『縄文海進』とは? 海のない栃木,群馬,埼玉まで海水が入り込んでいた? - 海面水位シュミレーションとグーグルマップで地理歴史オンライン授業
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縄文海進(じょうもんかいしん)をご存知でしょうか?
「関東(東京)の縄文海進シュミレーション」と「貝塚」の関係を、Googleマップ等を利用してお伝えいたします。
縄文海進とは?
縄文海進(じょうもんかいしん)とは、約7,000〜6,000年前の縄文時代、現在に比べて海面が高くなり日本列島の各地で海水が陸地奥深くへ浸入した現象を言います。
地質学的には 東京の有楽町で最初に調査されたことから「有楽町海進」、そのほか「後氷河期海進」とも呼ばれているそうです。
縄文海進を英語では?
完新世海進、後氷期海進 "Holocene glacial retreat”と呼ばれます。
縄文海進の原因は?
縄文時代前期は地球の気候が最も暖かかった時期で、現在よりも平均で約2度ほど気温が高かったそうです。
そのため南極の氷河が溶け出し、海面の高さが現在よりも4〜6メートルほど高くなっていたと言われています。
縄文海進の地図 - 関東(東京周辺)
縄文時代前期には、現代では海に面していない関東の栃木県・群馬県・埼玉県にも 海が入り込んでいた可能性が高いです。
貝塚と縄文海進の関連性は?
関東地方の貝塚が内陸の奥深くに分布することから、1927年ごろから「縄文時代の海岸線はその付近にある」と学説で発表されるようになりました。
貝塚とは?
貝塚とは、古代人が食べ終わった貝などを捨てた跡のことをいいます。縄文時代の貝塚が、東京都・神奈川県だけではなく、現代では海のない栃木県・群馬県・埼玉県でも発見されています。
Googleマップを利用して貝塚と縄文海進をチェック!
縄文海進の海面水位が約4メートルのシュミレーションと貝塚の位置は、ほぼ一致していると言えます。
実際に 貝塚の跡地や遺跡へ行ってみますと、公園や資料館・博物館、中には神社になっているところも多いです。
縄文時代から6,000年間 大切に遺跡が守られていることにとても感動しました!!