コロナワクチン副反応が妊婦・胎児・新生児でも報告 - 厚労省ワクチン分科会(2021.10.22)
妊婦・胎児・新生児
にも副反応報告
2021年10月3日分までのワクチン副反応報告 集計データを公表(厚労省)
2021年10月22日、ワクチン接種による副反応および死亡に関する検討部会(通称、ワクチン分科会)が開催された。
それに伴い、厚生労働省はウェブ上に10月3日分までの国内集計データを公表。
公表されたデータは主に「医療機関からの報告」と「ワクチン製造販売業者からの報告」の2種類となっている。
本稿では、公表されたデータのうち 妊婦・胎児・新生児へのコロナワクチン副反応についてまとめた。
※ なお、厚労省が前回公表した 9月12日分までの集計データは、こちら をご参照。
妊婦へのコロナワクチン副反応報告
ワクチン製造販売業者からの報告によると、妊娠中のワクチン接種による 副反応 および 死亡報告が、前回の集計データ(=9月12日分まで)に比べ 13件増加した(副反応報告11件、死亡報告2件)。累計では29件となる。出典
その内訳は以下のとおり。
副反応報告 | 死亡報告 | |
---|---|---|
ファイザー製 コミナティ筋注 | 25件 | 3件 |
武田薬品工業 モデルナ製 | 1件 | 0件 |
なお公表データには、下記の注意書きが記載されている。
妊娠中の曝露:妊娠中に本剤が投与され、母体又は胎児の副反応疑いとして報告されたもの。
胎児へのコロナワクチン副反応報告
年代別の報告件数には「不明」の項目があり、注意書きに「コミナティ筋注の不明には、母親がワクチン接種を受けた胎児の症例の5件を含む」とある。
なお別資料には胎児5件の症例について、次のとおり公開されている。 出典
- No.6145 8週
‐無脳症 - No.9153 13週
‐胎児奇形、胎児水腫、胎児発育不全、胎児染色体異常(死亡) - No.9652 15週
‐胎児心拍異常 - No.11852 4週
‐胎児奇形 - No.13079 9週
‐胎児心拍数異常(死亡)
授乳によって新生児(赤ちゃん)にもワクチン副反応
上表「年齢 0~9歳」の1件については、下記の注意書きが記載されている。 出典(p.5)
「0~9歳」に集計された1件は、本剤の接種を受けた母親が同日授乳を実施、授乳約2時間後に新生児において発熱、下痢、嘔吐の症状が発現した症例。
すなわち、授乳によって 新生児へワクチンの影響があったことが明らかとなった。
SNS上には ワクチン接種した母親が授乳を行った後に、新生児の発熱や発疹などがあった とする投稿が散見される。
インターネットの特性上、それらが「100%真実」ではないが「100%ウソ」ということもありえない。
こうした事実を踏まえると、「授乳による新生児へのワクチン副反応報告数」は1件となっているが、実際にはもっと多くの事例があると考えるべきだろう。
よろしければ、当サイトの ワクチン分科会の公表データで腑に落ちない点(リンク先の後半部分)もご一読いただきたい。