冬は11月・12月・1月
気持ちよく一年を締めくくられるよう、心も体も健康を保ちたいですね。
厳しい冬に備えましょう。
もちろん地方によって環境も 季節感も大きく異なります。
養生する上で「冬は○○日から〇〇日まで」と断定できるものではないので、それぞれの環境に応じて変えていく必要があります。
冬の特徴
寒さだけでなく乾燥も強まる季節。
植物は枯れて、冬眠する動物もみられます。
エネルギーを消耗しすぎない・早く寝て 少し遅めに起きるのが理想です。
子どもたちは 大人に比べて体温や代謝が高く、真冬に薄着で過ごせる子も います。赤ちゃんもすぐ暑がったりしますね。
それを注意する必要はありません。元気で健康な証拠です。
秋の養生法で冬の準備をすれば、厳しい寒さも少し緩和できるでしょう。
冬の養生
厳しい寒さと乾燥から心身をまもる冬の養生法3選。
冬の養生法①「適度に温める」
寒さを我慢するのはよくありません。しかし、温度差がありすぎるのも問題。
暖房の弱い部屋があったり 廊下が寒いなど、家の中でも温度差の激しい場合があります。
暖房の効いた部屋でゆっくりできない時は 部屋を温めすぎないほうがいいでしょう。
季節の変わり目でもないのに、それ以上の温度差があっては体調も崩れます。
体を温める力の強い食材(唐辛子など)は寒い時期に適していますが、摂りすぎると乾燥を引き起こします。
乾燥に弱い方はとくに注意が必要です。
冬の養生法②「埋まったものを食べる」
地面より下にできる食材は、からだを温めたり 水分代謝を良くしてくれるものが多く、
「かぶ・山芋・大根・ネギ」などを食べるのがいいでしょう。
食材に熱を加えることで、より温める効果が高くなります。
オススメは 炒める・煮る・揚げる。
「ゆでる」は、ゆで汁を捨てることも多く 温める効果はあまり期待できません。
生野菜を食べるよりはいいですが、蒸す・煮る のほうがより効果的です。
冬の養生法③「満足感をもつ」
実際に満足していなくてもかまいません。
こころを穏やかに 堂々と振る舞うことで、余分なエネルギーを消耗せず過ごすことができます。
一年を振り返りながら、自分自身を認めてあげましょう。
良いことも悪いことも 事実として「ありのまま」受け入れ、新しい一年を迎えます。
冬の食材
東洋医学(漢方・薬膳)的な食材の見方は 栄養学と大きく異なり、食材そのものの特徴をとらえ 積み重ねられてきた臨床データの集大成です。
【かぶ】
お腹をあたため 消化不良の改善。余分な熱をとるため、のぼせ や 吹き出物にも良い。
【ネギ】
体を温め 解毒する作用。かぜの引き始めや、冷えによる痛みに良いとされる。
【大根】
消化を促す作用。かぜ予防や胃もたれに効果的。大根の葉は天日干し後、煮出した汁を湯舟に入れれば 冷えを改善する入浴剤になる。
【にんじん】
血液循環を良くし、目の疲れや充血を改善。消化不良を解消し、胃もたれ・食欲不振にも効果的。
【山芋】
「山のうなぎ」と呼ばれるスタミナ食。疲れ・集中力の低下・食欲不振に効果的。うるおい効果もあり、乾燥肌にも良い。
【白菜】
体にこもった熱を取り除く作用。水分代謝を促し、むくみ や 便秘に良い。キムチにすれば体を温める食材へと変わる。
食材について詳しくは食養生カテゴリーで個別に解説(準備中)