子供の虫歯予防に大切なのは…歯磨きの回数ではなく食生活!?
「子供の虫歯予防には食生活が一番重要だ」という健康情報をご紹介します。
これは、育児ママである筆者が、歯科医の先生からお説教された内容がもとになっています(汗)。
子育て中のパパさん・ママさんたちは、自分や家族の虫歯予防のために、ぜひ頭の片隅に入れておいてください。
なお、小さなお子さんは特に気をつける必要がありますが、大人にも当てはまる内容です。
歯医者での衝撃的な出来事
先日、虫歯治療のために 子供を歯医者へと連れて行きました。
以下は、その際に歯科医の先生と筆者が交わした会話の要約です。
歯医者:「お母さん、虫歯予防に一番大切なことは何だと思いますか?」
筆者 :「やっぱり『歯磨き』でしょうか。」
歯医者:「8割の方は、そうおっしゃるんですが、実は違うんですよ。」
筆者 :「え!?そうなんですか?」
...数秒間 沈黙...
筆者 :「じゃあ先生、虫歯予防に一番大切なことって、一体 何ですか???」
歯医者:「食生活です。」
・・・虫歯予防に最も効果的なのは「普段の食生活を見直すこと」だと、歯科医の先生から直々に教えていただきました。
もちろん「歯磨き」が大切であることは言うまでもありませんが、「歯磨きの回数」や「歯磨きの仕方」よりも重要視すべきは「食生活」だとのこと。
これには、非常に衝撃を受けました。
「虫歯予防=歯磨き」という勘違い
虫歯予防と言えば歯磨き。虫歯 = 歯磨きが足りていない、歯の磨き方が悪い…。
そんな風に考える人は、意外と多いのではないでしょうか。
一般的に「歯磨きの仕方を改善すれば 虫歯にならないだろう」と思われがちですが、実はこれが大間違い!
上でご紹介した「食生活の見直し」とは、歯磨き云々の前に「虫歯になりやすい食べ方をしていないか」「虫歯になりやすい食べ物を選んでいないか」を見直すものです。
食生活を見直すことによって、「虫歯になる口内環境をつくらない=虫歯にならない」を叶えることができます。
虫歯の場所と、その原因
歯科医の先生曰く、虫歯の発生場所(=歯のどの部分にできているか)を調べることで、普段食べ過ぎてしまっているものを 知ることができるのだとか。
歯の隙間部分に虫歯ができる原因
例えば、歯と歯の隙間部分に虫歯ができている(又は できやすい)人の原因は「ジュース」や「飴」。それらを控えることで、虫歯ができにくくなるそうです。
・・・と言うより、「歯の健康を考えるならば 飴は絶対に食べないでください!」と、念を押されてしまいました。
皆さん、虫歯になりたくなければ 飴は厳禁のようです...(汗)
奥歯の溝に虫歯ができる原因
それから、奥歯の溝に虫歯ができている(又は できやすい)人の原因は「クッキー」などの詰まりやすい食べ物。
何となくそんな気はしていましたが、筆者はクッキー大好き人間なので、ちょっと凹みました。
「子供のおやつの時間には、クッキー系では無く オニギリなどにしてください」と注意されました。
おやつにオニギリ…、子供たちからブーイングされそうですが、もう虫歯をつくりたくないので頑張ります。
歯磨きしているのに虫歯ができる人の原因
しっかりと歯磨きしているのに虫歯ができる人の原因は、ズバリ「食事の量・食事の質」。
「歯磨きをしているのに 虫歯になっている」というのは、食べている量(特に糖質類)に対して、歯磨きが追い付いていない状況なのだとか。
そこで「そんなに食べていません!」と弁明しても無駄です(笑)。虫歯と言う結果が出てしまっていますからね…。
素直にお菓子の量&質を見直すようにしましょう。
ちょこちょこ食べ&だらだら食べは、虫歯の原因に
虫歯予防において、もう一つ重要なポイントがあります。それは「食べる頻度(食事の回数)」。
小さな子供って、頻繁にお菓子を欲しがりませんか? そして親御さんたちは、泣かれるのが嫌だからと言って、ついついお菓子を与えてしまいがち...。
しかし これは、絶対にしてはいけないNG行動なのだそうです。
「ちょこちょこ食べ」や「だらだら食べ」が習慣化する事によって、子供の口の中は、常に酸性の状態となります。
そして、口内の酸性状態が続くと、非常に虫歯になりやすくなります。
なぜなら、そもそも虫歯というのは、食べ物によって口の中が酸性に傾き、その酸によって歯が溶け、そこに細菌が繁殖してしまった状態のことだからです。
子供の虫歯予防で重要なポイント
では、我が子の虫歯を予防するためには、どうしたら良いのでしょうか?
特に重要なポイントを2つご紹介します。
おやつ(間食)の時間を決める
まず1つめは、おやつの時間を決めることです。
例えば、おやつの時間を「午後3時」と決めたのならば、それ以外の時間には間食を与えないようにします。
食べ物を口に入れることで 口内は酸性へと傾きますが、唾液の働きにより中和され、食後30分ほどで 元の状態へと戻ります。
また、唾液には「再石灰化」と呼ばれる「酸で溶けた歯を修復する働き」も備わっています。
これら唾液の機能が十分に発揮されるためには、食事と食事の間隔を十分に空け、決められた時間以外にはダラダラと食べないことが大切です。
詰まりにくく短時間で食べられる食品を選ぶ
2つめは、甘い物・歯に詰まりやすい食品は、なるべく避けるようにすること。
さらに、短時間で食べ終わるものを選ぶと、虫歯予防に効果的です。
おせんべい、果物、きのこ などが、比較的「虫歯になりにくい食品」だと言われています。
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乳歯の虫歯は進行が早いので要注意
「どうせ生え変わるから」と放置してしまいがちなのが、乳歯の虫歯。
しかし、歯科医の先生曰く「乳歯の虫歯こそ放置は厳禁」なのだそうです。
乳歯は 永久歯に比べて柔らかいため、虫歯の進行が非常に早いんだとか。
まだ大丈夫かな?と思っているうちに、虫歯菌があっと言う間に増殖してしまい、治療が大掛かりになってしまうケースも多いそうです。
もしお子さんのお口の中をチェックして「虫歯かな?」と思ったら、早めに歯医者さんへ連れて行ってあげましょう。
この記事のまとめ
子供の虫歯予防に大切なのは…歯磨きの回数ではなく食生活!?- 虫歯予防に最も効果的なのは「食生活を見直すこと」。
- 虫歯の発生場所から、食べ過ぎているものが分かる。
- ちょこちょこ食べ&だらだら食べは、虫歯の原因。
- 虫歯予防には、詰まりにくく短時間で食べられる食品を。
- 乳歯の虫歯は進行が早いので要注意!
母親として、我が子の虫歯予防については 日頃から考えているつもりでしたが、・・・まさか、「歯磨き」より「食生活」の方が大切だとは驚きでした。
歯は一生使うものですからね。家族全員の8020(ハチマルニイマル:80歳になっても20本以上自分の歯を保つ)を目指して、まずは毎日の食生活から改善していきましょう♪(もちろん、歯磨きも忘れずに^^)
健康な歯を守るお役に立てましたら幸いです。