといって、決して「怠けてるな〜」と言ってはいけません。
妊婦体験中に仕事をしている様子
妊婦体験中にお仕事をしている Jonny氏の様子です。
パソコンを使ってバリバリ仕事をこなすJonny氏。
しかし、Skypeなどでミーティングを行う際なども、常に奇妙な違和感を感じ続けていたそうです。
妊婦体験中に仕事をしている様子2
妊婦体験中にお仕事をしている Steve氏の様子です。
立ち上がって歩くのが大変なため、職場では椅子に座ったまま移動していたのだとか。
妊婦体験中に、職場から帰宅する様子
妊婦体験中に、職場から帰宅するJason氏の様子。
妊婦体験スーツを着用した姿が、どことなく微笑ましく、どことなく頼もしく見える気がします^^
妊婦体験ジャケットの重さ
この妊婦体験スーツの重さは、33ポンド(=約15kg)もあるそうです。
・・・この重さだけを見ると、「いやいや、妊婦の乳房・胎児・羊水の重さを全て合わせても、15kgもいかないでしょ!」とツッコミたくなるかもしれません。
しかし、男性と女性の筋力差を考えるならば、この重さで妥当なんだそうです。
※ よくよく考えてみれば、「15kg」って スーパーに売っている米袋の大(10kg)と 小(5kg)を合わせた重さです。そんな重たい塊が ず〜っと胸・腰にくっついているだなんて、ビックリ・・・。
妊婦体験ジャケットを長期着用した感想のまとめ
この妊婦体験ジャケットでは、単純な「胎児の重さ」のみを味わうことしかできません。
本当の妊婦さんの場合は、これに「つわり」「下半身のむくみ」「陰部からの織物・出血」「ホルモンバランスの乱れによる体不調・軽度のウツ」といった症状が加わります。
そして何より、胎内には大切な赤ちゃんが宿っているわけですから、ぶつけたり、圧迫したり、急激な振動を与えたりしないように、常に気を張り続けていなければなりません。
また、妊娠中は アルコール・タバコ・風邪薬 などは原則禁止、カフェインもごく少量に留めておく必要があるなど、そういった面でも 妊婦さんはストレスを溜めやすい状態となっています。
身近に身重の女性がいる方や、奥さんが妊娠されている男性の方は、妊婦がどれほど大変であるかということを理解し、優しく気遣ってあげたいですね♪
妊婦や乳幼児たちを温かく支えられる社会になればと思います。