記憶というのは脳がすべて行っていると思われがちですが、その一部は心臓が担っている。と言われはじめています。
記憶は
時・場所・人のような「データ」と
喜怒哀楽などの「感情」に分けることができる。
データは脳に記憶されていくが、感情は心臓が記憶しているのではないか。
その西洋医学的根拠と東洋医学的根拠をみていきましょう。
心臓が感情を記憶する西洋医学的根拠
重度の認知症患者では記憶の一部が すっぽりと抜け落ちたように出来事を忘れてしまいます。
しかし、強い感情の変化を伴った出来事は記憶に残る確率が高いという研究結果が。
全てを完全に忘れるわけではないんですね。
脳の機能が正常な人でも、過去を振り返ったとき
「なんでつらかったのか覚えてないけど、あの時はつらかった」
「あの時の幸せな気持ちは忘れられない」
といった、具体的な記憶は失われても その時の感情は鮮明に覚えている。ということがあります。
記憶とは神経細胞によって保存されるもの。
脳は神経細胞の集まりであり、心臓もそれと似た細胞からつくられています。
心臓移植をうけた人が、ドナーの記憶の一部を受け継ぐことは世界中で多数報告されています。
それも漠然とした記憶であることが特徴的。
「データ」ではなく「感情」を記憶していると考えられます。
心臓が感情を記憶する東洋医学的根拠
東洋医学での心(しん)は血を循環させるポンプ機能のほかに、精神活動を主っているとされています。
脳の機能は東洋医学において さほど重要視されておらず、心(しん)の精神活動の一部として表現されることが多い。
東洋医学ではもともと脳が記憶の主人ではないため、心臓が感情を記憶すると言われても全く不思議なことではありません。
また、心(しん)の機能が悪くなると不眠や物忘れが起こると捉えています。
脳に障害があっても感情を記憶できる
認知症や発達障害など、脳になんらかの問題があるとされる病気。
まだ言葉も話せない赤ちゃんでさえ、感情を記憶できることを証明しています。
これは私たちの生き方に大きな影響を与えるものです。
あらゆる人との関わりの中で、私たちは何らかの感情を人に与え、それを記憶されています。
どのように生きるか
どんな感情を記憶してもらうか
心臓の心は「こころ」と読む。
ただの偶然か。それとも必然か。
人生において大切なことは「何を感じられたか」ではないでしょうか?