オードリーヘプバーンの母エラが遺した名言
更新日:世界三大美女の一人と謡われるオードリーヘプバーン。「ローマの休日」「ティファニーで朝食を」など、オードリー主演の映画は名作揃いです。
私自身、幼い頃に母と観た彼女の可憐な美しさを、20年以上経った今でも忘れることができません。
同性をも魅了する永遠の妖精オードリー。彼女の美しさと気高さは、どのようにして養われたのでしょうか。
オードリーヘップバーンの人生を形作った、母エラが遺した名言と共にご紹介します。
オードリー・ヘップバーンとは
1929年5月4日ベルギーで誕生したオードリー。(正式名オードリー・キャサリン・ラストン)幼少期はベルギー、イングランド、オランダで過ごしたと言います。
後に大女優となった彼女ですが、当時はナチス支配下。非常に貧しい幼少期を送りました。その辛い経験が原動力となり、晩年は人権運動と貧民国への救援活動に邁進。
オードリーが女優としてデビューした当時、ハリウッドで人気を博していたのはグラマーでセクシーな女優たち。バレリーナ出身の知的で古典的な美女・オードリーはまれな存在でした。
しかし様々なヒット作に主演抜擢。1993年63歳で他界した後も、永遠の美の象徴・スクリーンの妖精として世界的な人気を誇り続けています。
他の女優が決して真似できない、オードリー・ヘップバーンの高貴な存在感。なぜ彼女は時を超えて輝きを放ち続けるのでしょうか。
オードリーの母が遺した言葉
オードリーの美しさを語る上で、彼女の母エラの存在は欠かせません。
幼い頃に父親が去って以来、母子家庭となり困難な幼少期を過ごしたオードリー。その中で母親が彼女に語り続けた言葉があると言います。
それがこちら。
まず最初に親切でいなさい。親切は最も良いマナーです。いつも他の人へ親切に接しなければなりません。
二つ目には時間を徹底して守りなさい。他の人の大切な時間であることを、まずは考えなさい。
三つ目に傾聴しなさい。誰かに貴女の話を沢山せずに、人々の言葉に耳を傾けることが大切です。
四つ目に、正しい姿勢を維持しなさい。まっすぐに立って、体をしゃきっとさせて座りなさい。そしてお酒とキャンディーを遠ざけなさい。自制力を失うことは良くないことです。
五つ目に貴女が最も大切にしたいことを発見しなさい。
自分の視線を内面に向けなさい。他の人の注目を得ることに執着してはいけません。
この文章から、凛とした気品に満ちたオードリーの姿が連想させられます。
「私はお母さんの人生観をそのまま譲り受けた」と生前語ったオードリー。
娘のその言葉に対して母はこう返しました。
私は娘の才能を発揮させることにおいて、してあげられたことは何もない。ただ、自分の人生と存在に対する自負心を感じるように育てただけ。
母親から強い自負心と自制心を教育されたオードリーは、やがて才能溢れる美しい女性へと成長。
戦争によって財産や地位、その他全てを失ったとしても人生を放棄したり、絶望することなく自らの力で堂々と人生を開拓していったオードリー。その内面の強さは、母親から譲り受けたものでした。
オードリーは幼少時を回想しながら、以下のような言葉を遺しています。
全てのものを失ったとしても、依然として私たちには生きていくべき人生があった。それだけが重要だった。
オードリーヘップバーンの遺言
オードリーが生前最後のクリスマスに子供たちへ送ったとされるサム・ レヴェンソンの詩をご紹介します。
時を越えた美しさの秘密
魅力的な唇であるためには、美しい言葉を使いなさい。
愛らしい瞳であるためには、他人の美点を探しなさい。
スリムな体であるためには、飢えた人々と食べ物を分かち合いなさい。
豊かな髪であるためには、一日に一度子供の指で梳いてもらいなさい。
美しい身のこなしのためには、決してひとりで歩むことがないと知ることです。
物は壊れれば復元できませんが、人は転べば立ち上がり、
失敗すればやり直し、挫折すれば再起し、間違えれば矯正し、
何度でも再出発することができます。
誰も決して見捨ててはいけません。
人生に迷い、助けて欲しいとき、いつもあなたの手のちょっと先に
助けてくれる手がさしのべられていることを、忘れないで下さい。
年をとると、人は自分にふたつの手があることに気づきます。
ひとつの手は、自分自身を助けるため、
もうひとつの手は他者を助けるために。
女性の美しさは 身にまとう服にあるのではなく、
その容姿でもなく、髪を梳くしぐさにあるのでもありません。
女性の美しさは、その人の瞳の奥にあるはずです。
そこは心の入り口であり、愛情のやどる場所でもあるからです。
女性の美しさは、顔のほくろなどに影響されるものではなく、
その本当の美しさは その人の精神に反映されるものなのです。
それは心のこもった思いやりの気持ちであり、時として見せる情熱であり、
その美しさは、年を追うごとに磨かれていくものなのです。
満開の花のような若さも、世界一の美貌を誇る外見も、有限であり刹那的なもの。「いつかは失っていくもの」に執着することは 人生に大きな苦痛をもたらすことを、オードリーは早くから知っていました。
時が経っても変わらず、未来永劫に残っていくもの。時が経つほど より強く光を発していくものが何であるのか を悟った人生を送ったのです。
息子であるショーン・ヘップバーンは、母であるオードリーの遺志を引き続ぎ ヘップバーン子ども財団を設立。全世界の子どもたちに対する救援活動を続けています。
オードリーの母親と 彼女の遺言となった詩を、一度 声に出して読んでみてください。
育児中の方々は、親として 今 私は何を残す人生を生きているのか、一度ゆっくり考える機会を作ってみてはいかがでしょうか。
著者のひとこと
世界的なコロナ禍の中で、私たちは 今までの家庭観・仕事観・教育観・世界観・人生そのもの ・・・を見直さざるを得ない 試練の時を迎えました。
ただし、それは「試練」であると同時に「大きなチャンス」でもあります。
私たちは「親」と「家庭環境」を選んで生まれてくることはできません。100% 宿命に委ねた状態で幼少期を送るのです。
それでは「結婚相手」はどうでしょうか?
配偶者の親や 生まれ育った家庭環境を、今さら変えることはできません。配偶者が そこで培った性格や人生観を変えることも困難です。
それらを踏まえて「運命の人に出会えるのか?」 ・・・まさしく、天に委ねざるを得ません。
しかし、親となり、一人の人間を育てる立場となった今はどうでしょうか?
- 今後どのような人生を歩むのか
- 子どもたちへ どんな価値観を残していくのか
それは100%、私自身の意思に掛かっています。
偉大な人物を育てあげた「母が遺した言葉」シリーズを通し、育児の指針となるメッセージを伝えていきます。
皆さんの家庭生活の小さな助けになれば幸いです。
※ 父が遺した言葉シリーズも考慮中です。お楽しみに ^^)