多くの妊婦さんが経験する「つわり」
つわりのひどい人と、ほとんど経験しない人に分かれます。
なぜ つわりが起こるのか、起こらない人との違いは何か。
妊婦の辛い経験から学ぶ人体のふしぎを探ってみましょう。
「つわり」は解毒
つわりは体にたまった悪いものを胎児に送らないよう外に吐き出す。
お腹の赤ちゃんを守るための防御反応です。
体の中の毒素が多いほど つわりは激しくなります。
妊娠の1年以上前から 赤ちゃんを迎える準備は始まっています。
早い段階から食生活に気をつけることで、妊娠中のつらい経験は少なくできるでしょう。
ひどいつわりを経験した後、妊娠前はひどかった生理痛が無くなったり 今まで悩んでいた体の痛みが綺麗さっぱり無くなった などの体験談もよく耳にします。
つわりによって体内の毒素が排泄され、健康なからだに戻っていきます。
胎児を守る貧血
鉄分は体内で悪さをする細菌の栄養になってしまうので、体が意図的に鉄分を減らし軽度の貧血状態を維持します。
これもまた お腹の赤ちゃんを守る防御反応なのです。
多少の貧血であれば心配することはありません。
辛い症状には理由がある
からだに現れる症状そのものは悪ではありません。
むしろ症状が強いということは守ろうとする力が強いとも言えます。
それは風邪や多くの病気にも言えることです。
つわりは 母体の健康を守るためのものであり、胎児の健康を守るためのものでもあります。
『癒えんがために病まざるべからざるなり』
人の体は、体を癒そうとする過程で あえて病を引き起こすのです。
子供に軽々しく解熱剤などを使うことは、子供の健康を奪う 危険な行為だと認識しなければなりません。
からだのメッセージを理解し、家族を理解する手助けとなりましたら幸いです。